2008.01.12
カテゴリ： dreams
マリーナに隣接した海沿いの水族館
イルカショーを客席ごと一望できるＶＩＰルーム
その一角 窓際の席に座っていた
見下ろす桟橋付近に 真っ白なスーツ姿の男が現れる
愛犬のセントバーナードを右側に従えて
じゃれる男と犬
大きな男と大きな犬のダンス
男のスーツがみるみる真っ赤に染まる
ＶＩＰたちがにわかにざわめく
イルカショーの客席のざわめきも伝わってくる
左手の甲…
見えないのにわかる
その痛みまでが伝わってくる
人差し指の付け根から 約１５ｃｍの裂傷…
あれはもうダメ
自然治癒は望めない
縫わないと…
しかもすぐに…
そして できるだけ巧く…
麻酔…
でも ここにはそんなものないだろうな
それに どうせ痛いんだから 麻酔してもしなくても同じかも
突然現れた画面の中での施術を観る
やっぱり これを使うんだ
『 ステープラー 』
５ｍｍ幅の針
その間隔は１ｃｍ足らず
ずいぶん細かく打つなぁ
あ そっか…
手の傷は開きやすいのかもね
よく動かす場所だもんね
お腹留めたやつより ずいぶん細い針
あれなら抜鈎器使わなくてもピンセットで抜けそう
痕もそんなに残らないかもしれない
自分でできそうだからよかった
うん できそうだね
頭の中の言葉に相槌を打たれて驚く
あのね
伝えておかなくちゃ と思っていたことがあるの
何を？
なかなかキッカケがないからどうしよう って思っていたんだけど
だから 何を？
この間 気付いていたでしょう？
…… さすが・笑
だから 伝えてもいいかな と思ったの
うん 何？
目の当たりにしてみてどう思った？
…… 笑
あまりの痛々しさに驚いた？
…… 笑
ヘンだと思わなかった？
自然治癒なんかじゃないの
頼んだの 先生に
先生？
知っているでしょう？
まさか あの先生？
はじめは 断られたんだけどね
弟が大ファンだって言ったら 引き受けてくれたの
まさか 負うそばから処置していたってこと？
うん そうじゃなかったら もうとっくに手遅れになってたと思う
そうだったんだ…
でも やっぱり１年が限度なんだって
人気者だから すごく忙しいんだって
そりゃそうだろうね
だからもう 期待できないと思う
ごめんね
そんなこと全然知らなかった
そりゃそうでしょう
普通じゃ あり得ない話だし
でも タイミングはバッチリだったかも
うん 良かった 間に合って
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