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早朝からパンを焼いて。。そう、mizuさんにもらったメイプルジャムとアーモンドダイスをいれた食パンを焼きました。主人が急にドライブに行こうと言い出したので、せめてこのパンが焼けるまで待って!っと引きとめ、がっつり食べてから出かけました。1.5斤があっという間に消え去りましたわ。。。。あは、ははは。片道1時間の軽いドライブ。行き先は私もお気に入りの資材屋さん。大きなところなので半分はホームセンターになっていて、のこりは資材が並んでいます。材木やネジ釘、タイルや代車用のタイヤまで!で、2階にはアーティスティックな材料がわんさか。。。今年も夏休みが近づいてきたので、まずは紙粘土をたっぷりと、そして、ミニしんたはスケッチブックを、私は天然石のブースを回り、主人とプチは夏休みに作る予定のお店のジオラマの材料をそれぞれ物色いたしました。お昼過ぎに帰るつもりが帰ったのが3時。それから慌ててお昼ご飯を食べました。それにしても、こんな時間に帰っても、文句を言わないこしんた君。いったい一人で家にこもって何をしていたのやら。。。いや、本来なら試験の真っ最中ですから、集中して勉強が出来たはずなんですが。。。。ま、それは聞かないほうがよさそうなので、そっとしておきましょう。今攻めなくても今月末には楽しい楽しい三者懇談が待っています。
July 4, 2010
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風邪引いた。鼻の奥がヒリヒリしております。精米に行きたかったけど、雨はひどくなるばかり。。。今日はお好み焼きにしちゃおうかなぁ。。。今日はお友達がやってるハンドメイドのグループのワンディショップの日。普段は趣味で作っている小物を持ち寄って場所借りて、一日限りのお店を開くのです。いろんな刺激をもらいに出かける予定です。見るだけ!って思ってても、ついついお買い上げ~なんですけどね。が。警報でちゃったのよ。。。どうしよう。雨が治まるまで待ってみるか。。。
July 3, 2010
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朝から車のディーラーさんがお見えになりました。そう、先日のドアにつけられた傷のことで。。。「これ、絶対白い車ですよね。ドアぶち当ててますよね」と私。「いやぁ~、どうでしょう。。。」と否定的なのかと思ったらコンパウンドでゴシゴシ。。。そして角度を変えてチェック。そして「ドアに当たられてますねぇ。結構大きな衝撃だったと思いますよ。」ほぉ~らごらん!でも、ディーラーさん、そのまま凹みを直すことなどおっしゃらず、「じゃあ、これで、失礼しまぁ~す」とお帰りになりました。ま、ええねんけどね。見積もりとってもらうつもりだったのに、めっちゃ軽いノリで帰ってしまわれたので、いうヒマもなく。。。9月には車検が待ってるから、そのときでいいか。お昼には幼稚園に読み聞かせ。ただし、本日私には出番がなく、子守に終始。今日は入会希望者の体験日だったので、立ち会いました。みんなドキドキしてたけど、子どもが喜んでくれたからと 一気に5名サマご入会やったね!午後からは主人の用事の代行でバタバタ。。。やれやれやっと一段落です。でもまだミニしんたの塾の送迎が残ってますが。こんな感じで何にもしてないのに、あっというまに時間がすぎて今日と言う日が終ってゆくのね。。。とちょっとそんな気分になっちゃいました。これって猛烈な湿気のせい?気持ちまでジメジメしちゃうわぁ。。
July 2, 2010
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しばらくすると、キールが動き出した。あれだけ大量のコーヒーを飲んだのだ。トイレにも行きたくなるだろう。 「ありがとよ。分かりやすくて助かったぜ」 サムは道具箱に向かった。案の定、ロイドは手足を縛られ口には粘着テープが巻かれた状態で発見されたが、命に別状はなかった。 ふと思い出したようにケータイを取り出すと、時折情報を送ったりしている警官のパトリックにメールを入れた。「ロイド、悪いがもうすぐ警官のパトリックがやってくる、それまで待ってくれないか?刑事事件になれば、この会社の幹部連中もキールたちを放ってはおけないだろ?」 ロイドはちょっと肩を落として、頷いた。サムはそのままそっと道具入れの扉を閉めた。 まもなく、パトリックはめでたくロイドを救出することに成功した。サラはロイドを連れてそのまま会議室に飛び込み、事件の詳細を説明することにした。 一時は騒然となった会議室も、事の次第が分かると会議の内容を変更し、キールの処分も決定した。 「サム、ありがとう! 貴方のお陰でやっとキールたちの悪巧みが明るみに出たわ」 サラは嬉しさのあまり上ずった声で受話器に叫んでいた。しかしサムはもう車の中にいた。「そりゃあよかった。とりあえず、役に立てて嬉しいよ。」「今日はこれから祝賀会をするの。是非サムにも来ていただきたいわ」「悪いね。こっちはもう次の約束が入っちゃってるんだ。また今度ね」 サムは軽い口調でそういうと、電話を切ってハンドルを握った。すぐにでもアイスマン家のある街にかけつけたかった。グレンからの連絡は、途絶えたままだったのだ。焦るサムの元に電話がなった。サムは大急ぎでケータイを取り出したが、かけた相手はグレンではなかった。「サム、大変だ!」「なんだ、エリックか。どうした?」「お前さんが連れてきたリサって子がいなくなったんだ!」「リサが…? 分かった。心当たりを探すよ」 サムはそのまま電話を切って、車を走らせた。ふっと助手席の上着の下にグレンがいるような気がした。「おい、どこにいるんだよ。早く連絡をしてくれよ」 サムの独り言に、グレンが答える事はなかったが、サムには何かが聞こえた気がした。-急がば回れだよ。-「そっか。日本じゃそんなことわざがあったよな。それじゃあ、思い切って一軒回ってからにするか」 サムはアイスマン家を通り過ぎて、以前訪れた事のあるコーヒー専門店にやってきた。 サムが席に着く前に、喫茶コーナーには初老の男性がのんびりとコーヒーを楽しんでいた。店主も知り合いらしく、親しげに談笑しているところだった。「それにしても驚いたね。隣は何か急用が出来たんだと思っていたんだが、戻ってきたと思ったら見知らぬ連中だったしね。おまけにどうもこの町にはそぐわん連中だったんだよ」「しかしお手柄でしたねぇ。まさか屋敷ごと乗っ取ろうなんてこと考えていたなんて信じられませんなぁ」「まったくだ。隣人とは親しくしておくもんだね。私も、もし隣との交流がなかったなら、不信感も抱いていなかったかもしれん。」 初老の男性はしみじみと語っていた。店主は何度も頷きながら、サムに注文をとりにやってきた。「何かあったんですか?」「いやぁね。こちらのご主人のお隣が、悪い奴らに屋敷ごと乗っ取られそうになったらしいんですよ。ところが、こちらのご主人、一昨日は一緒にパーティーをするはずだったらしくてね。帰ってこない隣人を心配しているところに、見知らぬ連中が何食わぬ顔で住み始めたもんだから、すぐさま機転を利かせて警察に連絡されたんです。お陰で犯人はすぐに検挙できたし、街の治安も守られた。たいしたもんですよ。」「それはすばらしい。よく気がつかれましたねぇ」 サムは話に乗りながらも気が気ではなかった。屋敷ごと乗っ取るだなんて、アイスマン家にも充分に起こり得る話だったのだ。 サムに褒めらてすっかり気をよくした初老の男性は、高級なコーヒー豆をたっぷり買い込んで帰って行った。サムはその後姿を見送りながら、店主に尋ねた。「この前こちらに来ていたアンという子はまだがんばっているんですか?」「ああ、アイスマン家に働きに来ている子ですか? それがねぇ、ちょっと元気がないようなんです。お嬢さんの世話係という話だったらしいが、お嬢さんがまだ家には帰っていないらしい。まったくどうなっているんでしょうねぇ。あ、それに、買いに来る豆もすっかり変ってしまったんですよ。何があったんでしょう。さっきの話じゃないが、乗っ取られそうになってるなんてことじゃないといいんですけどね。アイスマン氏はあまりご近所と交流されていない様子でしたから」 店主は哀れむように首を振って厨房に戻りかけて振り向いた。「ところで、この前連れてきていた猫君はどうしたんです?」「それが、いつの間にかいなくなってしまったんです」 サムは苦し紛れにそうつぶやいた。それが店主には痛々しい姿に見えたらしい。厨房に行って、なにやらごそごそと探していたかと思うと、サムにそっと握りこぶしを差し出した。「これを。これは幸運のコーヒー豆なんです。なかなか手に入らないが、ちょっと前に2つも袋に入っていたんでね。大事に取っておいたんですよ。どうしても叶えたい願いがあるとき、これを握り締めて強く願うと叶うんだそうですよ」 サムは店主から小さな豆を受け取って驚いた。真っ白な豆だったのだ。そして、店主に礼を言うと、今度こそアイスマン家に向かって車を走らせた。 アイスマン家のすぐ横まで来ると、サムは路肩に車を止め、ケータイで先ほどのパトリックを呼び出した。「まだ、はっきりとしたことは分からないんだが、もしかしたらアイスマン家に事件が起こっているかもしれないんだ。アイスマン氏は先日からどうやら行方不明らしい。しかしそれを執事たちが隠している素振りなんだ。これから内偵調査に入るが、なにか見つかり次第連絡する。援護を頼みたい。」パトリックから快諾されたサムは、先ほどのコーヒー店の店主にもらった豆を握り締めた。そして再びハンドルをにぎろうとすると、門のすぐそばに座り込んでいる少女を見つけた。「リサ!どうしたんだい?」 サムはすぐさま車を止め、逃げ出そうとするリサを捕まえた。
