にのねぬな

にのねぬな

続・米粒に字を書くがごとく


先に ”米粒に字を書くがごとく” を読んでから、読んでね。

コテカンの一番単純な例
★シドシドシドシドシドシドシドシド
Aさんがシの音、Bさんがドの音を担当する。

Aさんのたたく沢山のシの音の間の隙間に、Bさんは、ドの音をたたく。
それも、隙間のちょうど真中に。
・・・というはなしでした。

じゃあ、Aさんは、ただシの音をたたいていればいいのか。
Aさんは、Bさんよりも楽じゃない~?と思いますか?
でも!そうではないのです。
最初Aさんがシをたたく。
次にBさんが、真中であろうと思われるタイミングにドをたたく。
この、シとドのあいだの隙間と同じ間隔をあけて、次にAさんがシをたたく。
そしてまた同じ間隔をあけて、Bさんがドの音をたたく
・・・ということの連続で音がつながっていく。

つまり、Aさんも、自分のたたいた音と次にBさんがたたいた音の間隔を瞬時に読み取って、自分の音をつなげなくてはならないということ。
AさんもBさんも、お互いに相手の音と音の間の隙間の真中を探しながらたたいていく。そしてAさんがたたく音が、次のBさんのたたく音のタイミングを決める道しるべとなり、また、そのBさんがたたく音も、その次のAさんのたたく音のタイミングを決める道しるべとなる。

2人が、まだ慣れないうちは、お互いのたたく音に惑わされすぎると、曲自体がながれていかない。
コテカンを演奏していても、よたよたよた・・・という感じになってしまう。
最初は、お互いの出方を探りつつ・・・でも、自分はこうたたきたい、という部分をちゃんと主張しながら、お互いに歩み寄っていく。
そして何度もあわせて練習して、だんだんと相手のペースをつかみ、リズムの感覚が一緒になっていく。

ここまでは、2人だけでたたく場合のはなし。
実際の演奏では、十数人から三十人くらいまでの編成で演奏するので、2人だけの世界だけでは演奏できない。
バリガムランの場合、オーケストラのような指揮者はいないかわりに、
クンダン(両面太鼓)奏者がテンポの変化、強弱の変化、ブレイクに入る合図などを音でみんなに伝える。
クンダン奏者も、2台の太鼓を使い、2人で一つの音の流れをつむぎ合わせている。
この音を頼りに、他の楽器奏者は、変化についていかなくてはならない。
コテカンを演奏しながら、テンポがゆっくりになったり速くなったり、めまぐるしく変化する。
演奏者全員が同じリズムの感覚で進んでいけたときに、初めてぴったりと合うことになる。

バリ人の場合、同じ村に住む人たちが、ガムランのグループを作っていることが多い。つまり、普段の生活も協力し合って、共同作業している人たちが、ガムランの演奏を一緒にする。
演奏の息が合うのは、そうゆうことも関係しているだろう。




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