July 2, 2010
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このところ、ジタバタ状態で、ちっともゆっくりネットを楽しむことができませんが、とりあえず、私のバタバタには関係なく、ナスもきゅうりも順調に収穫が始まっています。そして、おたのしみのベリートマト。赤くなってきました。こっちは従来のプチトマト。一緒に植えたのにプチの方が青いですね。ゴーヤもちっちゃな実がなり、これからの成長が楽しみです。そうそう、先日、garamのマスターが生ハムメロンのレシピを紹介してくださって、だれかメロン贈ってー!と願っていたら、本当にいただきましたしかも、夕張メロン。みどりのメロンは舌が荒れるので食べられないのですが完熟の夕張メロンなら大丈夫でも、あっという間になくなりそう。。。生ハム買いに行くヒマがないのにぃ~~~。
July 1, 2010
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バタバタしたままこんな時間を迎えてしまいました。いやぁ、今日はのんびりするヒマなしの状態。一つ一つはたいした用事じゃないんですが、重なるときは重なるもので。。。とかいいつつ、昨年度の幼稚園本部役員でラストランチにも行ってたりするわけですが。。。実は今朝の話です。前日に髪をしっかりと洗ったはずなのに、なんだか臭い。。。何? なんですか?もしかして、これが加齢臭?がーーーーーーーーーーーーーーーーーーん。ショックでした。で、シーブリーズ付けてみたりしましたが、どうにも心配。。。で、久しぶりに香水を取り出してみたわけです。お気に入りの香りだし、シーブリーズとの相乗効果で臭いはおちついたようでした。で、夕方、主人を迎えに行くと、車に乗ったとたん、首をかしげる主人。「ねえ、虫除けスプレーつけた?」「え?」「蚊が多くなってきたからねぇ。」「え?ちょっと待って?虫除けスプレーなんてつけてないよ?」「いや、でも。。。」とくんくん。。。「あんのぉ。。。もしかして香水の香りのこと?」悔しいやら腹が立つやら。。。今日はブラシを使ってゴシゴシゴシゴシ。。。しっかりと3回も洗っちゃったわ!おかげさまですっきり!どうもね、最近いつものシャンプーだと髪がきしむ感じがして洗い切れていなかったみたいなんです。使い終わったら、違うのに変えようっと。。。加齢臭じゃなくてよかった。ホッ
June 30, 2010
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ジタバタしております。ちょっとね。ショップのセール期間を今月末までってしといたものだから、ばったばたです。作り貯めた商品はただ今撮影中。リニュするにはちょっと商品が少なめですが、とりあえず、ぼちぼちいくか。。。と思っていた本日。朝からいつものトクトク市。その後家に帰るとき、気が付きました。車の助手席側のドアに見知らぬ傷!しかもドアを開けたときこすったでしょ?と言う、いかにもな高さでシャシャシャーっと。どうやら白い車みたいです。黒い車にこんなに白い傷つけて逃げるとはいい度胸だ!チクショー!! 出てきやがれ!!と叫んだところでどうすることもできず。。ディーラーさんにご連絡と相成りました。「いつ頃うかがいましょうか?」と担当者さんはぁ。。。合間を見て、連絡してもらえますか。。。結局日にちも決められないままになっております。はぁ~~。さて、画像処理でもがんばるか。。。と思っていたら「かあさ~ん」と息子。何?あのご機嫌さん。。。「髪、切ってぇ~」はぁ?あれだけ私に切られるのを嫌がっていたくせに、前回のカットが評判よかったのか。。。聞けば明日が服装検査だとか。。。ええーーー!!じゃあ、今夜のうちにカットしろってか?今日はミニしんたの塾もあるのにぃ。。。「散髪屋さんに行けば?」「ええ~、邪魔臭いし。あそこヘタやしぃ~。かあさんにやってもらったらお金も浮くやん?」う~~~~。ヘタなのは分かってたけどさぁ。。。頭の中を《時は金なり》という言葉が回りましたわ。。。
June 29, 2010
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一昨日やってきた両親のお話をちょっと。そう、雨の中高速飛ばしてやってきてくれた両親です。「何時ごろ来てくれるの?」待ちきれなくなったプチが朝から電話してみると「家を出る前に電話するね」とのこと。で、掃除や片づけをとっとと終らせて、1日を過ごしました。3時になったので、プチたちがおやつをおねだりにやってきてもまだ電話がなく。。。実家からは高速道路を使っても2時間はかかるのです。こんな時間に電話がないってことは、夕食を一緒にって考えたのかとなかばそのつもりになって子ども達におやつを出しておりますと電話がかかってきました。「ああ、お母ちゃんやけど。今な、イトーヨーカドー過ぎたとこ。あはは」えええええ!!それって、すぐそこまで来てるやん!なにがあははやねん!!家出るとき電話するって言ってたやん!何を言っても無駄でした。笑うばっかり。かくして、おやつを食べたばかりだというのに、子ども達は両親にだしたお茶菓子やら、両親が持ってきてくれたお菓子やら、わいわい言いながら食べつくしたのでした。「アンタら、ええ加減にしーやぁ!」と怒っても「まあ、ええやないか。わしらが来たときぐらい」と父。「そんなもんより、これ食べてみ?」と母。取り出したのはインスタントコーヒーの空き瓶に詰められた梅の実。しかも何かに漬け込んだ物。「これもあるで~」ともう一つ。こちらは梅ジュースが入ってる様子。「わーい、梅ジュース!大好き!」と子ども達。ところが!!嬉しそうな顔をして母がいうのです。「ちゃうちゃう。これはな、梅酒 これをちょっとだけコップに入れて、 お砂糖を入れて水で割って呑んだら美味しいよぉ 」はぁ?怒ってる横で、ミニしんたとプチがさっきの梅の実をパクリ!二人そろって「おいし~~~い!!」「もしかして、この梅の実って梅酒つけてたやつ?」「当たり前やん」と母。何してくれるねん!!未成年にお酒与えるババがどこにおるねん!あまりに私が怒ったので気を悪くした母。「ええやないの。1日に1個までやで。」「アカンって言うてるやろ! これは私が全部もらう!」 「アンタなんかにやろうと思って持ってきたんと違うわ!」 ああ、頭が痛い。。。一体どうしてこんなことを平気で言うようになったのやら。。。ま、それでもそこは実の親子。いいたいこと言い合っても屁のカッパでございます。その後プチがハマっている花札をみんなでやって盛り上がっておりました。もちろん途中で「なぁんか暑い。。。」とミニしんたが言ったのは想定内。しかし、プチは全然平気。 ああ、コイツは私に似たらしい。とこっそり思いましたわ。もちろん、同じことを父も思っていたでしょう。今から父にはしっかりといい含めておかないと。。。プチとお酒を酌み交わしたかったら、あと13年元気でいなくちゃダメだよと。
June 28, 2010
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今度はおいしそうなものを見つけました。同じ兵庫県民として大いに応援したいです。「はりま製麺」自慢の中華麺『職人気質』冷し中華味☆新規ブロガー登録キャンペーンはりま製麺株式会社 職人気質/冷し中華この会社、何を隠そう「揖保の糸」を作ってる会社なんですって。あののど越し。。。想像するだけで顔がにんまりしてきます。で、今度は冷やし中華を試食できるんですって!基本、細面が好きな私ですから、これはちょっと楽しみですよ!みんなも良かったら試してみてくださいね!
June 27, 2010
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先々週はプチの風邪が移って、下痢の風邪でした。先週はまぶたがピクピク…、睡眠不足も祟って頭も重くて痛い感じ。。それと肩こり!結構厳しい状態です。ですっていうのは現在進行形。そして昨日辺りからは奥歯の奥の歯茎が腫れてきました。もうね、奥歯の高さを超えちゃっててかみ締めると歯茎同士がぶつかって痛いの。うっかり食べ物をそのはぐきで挟んじゃうとぎゃああ!!な痛さでございます。この隣の奥歯。この子はほんとに困ったさんで、プチがお腹にいる頃からずーっと痛くて出産を挟んで治療してもらったのですが、2,3年ごとにその周りが腫れあがりそのたびに詰め物の銀を外して何度も消毒に通いいったいどれだけのお金と時間を使えば気が済むんだといいたくなるほど手のかかる歯でございます。いっそのこと歯医者さん替えようか。。。同じ場所でいったい何度同じことがおきるのでしょう。かぶせてもかぶせても、消毒しても消毒してもこんな風に化膿することってありますかねぇ?
June 27, 2010
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またしても面白そうな企画に出会いました!モニプラさんのはんこモニター自分で好きな絵を書いて、それははんこにしてもらうんだって!【好評につき第2弾】シヤチハタ「つくれるスタンプくん」モニター大募集!印鑑 ハンコヤドットコムむか~し、こしんたが漫画を買ったとき、こういうはんこの企画があってね。当時のこしんたが好きな絵を描いてあげようと思ってたのに勝手にヘタクソな車の絵を描いてしまって、情けないはんこができちゃったのよねぇ。 ふふふ。あれ、今でも持ってるのかしら。今度は絶対自分で書くぞ!プチの本読みカード、プールカード、連絡帳。。。はんこを押す場面はいっぱいあるもんねぇ~いやしかし、当たらなくちゃ話にならないのよね。モニプラさん、よろしくおねがいしま~~~す
June 26, 2010
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ジメジメ、じとじと。。。雨ですねぇ。。。気分はなめくじですよ。でものんびりはしていられません。実家の両親が来るというのです。お舅さんたちが来るときより、必死で掃除するのはどうしてでしょうねぇ。遠慮なしにいいたいこと言いたい放題してくれる母は、今日もいろいろチェックして、どこかの知り合いの娘さんとかと比べてどうたらこうたら。。。どうして比べたがるんでしょうかねぇ。子どもの頃から母は私を他の人と比べてばかり。。。だからでしょうか。だれとも一緒にはなりたくないと思ったのは。。。似ているとどっちがどうとか絶対言いたがるので人と違う事、比べられない事をしてやろうといつも考えていたような気がします。ええ、だからおかげさまでの天邪鬼でございました。それにしても、母は年を取ってしまったなぁと最近特に思います。ちょっと前までは、「子どもが小さいうちは、外に働きに行くよりもきちんと子ども世話をしてあげなさい!」と口うるさく言ってたものですが、先日は、「Aさんはずーっと仕事をやめずに働き通していまじゃえらいさんになって高給取りになってるんだってねぇ。どうしてあんたは仕事に行かないの?!子どもにお金がかかるんだから働きなさい!」と来る。ちょっとこぎれいな服を着ていると「自分ばっかり着飾ってないで子どもの事をちゃんと見てあげなさい!」と言ってたのに「ちょっとはこぎれいな格好しなさいよ。みんなおしゃれな服装しているのにアンタって子は!」とおかんむり。。。いや、その日はおいも堀に行ったわけだし、車移動だし。。。おしゃれしてどうする!と心の中で思うわけなんですが。。。はぁ。。。。。。これに反抗してがっつり言いたいことを言うのは簡単なのですが、それをすると、すっかりしょぼくれる母の姿が簡単に想像できるのでねぇ。。。「はいはい、そうやねぇ。。。」とごまかすばかり。もちろん、働きたいのは山々なんですが、年齢のこと、プチがまだ小学1年生だってこともあって、主人もいい顔をしませんし。。。今日はどんなことになるんだか。。。両親に会うのはうれしいんだけど、ちょっと複雑な気分の今日この頃です。
June 26, 2010
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今日は幼稚園時代の役員仲間とランチに行ってきました。久しぶりでわいわいがやがや。話題は尽きることなく。。。でもね、昨日主人を迎えに行って言われた事。「明日、有給とったよ」え?ええーーー!!そんなこと急に言われても、誰もお昼ご飯要らないと思って何も用意してないのに。。。私はランチの予定があるし。。。。。頭の中でいろんなことがぐるぐる回っておりました。が、しかし。主人もランチの事は覚えていてくれたらしく、のんびり行っておいで~と。あはは、ははははは。そういうことならいいんだけどねぇ。。。ということで、和食バイキングに行ってきました。このお店、以前も行った事があるお店なんですが、白和えが絶品!あと、デザートもどんどん新しい種類のものが出てくるので飽きる事もなく。。。いやぁ、お腹いっぱいいただきました。だけど、殆ど動物性蛋白は食べてないんです。だから胃もたれもなし!いろんな食材を少しずつって、いいですね。 さて、我が家の野菜たちはどうでしょう。今朝の我が家の様子です。。。 ナスはすでに3つほど収穫し、焼きナスやブタとナスのミソ炒めになって食卓に上っております。さぁ~て、このナスもそろそろ食べごろ今度は何にしようかな
June 25, 2010
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今日はせっせとお仕事です。で、ある程度商品ができたので撮影したのですが。。。さて、ここで問題です。これは何でしょう? なんの脈絡もなく話しは続きます。最近、私は左のまぶがたピクピクして仕方がないのです。人と話しているときにピクピクすると、なんだかかっこ悪くてはずかしいんですが目をこすっても治らないし。。。調べてみたら、これ、まぶた痙攣っていうんですね。そのまんまやん!!もっともポピュラーな原因は睡眠不足、ストレス、目の酷使による疲れああ、どれもある。でも、稀に顔面がひどくつってしまう病気とかもあるらしく脳内の血管がつまりかけてるとか、神経を何かが圧迫してるとかそういう場合もあるらしく、侮れないんだとか。。。でもなぁ。。。。まず間違いなく目が疲れてるよね。ビーズ作りの細かい作業、小説はパソコンで打ってるしブログもしてるしゆっくり休憩って思ってもテレビ見てたり、本読んで見たり。。。あああ、どれも目を使ってるやん!昨日、そう思いついて、目を休めてあげようと思ったのですが、何をするにも結局目を使ってしまうので、諦めました。。。これでお昼寝でもできたらいいんだけどなぁ。。。最近、急に目が悪くなっているのを実感中。。。ね、目が悪くなってって言っても、近眼とか乱視じゃあありませんよ。いやあねぇ。焦点が合わないのよ。メール読むのに、ケータイを離す自分が悲しいよ。。。デジカメで商品撮影してもね、ピントが合ってるかどうかが分からない。いやになりますね。さて、さっきの答えです。ピアスレスト。ちょこっととっておきたいときに使います。まあ、私の場合は撮影用に置いてるだけで、自分ではピアスしませんが。。。ちなみに、これ。自作です。さっき撮影中に作ったんですよ。アーティスティックワイヤーでシンプルにまとめてみました。
June 24, 2010
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いやぁ、うっかりとまっちゃんのブログに遊びに行ったまま楽しい企画を読ませてもらってついついつられてしまいましてちゃっかりモニプラのおつまみセットを選ぶ企画に参加することになりました。20種のおつまみを試食して、ギフト商品に入れるアイテムを6つ選んでください! ←参加中なんでも、20種類のおつまみの中からギフトに詰める6種類を選ぶんだとか。。。えらいこっちゃ! 我が家の子ども達に狙われる!!うちの子供たち、実はするめやナッツが大好き。昆布にいたっては出し昆布までおやつに食べようとする人たちなんです。今回の企画には彼らの大好きなものがたっぷり!いや、しかし。私だって負けちゃあいません!久しぶりに、冷酒で一杯♪ むふふふ。いいですねぇ~おいしい組み合わせが出来たら、実家の父にもプレゼントしてあげたいなぁ。プレゼント、といいつつ、遊びに行って一緒に飲んだくれてたりして。。。ま、まずは当たりますように。。。まっちゃん! 楽しい企画を教えてくれてありがとう~~おつまみ研究所さん、頼みまっせー!!
June 23, 2010
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がっかりした俺は、屋敷の中に目を向けてみた。せっかくここまで来たのに、これっぽっちの収穫じゃあ、納得できない。一通り見回したが、客室のような部屋ばかりだった。今度は表の植木に登り、1階の様子を伺った。向かって中央やや右手側にアイスマン氏の書斎があり、その続きにある右端の部屋がブラウン氏の部屋となっている。ガラス越しに見えるブラウン氏はなにやら書類に目を通しているようだったが、興味なさ気にデスクに投げると本棚に歩み寄りそのまま姿を消した。初めはしゃがんだのかと思ったが、どうもそうではないらしい。ぷっつりと姿を消してしまったのだ。そのまましばらく眺めていると、アイスマン氏の部屋に人影が動いた。ブラウン氏だ。どういうわけだ? ブラウン氏が部屋を出ていないのは、この目でしっかり確かめていたのに。これはどうやら屋敷内に進入しないと分からない事があるようだな。 とりあえず納屋の裏手までもどり、サム宛にメールを送っておいた。カフスボタンのこと、紋章のこと、そして溶けたカフスボタンのことなどだ。ブラウン氏の部屋のことも少しは書いておいたが、詳細は確かめてからでもいいだろう。もし、このまま食事時になってもアイスマン氏が現れないようなら、最悪の事態も考えておかねばなるまい。 サムのメールは届いていなかった。あちらはあちらで忙しいのだろう。しかし、今のブラウン氏の様子では、キールが動き出しているとしてもブラウン氏やショーンは関わっていないのかもしれない。前回、ロイドを陥れられなかったことで、キールも他人を雇うことをやめたのかもしれない。 厨房の見える枝を物色する。もしもブラウン氏が犯罪組織に所属しているとしたら、どういう地位にいるのか、どうしてアイスマン家に居座っているのかも知っておく必要があるだろう。それにはまず、この家にどのくらいの人間がいるのか調べる必要がある。 裏庭の納屋と反対の方角にダイニングから突き出たような形の厨房がある。この2階はチャーリーやアンが住み込んでいる宿舎になっている。樫の木が生い茂って、その厨房を観察するにはお誂え向きだった。 人間の目をすり抜けて裏庭に回ると、樫の木の手ごろな枝に座り込んだ。さっきまで裏庭で作業していたチャーリーが、もう厨房で食事の支度をしていた。時間的に考えて、さっきの作業は放ってきたのだろう。タマネギを剥いたり、ジャガイモを洗ったり、バタバタと忙しそうにしているのが見えた。 今、アイスマン家にいるのは、アイスマン氏とブラウン氏、それにアンとチャーリーだけか。朝のうち掃除をしにきていた中年女性は、昼前に帰って行った。大きな家にたったそれだけの人数とは寂しいかぎりだろう。 チャーリーがタマネギを剥き続けている。いったい何を作るのだろう。さすがに料理人だけあって、手際がいい。あっという間に大なべたっぷりのビーフシチューが出来上がった。 配膳机には3人分の食器が用意され、サラダやパンと一緒にトレイに移されていった。そして残りの大なべはさっさとふたをして、サラダの大きなボウルと一緒にコンテナに移した。その上段には一食分のトレイが置かれ、チャーリーはそのまま正面玄関を抜けて食事を運んでいった。 おかしい。まかないの料理しか作っていないとはどういうことなんだ。アイスマン氏には別メニューを出すのだろうか。しかし、使用人が先に食事をとるなんて聞いた事がない。 それにあの大なべはどういうことだ。ブラウン氏はどちらかと言えば細身な方だ。とても大食漢とは思えない。 俺は大急ぎで表の木によじ登り、チャーリーが到着するより先に部屋の観察を始めた。ドアがノックされ、ブラウン氏が不意に姿を表した。そしてそのままチャーリーを部屋に入れた。 チャーリーはブラウン氏のテーブルに食事の用意をすると、そのままコンテナを押して本棚の前まで進んだ。 俺は大急ぎで枝をよじ登った。もうちょっと高い位置からなら、本棚の前の部分がどうなっているのか見えるはずだ。 少しばかり頼りない枝ではあったが、そっと足を伸ばして本棚の前の部分が見える場所までやってきて気がついた。本棚のすぐ前には四角く区切られた場所があった。はっきりとは分からないが、地下から灯りがもれてきているようだ。 チャーリーはそこにコンテナの中の大なべや大きなボウルを運び入れると、どこかを操作した。チャーリーの乗った床はすっと滑らかに下降し、すぐさまチャーリーだけを乗せて上がってきた。そして、チャーリーは何食わぬ顔でコンテナを押しながらブラウン氏の部屋を出て行ったのだ。 あの大なべからして、それなりの人数があの地下室にいるのは間違いなさそうだ。上下する床はチャーリーが移動して数秒後には自動的に床と同じフローリングのシートで覆われた。もしかしたらあの簡易エレベーターのようなものには、入り口が分かりにくくする細工がほどこされているのかもしれない。 そっと枝を退いて、俺は納屋に急いだ。サムの方はうまくやっているだろうか。気になるが、今はサムを信じるしかなさそうだ。焼却炉のカフスボタンの件、チャーリーの食事のこと、それからブラウン氏の秘密の地下室の件をメールにまとめて送った。 急がなくては、できればあの扉の開き方を教えてもらわなくてはならない。 再び表の木の枝によじ登って、辛抱強く待ち続けた。やがてブラウン氏が本棚の前まで歩いていくと、本棚の下から3段目の辺りに右手を差し入れるのが分かった。 あそこだったのか。と思ったとたん、足元にビシっといやな音がして、俺は足場をなくしてしまった。ネコの癖に、着地に失敗してしまった。左足に激痛が走っている。早く逃げなくては。焦る気持ちを暗闇が覆い始める。遠くから足音が駆け寄ってくるのが分かった。あの靴は、チャーリーか…。俺はそのまま気を失ってしまったらしい。 一方サムは、ロイドの勤務する会社内に留まって、今朝からのロイドの行動範囲を調べ上げていた。マリアに聞いた話によると、ロイドは今朝もいつもどおり自分の車で出社したという。実際ロイドの車は駐車場に残ったままだった。 サムが調べ物をしているそばから、彼らの部署には上司からすぐにロイドを会議室に連れてくるよう連絡があった。トニーは焦り、ロイドの立ち寄りそうな場所は片っ端から連絡をつけたが、ロイドの行方はわからなかった。隣ではサラが警察に連絡を取っていた。しかし事件性がないという理由で、警察が動く事はなかった。 どういうことだ。サムはじっと考え込んでいた。もし、社外に出ていないのであれば、どこかに監禁されているのかもしれない。サムは大きな賭けに出ることにした。残業組が帰り始めた頃、トニーは取引先から荷物を預かったと言って、警備員室の前を通り過ぎた。もちろんダンボールの中にはサムが隠れていた。 すぐさま作業着を着込んで、作業員のフリをして順番に道具入れや配電室など、人気のなさそうな場所を調べ始めた。 しばらく作業を進めていると突然キールがサムの前に現れた。「お前は何者だ!」「サム・エンジニアリングの者です。今日は点検日でして、お邪魔しております」 愛想のいい笑顔に、キールはちょっと口ごもった。サムは素知らぬふりで作業を続けていたが、キールがどうしても一箇所の道具箱だけは開けさせようとしなかった。「すみません。全部見ないと上司に叱られるんですよ」「いいよ、ここは。俺が変りに見ておくから、次の部署の方に行ってくれ」「後で仕事していなかったなんて、言わないでくださいよ」 情けなさそうな顔でキールに言うと、そそくさと次の部署に移動していった。しばらく経ってその場を通り過ぎると、まだキールが座り込んでいた。サムは軽く会釈をするとそのまま通り過ぎて行った。キールはなかなかしぶとかった。大型の道具箱の上に寝転がってこのまま夜を明かそうというつもりらしい。持久戦になることを覚悟して大型の缶コーヒーを買うと、キールの元に向かった。「あ、やっぱりまだがんばってるんですね。お仕事大変ですねぇ。これ、よかったらどうぞ。いや、僕もね。こんな遅い時間に仕事するのは初めてで、なんだか怖いもんですね。誰も居ない会社ってものは。あはは。じゃあ、また」 サムはそういいながらキールに大型の缶コーヒーを手渡し、その場を去った。そして、そこから一番近いトイレがある方向の反対側に身を潜めた。 すっかり夜が更けていた。ガラス張りの壁の向こうに研ぎ澄まされたような三日月が輝いていた。そっと内ポケットのパソコンを覗く。グレンからのメールは夕方以来届いてはいなかった。
June 23, 2010
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今日はプチの小学校のウォーキング行事が予定されていました。自分たちの住む街にどんなものがあるかどんなところがあるか、そういうのを見て回るという行事です。子ども達は他の学年の子とペアになり、数組のペアでグループを作ってポイントをめぐることになっています。保護者のボランティアも募っていたので私も参加する予定でおりました。プチは楽しみで楽しみで、昨日から着ていく服に悩んでいたほど。だけど、予報は雨だし、延期だろうと踏んでいたんです。結果は見事に雨。さっき学校から延期のご連絡がありました。あら、残念。といいつつ外を見るとあれ? 雨、上がってる。これから回復傾向にあるって言ってたし、もしかして、今日出来たのかも。。。今度の予定は25日。その日は私も他の用事が入ってるので 欠席。はて、無事にいけるのかしら。。。明後日に延期になったけど、明後日が晴れって決まってるわけじゃないのにねぇ。あら?また降り出した! やっぱり今日はむりだったのね。
June 23, 2010
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昨日、主人からメールが来ました。「今日は社長に誘われちゃったから。。。」あ、そうですか。 社長に誘われた帰りに飲みに行きます帰りが遅くなりますつまり、お弁当箱が帰ってこない!ギリギリまで待ってあげましたよ。弁当箱洗いたかったし 主人が暗いお家に帰ってくるのは可哀想だし。。。12時を回っても帰ってこないので、眠くなってきた私は眠気覚ましにラルクの昔のライブビデオ観たりしながら布団に入ってうつらうつら。。。すると、台所でごそごそと物音が!なに? ドロボウ? それともこしんた?きっとこしんたに違いない!こんな夜中におやつを物色するとは何事だ!!注意しに行こうと思ったところにドアが開いて主人が入ってきました。あれ? さっきの物音って、貴方?「はい、私です。」ああ、あほらしい。。。せっかく今まで寝ないで待ってたんだけど一気に脱力してしまいました。画面ではハイド君がかっこよく歌っています。その横で服を脱ぎながら妊婦のように突き出したお腹をポリポリ。。。はは、ははははは。なんか笑える。。。「ええ?なにか面白いことあった? 悪いなぁ、おっとこ前の真横でこんな醜態さらして」と主人。平和だなぁ。。。だけど、最近はちょっと睡眠不足が続いております。ズッコケテ倒れたまま、起き上がれなくてそのまま爆睡。。。朝起きたらお弁当箱あらうの忘れてたー!!でした。
June 22, 2010
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昨日、近所のレストランから招待状が届きました。《結婚記念日の特別コースディナー》 2,990円いやいや、そんなところには行きませんよ。ま、チャンスがあればってことで。ところで、昨日、主人と将来のことについて話しました。と言っても、夢見たいな話ばかりです。子ども達が独立したら、二人でふらっと旅をしようとか居酒屋めぐりをしようとか。。。で、そんな話から、一生のうちに一度でも行っておきたい場所ってどこ?という話になりまして、私のそういう場所。あるんですよねぇ。ミコノス島白い家々が建ち並び、真っ青な海とのコントラストがすばらしいあのミコノス島に行ってみたいんですよ。何の影響かと言われると、それはやっぱり版画からでした。以前も書きましたが、私はあまり絵心がなくて絵画で感動するってことはあまりなかったのですが、笹倉鉄平氏の版画に出会って以来、すっかり魅了されているのです。笹倉 鉄平 「エクリューズ浜」 額付版画作品価格:451,500円(税込、送料込)これは「エクリューズ浜」という作品です。先月一人でふらっと小さな美術館に出かけて行って本物を拝見しました。もうね、ため息が出るようなきれいな色使いでしたよ。。。とは言うものの、純日本家屋の手狭な我が家にあのヨーロピアンテイストのしゃれた版画を飾る場所もなく。。。画集を開いてはため息。。。笹倉鉄平全版画集価格:9,870円(税込、送料別)だからせめて、その絵が書かれた場所に行ってみたいと思ったのでした。いや、でもヨーロッパに行くぐらいだったら、本物を買ったほうがいいじゃないかと。。。じゃあ、どこに飾ろうか? こしんたの部屋が空いたら、あそこはフローリングだからいいんじゃないかとか、いやいや、直射日光が当たるとダメなんだよとか。。。気が付けば12時回っておりました。はぁ。 ま、夢見てるだけですから。どうしても見に行きたくなったら、また、あの小さな美術館を訪れる事にいたしましょう。そうそう、笹倉鉄平氏の絵はジグソーパズルでもいっぱい出てます。30%OFF▼ ジグソーパズル1518ピース 笹倉鉄平 月光浴 (取り寄せ商品)価格:2,205円(税込、送料別)これは月光欲という作品のパズルです。今、一番欲しいリトグラフの絵が使われています。大好きな絵のためなら、3000ピースぐらいまでならガッツリ仕上げちゃうのですが、いかんせん、本物の色には近づけない!これが現実ですよねぇ。
June 21, 2010
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「どうしていいかわからないまま、学校に向かおうとしたとき、ロゼッタが私を連れ去ったのよ。もう充分でしょう。ずるがしこい大人たちに復習してやりましょうって。ロゼッタは私の味方みたいに話しかけてきたわ。おろかな私はすっかり騙されて、あたり屋の仕事を引き受けることになったの。 指定された車にバスケットボールを当てておいて、すぐそばに老婆のフリをして寝転んでいれば、すぐにロゼッタが助けだしてくれる手はずだったわ。最初にやったときは、簡単に成功したの。その場で示談が成立して、お金もすぐに手に入ったわ。2回目のときはちょっと失敗。スカーフを現場に落としてきてしまったの。あの時は大嫌いなショーンも仲間に入っていていやだったけど、気が動転してなにも思い出せないバカな大人を見ているのはおもしろいと思ってた。 だけど、ロゼッタたちに依頼をしてきたお客が、思い通りにことが運ばなかったと言ってお金を払ってくれなかったのよ。お客と揉めているうちに、ショーンが失敗は私のせいだと言い出して、走っている車から、突然突き落とされたの。あちこちぶつけて体中痺れていたけど必死で走った。とにかく逃げなくちゃと思ったの。だけど行く宛てもなくて、あっという間にロゼッタに見つかったわ。 あんたをやらないと私がやられる、だから悪く思わないでねって言って、彼女、私の背中を突然押したの。そこにやってきたのがサムさんだった。 だけど、あたり屋のことを誰かにばらすと家を放火するって言われたの。」「大丈夫だよ。僕たちは絶対に他言しない」 サムはしっかりとリサの目をみつめて力強く答えた。 はぁ。リサは大きな深呼吸をして、ほんの少しだけ笑顔を取り戻した。「私、助かったのかな。助かっても、しょうがないんだけどね。家に帰っても、もういる場所なんてなさそうだし」「寂しい事いうなよ。どうしても居場所が無いんだったら、うちにでもくればいい。当面の生活ぐらいなら、面倒みてやれるよ。ただし、うちにはかみさんと娘もいるから、仲良くする事。」 俺がサムのヒザに爪を立てると、驚いたように付け加えた。「ああ、すまん。 うちにはグレンも住んでいる。僕の親友のペットなんだ」 リサは今までみたこともないほど情けない顔になって、ぼろぼろと涙をこぼした。そして、ひとしきり泣いた後で、真っ赤な鼻を隠そうともしないで笑った。「ありがとう。私、まだ生きてていいんだよね。居場所をもらえるのよね」 サムが大きな手のひらでリサの頭をそっとなでてやった。リサは思いのほか素直にされるがままになっていた。 それにしても、娘がこんな状況なのに、父親が病院にも来ないというのはおかしい。サムもどうやら同じことを考えているようだった。「ところで、アイスマン氏はどうしてここに来ないんだろう。連絡はしてみたのかい?」「運ばれてきたときは、病院の人が連絡してくれたそうだけど、ブラウンさんが来ただけだって言ってたわ。私、ちょっと電話してみる」 アイスマン氏に裏切られたという思いはあるだろうが、連絡が取れないというのはおかしいと思ったのだろう。リサはサムに勧められて連絡を入れることにした。 しかし、リサの電話に応対したのはブラウン氏だった。何度かアイスマン氏を出すようリサは迫っていたが、どうしても電話口にアイスマン氏を出そうとはしない。 厭味の一言も言われたのだろう。リサは相当に頭にきた様子だったが、俺たちがみても少し不自然だ。もしかしたら、アイスマン氏は家にいないのではないだろうか。 リサは電話を切ると、すぐさまメールを打ち始めた。ブラウン氏によると、アイスマン氏は今食事中だという。それならば、食後にメールを読むことぐらいできるだろうというわけだ。 しかし、それからしばらくリサのそばについていたが、アイスマン氏から連絡はなかったようだ。 サムもどうやらその事が気になっているらしく、ちらちらとリサのケータイに視線をやっていた。「さて、そろそろ僕たちは失礼するよ。いろいろと調べなくちゃならんこともあるんでね。夕方にまた顔を出せると思うんだ。退屈だろうけど、ちょっとゆっくり休んだ方がいいよ。じゃあね」 サムの軽口にリサはつくろった笑顔で答えた。 サムの車に乗り込むと、俺は先日サムが仕掛けておいた盗聴器をONにしてみた。するといきなり遠くでがさがさと何かが崩れ落ちるような物音が聞こえてきた。 ブラウン氏の部屋の中ではないようだが、ブラウン氏の罵声が聞こえてきた。「まったく!どこにあるというのだ! おかしい…」 サムが運転しながらつぶやいた。「ブラウン氏は何を探しているんだろう」「きっとアイスマン氏のケータイなんじゃないか? リサがあんなに連絡を取りたがっているとなると、ケータイを押さえておく必要があるだろう?」「どういう意味だよ」 サムはどうやら、本当にわかっていないらしい。俺はすべてを説明するのが邪魔くさくなった。キーボードに打ち込み始めたとき、サムのケータイが鳴った。 サムは車を路肩に止めて、顔を曇らせた。「どういうことなんだ?」 電話の内容はかなり深刻なもののようだ。じっと様子を伺っていると、電話を切ったサムが俺に問いかけてきた。「なあ、グレン。お前ならどう思う? せっかく新ブランドの辞令がおりたっていうのに、ロイドが無断欠勤で行方不明になっているっていうんだ。」 ロイドが無断欠勤?まず考えられるのはキールたちの仕業か、やつらに雇われた連中の仕業だろう。俺がそのことを打ち込むと、サムはすぐさま納得して、ロイドが勤務する会社に潜入すると言い出した。 この状況だ、ロイドの身に危険が迫っているとも考えられるだろう。だがアイスマン氏の方も置いていけない。俺はサムに二手に分かれることを提案して、アイスマン氏の屋敷のそばで車を下ろしてもらうことにした。 アイスマン家の門をするりと潜り抜けると、正面に古城のような塔が見える。この前来たときに気付かなかったのは、庭木が伸びていたからだろう。その頂にはめ込まれた時計の文字盤に描かれているのは、湖に浮かぶ白鳥。おそらく紋章だろう。 以前この屋敷にやってきたとき、ブラウン氏の部屋で見つけたカフスボタンと同じ模様だ。はやりあのカフスボタンはアイスマン氏のものだったのだろう。 ブラウン氏の部屋にアイスマン氏のカフスボタンがあるというのは納得できない。カフスボタンをはずす理由が見つからないのだ。 俺は、アイスマン家の屋敷に入る前に、辺りをゆっくりと捜索した。古城のような屋敷の周りには花壇や噴水もあった。裏庭には納屋があり、そのすぐそばには大きなポプラが茂っていた。納屋の裏手に携帯用のパソコンを置いて身軽になると、納屋のすぐ脇にある焼却炉に近づいてみた。さっきから、いやな感じのにおいがくすぶったままになっているのだ。 焼却炉の窓は開いたままで生木が突っ込まれたままになっている。燃やしている途中で火が消えてしまったのだろう。 人の気配がしたので、慌てて納屋の裏に逃げこもうとした俺は、変な形のものを踏んで肉球に痛みが走った。振り向くと金色の中に青としろがとけた物体があった。これは、紋章と同じ配色。カフスボタンの片方だ。こんなところに落ちているとはどういうことだ。 俺は気にかけながらもとりあえず納屋のすぐそばのポプラの木によじ登り、様子を伺った。 さっきの気配はチャーリーだった。チャーリーはガーデニング用の大きなスコップをかかえて花壇までやってくると、こんもりといっぱいに花を咲かせている草花たちを乱暴に抜き始めた。一通り抜き終わると、焼却炉の様子を見て舌打ちをし、窓に突っ込まれた生木を少しだして火をつけなおしているようだった。まだ乾燥もしていない生木を突っ込むとは、随分乱暴なことをする。 焼却炉の火は再び燃え、煙がモクモクと空に昇っていく。辺りに広がるいやな匂いに頭がくらくらした。 チャーリーはそのまま花壇にもどり、大きな穴を掘り始めた。そして植木の苗を数本納屋の中から取り出して穴のそばに置いた。なんだ、庭木を植えるだけだったのか。
June 21, 2010
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今日はやっと元気になったプチさん、復活の日でございます。朝から大はしゃぎで体温測っておりました。やっと、やぁ~~っとめぐってきましたプールの日水温が低かったり、自分が休んでたりで、まだ一回もプールの授業を経験してないプチさんは、昨日も水着に着替える練習をしておりました。てるてる坊主みたいなバスタオルを被り、まずはパンツを脱ぎ脱ぎ。。。ああ、そんなに腕上げたら丸見えですやん!で、今度は水着のパンツを穿き穿き。。。セパレートタイプの水着なので、この辺はとっても助かります。次はシャツ。。脱ぎ脱ぎしてる間に、全部脱げちゃって丸見え。。。はぁ。 まあ、小学1年生だから、いいんだけどね。すっぽんぽんで着替えちゃってもかわいいもんなんだけどね。でも一応、恥ずかしいってことも知っておいてもらいたいですから。。。はて、今頃は1,2時間目の授業は終わっているだろうけど今日はプールに入れたのかな?やっぱり子どもは元気が一番!プール冷たかったぁー!とか言いながら大はしゃぎで帰ってくることを期待しております。
June 21, 2010
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我が家の「父」たる主人は、本日会社から持って帰っていた宿題とやらを本気でやらなければならないという、のっぴきならない状態に陥っておりました。昨日のうちにさっさとやっとけばいいものを…昨日は稲川さんの動画見放題の呑気なお休みを満喫し、ああ、疲れたぁとひっくりかえってあ~、羨ましいよ。そののんびりぐあい。。。で、今朝になっておっしゃるには「今日はちょっと仕事するから、マジでがんばるから子ども達は居間に来ないように!」はぁ? なんで居間?と聞くと、パソ部屋では誘惑が多すぎて仕事にならないんだとか。で、エアコンをガンガンにかけた居間で真剣にレポートを書くんだって。ま、がんばりたまえ!ということで、本日プチはテレビお預け状態。でもって、こしんたは資格試験を受けるため、昼前にはお出かけ。。。ミニしんた@期末テスト3日前とヒマヒマ星人のプチが2階に缶詰状態となりました。ミニしんたさん、気持ちは焦っているけどちっとも机に向かわない。プチのちょっとした物音が気に成るらしく、うるさいとか、気が散るとか、暴言の数々。。。どんだけがんばってるんや!と様子を見に行くと、寝転がってライトノベル読んでるバカ娘発見!「なにやっとるんじゃ!!!」その隙にプチはかわいい折り紙作って先日作ったカードを自作の封筒に入れて「お父さん、いつもありがとう~~」「おおお~~~、ありがとう」主人はご機嫌です。「ちゃんと試験勉強しなさい!」と仁王立ちする私に、「ああ、私もそろそろ買い物に行かなくちゃ 」とミニしんた。お前はどこの新妻じゃ!とにかく私から逃れたい一身ですたこらさっさと買い物にでかけました。おそらく父の日のプレゼントを買いに行ったのでしょう。でも、私の怒りは天に通じたのか、ミニしんたがでかけて数分でザー!!雨が降り出しました。雨が上がったころ、試験を終えてこしんたが帰ってきました。娘二人のバトルなど知らないこしんたはコカ・コーラを3本も抱えて帰ってくると、「お父さん、いつもありがとう~~」「おおおおおお!!ありがとう~~~」ダンナ、あからさまに喜ぶのはやめなさいって。そしてもうすぐ晩御飯だというのに、プチと主人はペットショップへお出かけ。。。気分転換なんだって。宿題、ちゃんと終るのかしら。今日の晩御飯はお酢をたっぷり使った鶏肉の南蛮漬け。これも主人のリクエスト日頃のがんばりに感謝です。さて、ミニしんたは何をプレゼントするのかな?ちょっと見ものですな。
June 20, 2010
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「まあまあ、そんなに焦るなよ。ここは取引だ。どうする?僕の質問に答えてくれるなら、君のしていたことをここの医者や警察には言わないであげるよ」「信用できない」 サムの言葉が終わるより早く、リサはするどく答えた。どうやら、いろいろ学習してきたようだ。サムはどうしたものかと考えをめぐらせていたが、ふっと何かを思いついて自分のノートパソコンを引っ張り出してきた。「いいかい。これから僕の相棒のとっておきの芸を見せてやろう。それと引き換えでどうだ?その代わり、これは他の連中には絶対に言わないでほしいんだ」 サムはそういうと、俺を内ポケットから引っ張り出してパソコンの前に座らせた。「何それ? くだらない。ネコがパソコンでもやるっていうの? もしそのネコが、言葉を打ち込んだりできるっていうんだったら、信用してあげるけど?」 バカバカしいといわんばかりだ。サムが俺に目配せしている。しょうがない。ここはひと肌脱いでやるか。『はじめまして。ボクはグレンといいます。』 リサは唖然として俺を見つめていた。「だ、だけど。こんなことぐらい躾けたらできるかもしれないじゃない。ねえ、私を見て、どう思うか書いてみなさいよ!」 リサはそれでも信用できない様子で、違う要求を突きつけてきた。『君は、なんだか寂しそうだね。友達はいないの?』 リサはぐっと言葉を飲み込んだ。そして、ぷいと窓の方を向いたまま、しばらく考え込んでいる様子だった。 サムは俺にどうしたものかと合図を送ってきたが、ここはそっと待つしかないだろう。 開けたままの窓から、涼しい風が流れ込んでくる。それが心地よいと感じるのだから、夏は近いのだろう。 サラサラとカーテンを揺らしていた風がゆるりと止まったとき、リサは居心地悪そうに体をこちらに向けなおして、観念したように話し出した。「分かったわ。あんたたちが約束守ってくれるんなら、話してあげる。」「そう来なくちゃ!」 サムが俺にウインクをしてよこした。「もうだいぶ前のことだけど、私、学校のホームワークで親の仕事について調べてレポートを書くように言われてたの。それで、パパの部屋に行こうとしたんだけど鍵が掛かってて入れなかったのよね。提出期限は5日後だったから急がなくてもよかったんだけど、パパったら仕事の事はなにも教えてくれないし、留守の間に少しでも調べておきたかったのよね。」 遠くを見つめる様にして話す横顔は、まだ幼い。その口から意外なことが言い放たれた。「今でも不思議なんだけど、ある日、私の部屋の前に鍵が落ちていて、家のカギって、どの部屋も同じデザインで作られてるから、家の中の何処かだろうとは思っていたんだけど、面白半分でパパの部屋の鍵穴に差し込んだら、開いちゃったのよ。」 サムはチラッとこちらに視線を送ってきた。確かに出来すぎているが、ここは聞き流すしかないだろう。「パパの部屋は前よりちらかっていて、あちらこちらに書類がいっぱいあったわ。いろいろ見たけど、やっぱりパパに説明してもらわないとだめだってわかったの。それで、諦めてちょっと休憩しようとパパの書斎のイスに座って机に向かってみたら、真正面に小さな写真立てがあって、そこに…。」 幼い瞳は明らかに動揺し、その日のショックを思い出していた。俺は、キーボードに向かって言葉を打ち込んだ。「何か、見たくないようなものでもあったの?」 文章をちらっと見ると、深いため息とともに悲しげにうなずいた。「そうよ。そこに、パパと知らない女の人の写真があったの。ショックだったわ。まだママが亡くなってからそんなに何年も経っていないのに。それで、ちょっと引き出しも開けてみたの。そうしたら、写真立てにあった女の人のヌード写真まで出てきて、私、ショックでパパの部屋を飛び出してきちゃったわ。」「ひどい話だなぁ。おふくろさんが亡くなって、頼りにしている父親だっていうのに」サムは自分の娘キャシーとリサをダブらせているのかもしれない。アイスマン氏に対する怒りは相当なものだ。「それからは、何もかもがウソに見えて、誰のことも信用できなかった。それで学校をサボって、街をうろうろしているとき、ショーンっていう男の人に声をかけられたの。 今から思えば、ショーンは札付きの悪だったわ。初めから私を仲間に引き入れるつもりだったのよ。初めは私の身の上話を真剣に聞いてくれて、帰りたくないと言えば食事や宿泊の手配もしてくれて、なんていい人なんだろうって思ってた。」「ところが、そうじゃなかったってわけか。」 サムが割って入った。「そう。今度はお前が俺を助ける番だとか言われて、窃盗や恐喝もやらされたわ。このままじゃ危ないと思って家に帰ってた時期もあったんだけど。」「メアリーには相談しなかったの?」 俺がキーボードに打ち込むと、リサは悲しげにうなずいて続けた。「メアリーに相談しようと彼女の部屋まで行ったとき、私、見てしまったのよ。ジョンソンさんとメアリーが抱き合っているところを。 私がこんなに困っているのに、自分たちはまるで関係ないみたいだった。私のことを心配してくれていると思っていたのに、とんだ勘違いだったわ。もう、誰も信用できなくて、部屋に駆け戻ったの。 メアリーは私の足音に気づいたらしくて、すぐに声をかけに来てくれたけど、もう、顔も見たくなかった。」「だから、いきなり解雇したってワケか」 サムが呆れたように口を挟んだが、リサは続けた。「それまでから、ブラウンさんにはいろいろ言われてたの。メアリーとジョンソンさんがこの家を乗っ取ろうとしているんじゃないだろうかとか。お嬢さんもあまり出歩かないで、気をつけてくださいとか言われていたわ。 それが解雇の一因でもあるけど、お母さんが亡くなって、お父さんが我が家のことを振り向いてくれなくなった今となっては、怪しい人を解雇するしか私には方法がわからなかったんだもの」 リサは孤独なまま、それでもアイスマン家を守ろうとしていたのか。しかしそれをするにはあまりにもリサは無知だ。
June 19, 2010
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プチが昨日、お父さんへのカードを作っていたのを見ていたにもかかわらず、すっかりこっくり忘れていました。主人と私のそれぞれの父へのプレゼント!あわわわ!大急ぎでネット検索。やれやれ、無事に手配できました。以前は、シャツや甚平や、ゴルフ用品などなど、いろいろ送ったものだけど、結局最後はこれになるのよねぇ。。。楽天最安値に挑戦!サントリー オールド43°700ml価格:1,480円(税込、送料別)いわゆるだるまさんって奴です。二十歳を過ぎると、晩御飯の後のコーヒーにいつもちょろりと入れてもらっておりました。それだけで、なんとなく大人として認めてもらってるようなそんな気持ちになれたものです。
June 19, 2010
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今日は蒸し暑いですね。下痢嘔吐もすっかりおさまり、プチは予定外の休日を楽しく過ごしております今は、父の日にプレゼントする折り紙を折ってるんだって。似顔絵のカードも書きました。主人とプチが並んで笑っているところ。そして、その隣にはなぜか「おめでとう」ん? どうしておめでとう?「だって、父の日おめでとうでしょ?」いや、特にめでたいわけじゃないんだよ。お父さんにいつもありがとうって言う日なんだよ。というとちょっと不満げなプチさんそういえば、母の日も「おめでとう」って言われたっけ。。。
June 18, 2010
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「実は、ブラウンさんのことなんですが。。。 ブラウンさんがアイスマン家に来るまで、ジョンソンさんはアイスマン家の執事として仕事をしていました。ご主人様の信頼も厚く、間柄は安定していました。一方ブラウンさんは、元々はご主人様のお仕事の関連会社の副社長だったと聞いています。出張先でばったり会って、その時何かのトラブルに巻き込まれたところをブラウンさんが助けてくれたのだと聞いています。ご主人様がこちらにお帰りになった時、ブラウンさんも一緒にお屋敷に来られたのです。初めは、仕事仲間としておいででしたので、来客としてもてなしていたのですが、ご主人様が、ブラウン氏も執事として働いてもらうとおっしゃって…それ以来、ブラウンさんは事あるごとに、ジョンソンさんのやり方が古臭いと難癖をつけて、ゴタゴタしていました。 ブラウンさんは個人的にご主人様と親しいのをいいことに、物事がうまく運ばないときは、いつもジョンソンさんのミスだとご主人様に忠告していたらしくて、ご主人様も、ジョンソンさんに対して少しずつ距離を置かれるようになってしまいました。 リサお嬢さんも、なんとなくいつも苛立ち気味で、誰にも心を許さないと言った感じでした。そして、ブラウンさんがリサお嬢さんのお世話係をもう少し若い人にやってもらってはどうかと提案してきたのです。ご主人様は家のことなどすっかりブラウンさんに任せきりだったので、ことは簡単に決まりました。そして、アンという少女が雇われたのです。 アンはごく普通の少女で、勉強はあまり得意そうではありませんでしたが、気立てのいい子だったので、内心ほっとしていたのです。ところが、その日の夜、リサお嬢さんが大変な剣幕でお屋敷に戻られたかと思うと、突然、私に解雇命令を出されたのです。 そして、憤懣やるかたない様子で階段を駆け上がられたのですが、階段の上でお嬢さんが通り過ぎるのを待っていたジョンソンさんを振り払うようにお部屋に入られたんです。お嬢さんには悪気は無かったと思いますが、運悪く、頭を下げていたジョンソンさんはバランスを崩して階段を頭から転げ落ちてしまいました。 それ以来、私たちはあのお屋敷には足を踏み入れてはおりません。リサお嬢さんやアンのことは今でも心配ですが…」 サムは手帳にメモを取っていたが、なるほどと納得したようにうなずいた。ホントにわかったのだろうか。怪しいもんだ。 しかし、反抗期が来た年頃という事を差し引いても、リサの変貌ぶりは気になる。アイスマンの部屋で何があったんだろう。それと、さっきから何かがひっかかっている。以前に誰かから聞いた話と、食い違っていると思った瞬間があったんだが…。「とりあえず、私にお話できる事はこの程度です。また、何か思い出したらご連絡します。」 サムはメアリーに礼を言って席を立った。そして、思い出したように念押しした。「あ、そうそう。くれぐれも、アイスマン家の方々にはボクが探偵だということはご内密にお願いします。」「ええ、わかりました。その代わり、リサお嬢さんやご主人様の力になってあげてください」 帰りの車の中でずっと考え込んでいた。リサになにがあったんだろう。どうやらサムも同じことを考えているらしい、今日は随分と無口だ。辺りはすっかり暗くなってしまった。 俺は突然のブレーキにサムの上着ごとシートから転げ落ちた。なんとか上着を掻き分けてシートに戻ると、サムが車から飛び出していくところだった。「大丈夫かい? 急に飛び出しちゃ、危ないじゃないか。もうちょっとではねてしまうところだった」 サムの言葉にやっと事態が飲み込めた俺は車のすぐ前に倒れこんでいる少女を見て驚いた。リサだったのだ。どうやらサムの車には接触せずに済んだようだが、リサは意識をうしなっていた。サムが病院に運ぼうとリサを抱き上げていると、ビルの隙間からカツカツと走り去る足音がした。ビルの向こう側にでたその人物の髪に街灯があたると、ぱっと目を引く赤茶けた色が目に入った。 サムはリサを後部座席に乗せると、知り合いの外科医に連絡をとって、すぐさま病院に向かった。「今日は随分と収穫の多い日になりそうだな」「ふん。しょうがないだろう乗りかかった船だ。ロイドの件もアイスマン家の紛争も、みんなまとめて片付けてやろうじゃないか」 まったくサムの人のよさにはついていけない。俺は大あくびで返してやった。 しかし、助手席の背もたれのすきまからみえるリサの顔は、まだまだ幼い少女のような寝顔だ。ときどき苦しそうに顔をしかめるのは、どこか具合が悪いからなのだろうか。それとも良心の呵責からだろうか。 病院に着くと、すぐさま診察がなされた。リサは足を骨折していた。頭も強く打っているらしい。体のあちらこちらに擦り傷もあるらしい。サムの知り合いだという医者は、エリックというが、交通事故かなにかのような怪我だと話していた。「サム、私は医者だから手術をするにしても保護者の承諾が必要なんだ。彼女の自宅に連絡を入れるが、君の名前を出さない方がいいのかい?」 さすがにエリックはサムの友人だけある。その辺りは心得ているってことか。エリックの配慮で、サムは名乗らないで帰った親切な男性とということになり、手術が必要なので保護者に来院を依頼した。 しかし電話の向こうでは揉め事が起こっているのか、すぐには行くといわないらしい。「あなたは? ご両親か血縁関係の方は? 執事をなさっているだけでは駄目なのです」電話の向こうでブラウン氏が歯軋りをしているのが目に浮かんだ。 思わぬ出来事だが、これで直接アイスマン氏に会えるかもしれない。サムと俺はしばらく病院の受付の前で待機していた。だがやってきたのはブラウン氏だった。 サムと俺はとっさに新聞で顔を隠してその場をやり過ごし、ブラウン氏とエリックとのやりとりを伺った。アンの話では、アイスマンはもう自宅に戻ってきているはずなのに、どうしてブラウン氏がやってくるんだろう。アイスマンは娘が可愛くないのだろうか。 ついさっきメアリーが話していたアイスマンの人格と、大きなずれを感じていた。「とにかく、怪我をしている人間を放っておくことはできない。ブラウン氏には、どんな責任も取るとサインしてもらったし、手術をするよ。 サム、一旦家に戻って休むといい。もう夜も遅いしね。明日の朝には麻酔も切れて意識も戻るだろう」 カンカンに怒ったブラウン氏が病院から帰っていくのを見送ると、エリックは不敵な笑みを浮かべながらサムに声をかけ、看護師に指示を出していた。 翌朝、俺とサムはさっそくリサと面会するべく、病院に向かった。しかし相手は病院。俺は例によってサムの上着のポケットに押し込まれた。 サムはエリックと一言二言話をすると、すぐにリサの病室に案内された。「やあ、気分はどうだい?」「あんた、誰?」 子どもらしいが、とても疲れた声だった。サムがリサを助けたいきさつを簡単に話してやると、ふ~んと気のない返事を返してくるだけだ。「随分ひどい怪我をしているようだが、いったい何があったんだい?僕でよかったら、話してくれないか?」「うるさいなあ。見ず知らずの人に、何を話せっていうのさ。それとも謝礼でもほしいわけ?」 随分とすさんでいるようだ。とてもお金持ちの一人娘とは思えない。これは手こずりそうだと思っていると、サムが声色を変えてきた。「そう怒るなよ。こう見えても、僕は探偵なんだよ。君がどんなことをして怪我をしたかなんて、お見通しさ。」「警察に連れてくの?!」 リサはやっと本当の声で話したようだ。
June 17, 2010
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いきなりですが。。。なんでやねぇ~~~ん!!!昨日、元気に学校に行ったプチさん。そして、今までなんともなかったミニしんたさん。二人そろって昨日の夜遅くに嘔吐。しかもほぼ同時。。。汗汗そして、時を同じくして私は激しい腹痛に見舞われ身動きとれず、ダンナと息子は高いびき。。。。はぁ。こういう時は役にたたないわね。結局、私は下痢の症状で夜中、数回トイレに駆け込んで治まりました。でも、時計を見たら3時。5時半には起き出してお弁当作るのに。。。ひどかったのはミニしんたさんであります。花も恥らう14歳の乙女ですが、朝、様子を見に行くと布団に。。。。そう、いわゆるゲロまみれってやつでした。今日、お天気が良くてよかったわぁ。。。。朝っぱらからお布団丸洗いしてやりましたわ。で、二人を連れて病院に行くと、プチさんはそこそこ元気。ミニしんたはなんと!便秘を指摘されましてカンチョー。。。たっぷり出て、少しはラクになったんだって。ああ、あほらしい。。。でも、プチの下痢嘔吐の直後なので、大事をとって今日、明日はお休み。ということで。。。今日、行くはずだった某高校の学園祭にもいけなくなったし明日行くはずだったプチの学年行事も欠席、ミニしんたの学年行事も欠席、読み聞かせの一般公開も欠席。。。。結局、子ども達が休んで一番ダメージが大きいのは私でした。朝からまだお腹が痛むのに、お布団洗ったり、シーツ洗ったりバタバタして、ダンナと息子のお弁当を作ったのに、息子、お弁当と水筒忘れて行ってるし。。。。みなさんに、早く治ってよかったねぇって言われた直後のこの失態。脱力。。。でございますわ。
June 17, 2010
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おかげさまで、プチは今日から学校復帰!元気に出かけていきました。実は、今日の1,2時間目が今年初のプール。本来なら大喜びで準備している頃なんですが、下痢嘔吐の後なので、大事をとってお休み。はて、今頃どうしているかなぁ。。。ということで、今日はやっと自分の時間がとれそう。。とは言うものの、ここしばらくは幼稚園での読み聞かせボランティアの入会キャンペーンをやる予定なので、いろいろ準備に走り回ることになりそうです。。。まずは、本を借りてこなくちゃ。。。それから説明会の原稿も書かなきゃ。。。あれこれ忙しくしているけど、これって全部ボランティア。収入に繋がらないのが辛いところです。どっかで午前だけのお仕事、できないかなぁ。。。
June 16, 2010
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いつものようにしばらくはぶつぶつと自分の不運を嘆いていたアンだったが、遠くから近づいてきた雨雲に追い立てられるように、早めに引き上げて行った。 チェックは、まだちょっと物足りなそうな顔をしながら、のろのろと家に帰っていった。オヤジ、家でもちゃんと食べてるんだろ? 老いてから太るとろくなことがないぜ。 家に戻ると、珍しくクレアより先にサムが出迎えてくれた。何かつかんだのか、サムはにやけて俺に早く2階に来いと合図をよこした。「グレン、驚くなよ。 とうとうメアリーとコンタクトが取れたんだ。例のコーヒー専門店に、メアリー自身も客として登録していたらしい、頼み込んで教えてもらったんだ。」 サムははしゃぎすぎて口角に泡が出ている。気持ちは分かるよ。メアリーから直接詳細を聞き出せたら、こんなに楽なことはないのだから。 夜になって、サムと一緒にメアリーの自宅に招かれた。小ぶりではあるが、きれいに整った家は、和やかな空気に包まれていた。「初めまして、サムと申します。実はリサさんのことで、教えていただきたくて…」 メアリーは前もってサムから用件を聞いていたのか、快く俺たちを迎え入れ、リサの変貌振りについて丁寧に話した。「紅茶でもどうぞ。私の知る限りのことをお話しましょう。あ、貴方がグレンね。ミルクはいかが? リサお嬢さんは、とても素直でお優しいお子さんでした。ご主人のアイスマン氏はとても頑固なところがあって怖そうに見えるのですが、実際は仕事熱心なだけなんだと思っています。奥様もお優しい方でしたし、リサお嬢さんは充分に愛情を受け取って幸せに暮らしてらしたのです」 サムは持ち上げたカップをもう一度テーブルに戻して不思議そうに尋ねた。「あの、無理やりやめさせられたってうかがったんですが、恨んでらっしゃらないんですか」「うらむだなんて…。確かに突然の解雇には納得がいきませんが、私にはわかるんです。リサお嬢さんが突然解雇を言い渡されたのにはきっと理由があるんじゃないかって…」 メアリーは解雇そのものより、それを言わしめた原因に注目しているようだった。「そうだわ!貴方は探偵さんだったんですよね。じゃあ、それを是非調べていただきたいわ。 リサお嬢さんのためにも、ジョンソンさんのためにも」「わかりました。では、解雇の日の出来事を教えていただきますか」 メアリーはその日を思い出しているのか、じっと目を閉じて考えた。そして、おもむろに目を開けて、話し出した。「私は、元々奥様のメイドとして、ご実家でお世話になっていたのです。まだ駆け出しのメイドで失敗も多く、奥様に助けていただく事も多かったです。その奥様がアイスマン家に嫁がれるということになって、私もご一緒することになりました。 その頃は、まだご主人様のお仕事も、そんなにお忙しいというほどでもなく、ご家庭は円満でした。 やがて、リサお嬢さまがお生まれになって、私はリサお嬢さんのお世話をするようになったのです。お嬢さんはとても愛らしいお子さんで、素直でやさしい女の子に育ってくださいました。 ところが、奥様が急にお体を悪くなさって、リサお嬢さんも随分心配していらしたのです。あれはいつごろだったかしら。チャーリーさんがあのお屋敷に働きにきた後だったと思うんだけど。。 そう、前の料理人のリーさんご夫妻はとてもいい方々だったのですが、ご不幸にもご自宅が火事に見舞われて、母国にお帰りになったのです。それでチャーリーさんがこちらに来られたんだったわ。あれは、3年ぐらい前かしら。 奥様が床に伏せていらっしゃる間、リサお嬢さんは少し塞ぎこんだご様子でした。それがあまりにも哀れで、私たち…、あのジョンソンさんと私で相談して、小旅行にお連れしたこともあったんです。」「お二人で、お嬢さんを?」 サムは遠慮のない質問をぶつけていた。 メアリーは、はっとして顔を赤らめてつぶやいた。「その頃、私とジョンソンさんはささやかながらお付き合いを始めておりました。いずれ結婚しようと約束していたのです。こんな形で実現するとは思いませんでしたが」 理解できずにいる俺たちに、メアリーはそっと隣のドアをノックした。しばらくすると、きゅっとタイヤのような音がして、車椅子に乗ったジョンソン氏がやってきた。「あの日のケガで、彼は下半身の麻痺と言葉の障害を負ってしまいました。でも、彼もお嬢さんのことをうらんではいないそうです」 サムは慌てて立ち上がり、ジョンソン氏と握手した。横で見ていても、彼がしっかりと意識を取り戻しているのがわかる。 ジョンソン氏は、画用紙にすらすらと何かを書き始めた。みんなはその作業が終わるのをじっと待ち、そしてうなずいた。『ようこそ。私はリサお嬢さんの背後にいる何かを突き止めていただきたい。あのお嬢さんは操られているとしか思えない。ブラウン氏が来て以来、アイスマン家は雰囲気が変わってしまった。』 突然、ジョンソン氏は頭を抱えた。メアリーは急いでジョンソン氏を隣の部屋に連れて行った。サムが手を貸して、ジョンソン氏は隣の部屋にあるベッドに移され、落ち着きを取り戻したようだ。「ジョンソンさん、私でよければお手伝いさせていただきます。今は無理をしないで、安静にしていてください。」 サムの言葉にジョンソン氏は深くうなずいた。再びもとの部屋に戻って新しい紅茶を入れると、メアリーは話を続けた。「とにかく、私たちはお嬢さんが元気を取り戻してくれる方法はないかと、よくそんな相談をしていました。そんなある日、お嬢さんが学校の宿題で親御さんのお仕事をレポートすることになったとおっしゃいました。私たちはもちろん、ご主人様がお帰りになるまでお待ちいただくように止めていたのです。ご主人様はその頃、お仕事で他国に買い付けにおいででした。3日後にはお戻りになると分かっておりましたし、ご主人の許可なしに、勝手にお部屋にお入りいただくことはできませんでした。ご主人様は貿易のお仕事をなさっておいでで、もちろん、やりとりの殆どはご主人様の会社の方で全部やってしまわれるようでしたが、取引上のお付き合いなどで夜昼構わずお仕事なさっているので、ご主人様のお部屋には大切な資料なども置いてあると伺っておりました。」そこまで一気に話すと、紅茶を一口飲み下して続けた。「ご主人様のカギは、ブラウンさんとジョンソンさんが持っていたのですが、どういうわけか、リサさんは別にもうひとつカギをお持ちだったようです。ご主人様のお部屋を出られたリサお嬢さんと、ちょうど廊下で鉢合わせになったんですが、とてもお顔の色が優れなくて驚きました。声をおかけしたのですが、そのままご自分のお部屋に駆け込んでしまわれたのです。」メアリーは、そのときのことを思い出したのか、深い溜息をついた。サムは、そんなことなどお構いなしで質問に入った。「他に、その時気づいたこととかないですかねぇ。」 メアリーはじっと考えをめぐらしていたが、意を決したように顔を上げた。
June 15, 2010
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今日もプチは学校お休み。お昼はふつうにうどん一玉食べられたので、一安心。晩御飯に油の入ったものを食べて平気だったら、もう大丈夫でしょう。^^明日は学校に行けそうですそれにしても今日はよく降ります。プチが外で遊べないのが救いかなぁ。これでお天気が良かったら、外で遊びたい!なんていいかねませんから。。。今日はぬりえでもしてもらいましょ。そうそう、お休みの間の宿題もね!そう言うとプチは一気にあははは。いっちょまえにもう小学生らしい反応するのね。
June 15, 2010
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静かだが、圧倒的な威厳をもった声だった。アンが申し訳ありませんと事情を説明したが、ブラウン氏の機嫌は簡単には直らない。「いや、本当に申し訳ありませんでした。しかし、ブラウンさんの身になにかあったのではと、心配していたのです。どうかお許しを」 サムが間に入って言うと、改めてじっとサムを凝視したブラウン氏が尋ねた。「あなたは?」 サムは一通りの自己紹介をしたが、ブラウン氏は子どものけんかに親が口を挟むなんてと呆れたようにつぶやくと、そのままきびすを返した。「あ、言い忘れていたんですが。ブラウンさん、変わったカフスボタンが落ちていましたよ。デスクに置いておきました」 サムはさりげなくそう言いながらブラウン氏の後姿を見送る。ブラウン氏はカフスボタンのことを聞いたほんの一瞬、顔をこわばらせた。「では、私はこれで。親御さんがいらっしゃらないのであれば、ご相談のしようもありませんのでね。しかし、リサさんは寂しいでしょうねぇ。娘にはその辺りの事情を話して、そっとしておくように話しておきます」 誰に言うともなくサムはそう言うと、さっさと屋敷を出た。申し訳なさそうに後からついて来ようとするアンを、ブラウン氏が呼びとめ自分の部屋に入るように言ったが、サムはまるで気づかない振りで自分の車に乗り込むと、さきのコーヒー専門店の傍まで来て車を止めた。 どうやら盗聴器を仕掛けてきたようだ。サムは慌てて機械を操作し、音声がきれいに受信できるように調整した。「すみませんっ!!」「すみませんで済む問題ではないぞ!リサお嬢様の事を心配するのはいいが、赤の他人を屋敷に入れるとはどういうことだ!私はアイスマン家の執事なんだぞ。この部屋にはご主人様のビジネスに関する書類もたくさんあるのだ。外部に漏れるようなことがあれば、ご主人様に迷惑が掛かるやもしれんのだ!」 小さな嗚咽が聞こえていた。アンが叱られて泣いているのがわかった。「可哀想に…」 サムは心配そうに聞きながら、車を出した。とにかくこの地域から出てしまわなくては怪しまれる。「申し訳ありません。でも、リサお嬢様のことが心配で。メアリーさんもいなくなってしまったし、リサお嬢様もあの日以来こちらにお戻りではないようですし」「あー、うるさい。リサお嬢様もお年頃なんだ。自由に活動したい年頃なんだろう。その内飽きられてご自宅に戻ってこられるに決まっているのだ。メアリーはリサお嬢様には厳しすぎたのだろう。亡くなった奥様でさえ、メアリーの厳しさには眉をひそめておいでだったのだ。とにかく、お前はリサお嬢様がお帰りになった時、不自由なく過ごせるように万事抜かりないよう整えておくのだ。いいな」「はい。わかりました。では、失礼します」 ドアを開ける気配がした。アンが部屋を出るのだろう。「ああ、アン。私はこれから急ぎの仕事があるので、用事は夕方から受け付ける。それまでは邪魔をしないでくれたまえ」「はい。分かりました。では失礼します」 バタンッとドアが閉まって、ブラウン氏の深いため息が聞こえた。「あぁ。なんだかアンに悪い事しちまったなぁ」 サムが堪らなくなって言ったが、俺にはその先のことが気になった。「ニャーオ!」 サムの腕に手を掛けると同時に、ブラウン氏のディスクの電話が鳴った。「どうした。こちらには電話するなと言ってあっただろう」 サムと俺は一瞬言葉を失った。さっきまでのブラウン氏とはまるで別人のような口調なのだ。「そうか、それはご苦労。ん、1万ドルぐらいになればいいだろう。欲を出すな。その辺りで手を打て。わかったな。…小娘?おい、ショーン!その小娘の名前は? ん~、分かった」 俺とサムは大きく頷きあった。やっぱりショーンたちには糸を引いている人間がいたのだ。しかしまさかそれがリサの家の執事だったとは。「帰ったらすぐ、ブラウン氏の過去も洗い出す必要がありそうだな」 サムはハンドルを強く握りながらつぶやいた。だが、そんなに簡単にわかるだろうか。アイスマンとて、そう簡単に執事を雇ったりはしないだろう。それなりに調べ上げたはずだ。ブラウンという名前だって偽名の可能性もある。 その後は、書類のこすれる音やキーボードを叩く音がしているだけだった。その日の夜、思いがけない連絡が来た。ロイドの展示会が大成功して、新ブランドを担当する事に決定したという。マージーは自分のことのように興奮していて、電話口にいない俺でさえ、電話の内容が手に取るように分かった。しかし、ロイドの方が落ち着いているという事は、キールとかいうインナー部門の連中は面白くないはずだ。キールとショーンがもし繋がっているとしたら、何も仕掛けてこないとも限らない。ここは警戒が必要だろう。 俺はすかさずキーボードに打ち込み、サムに代弁してもらった。マージーは納得した様子で、マリアやロイドにはよく話してみると答えていた。 次の週、俺は再び公園のベンチに居た。アンからの情報を得るためだった。しばらくすると、手芸屋のチェックがやってきた。「なんだ、今日はグレンもネコスナック狙いか?」「いやいや、そういうわけじゃないよ。もうすぐ来客かい?」 ベンチに上がってきたチェックは片目をつぶってにやりと笑った。俺はそんなチェックに場所を譲ってベンチを降りた。「お前もご馳走になればいいじゃないか」 チェックが気を使ってくれたが、俺が欲しいのはネコスナックではない。「気にしないでくれ。今日はのんびりできればいいんだ」 そんな話をしていると、道路の方からアンが歩いてくるのが見え、さっさとベンチの後ろに退いた。アンは先日と同じく元気の無い様子で、バスケットと水筒を抱えてやってきた。「こんにちわ、ネコ君。今日も付き合ってね」 アンはそういうと、先週と同じくベンチに腰掛けてバスケットからネコスナックを取り出してチェックに与えた。そして、またつらつらと、ささやかなグチをこぼしてみたり、チェックを抱き上げて遊んでみたりして過ごした。「ねえ、ネコ君。私ね、ちょっと気になる事があるのよ。実はこの前ね、お嬢様のお友達のお父様がお見えになって、ブラウンさんのお部屋に入ったんだけど、ブラウンさんのお部屋の背の高い本棚が、ちょっと変だったの。 詳しくは分からないんだけど、動かしたような傷が床についていたのよねぇ。でもあんな背の高い本棚、簡単に運ぶことはできないし、おかしいわよねぇ。もしかして、お隣のご主人のお部屋への秘密の通路だったりして! あは。そんなことはないか」 アンはちょっとおどけたように笑ってみたが、心の底からの笑顔ではなかった。アンには辛い状況だが仕方ない。しかし、本棚には気づかなかったなぁ。あの時、俺はソファのカフスに気をとられて本棚のそばまで足を踏み入れてはいなかったのか。 チャンスがあれば、もう一度調べてみたい場所だな。「それにしても、リサお嬢さんはどこでどうしていらっしゃるんだろう。。。」 すっきりと晴れたきれいな青空を仰いで、アンは大きなため息をついた。確かにリサの居所も気になるが、俺としては、なぜこんなに頼りなげなアンが採用されたのかも不思議だった。
June 15, 2010
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ご心配をおかけしましたが、プチはぼちぼち元気になって晩御飯にはおかゆを食べられるまでになりました。明日もう1日ゆっくり休ませて、水曜日、元気だったら学校に行けるかなぁ。。。皆さんの暖かい励まし、感謝です!ところで、最近主人は家にいる間の殆どをパソコンの前で過ごします。我が家にはパソコン部屋(通称パソ部屋)がありまして、主人の机と私の机が横に並んでいます。それぞれにパソコンが設置され、時々お互いのモニターにちゃちゃを入れたりするのですが。。。主人、最近稲川さんの動画ばっかり見てるんです。タリラリン~~ っと、なんとも不気味な非和音とともに動画が始まり、ぼそぼそと稲川さん特有の語りが入り、ときどき女性の悲鳴がキャアアアア!なんて入るんですよね。もうそうなると小説なんて書けない書けない。。。で、こっそりそちらのモニターを覗くと、ぼんやりと霊の影が映っていたり、おかしな腕が見えたり。。。もうろくな事がないんです!!今日もやっぱり真剣にモニターに食い入る主人。「今日のはちょっと本格的に恐いよ~」と嬉しそう。。。ちょっと!っと手招きするので、覗いてみると、真っ暗な山の中の廃屋に入る稲川さんが。。。ううう、やっぱりこのパターンか。。。でもね。その後シャワーを浴びる身としてはなんだか落ち着かないんですよねぇ。自分に霊感がないことがこんなに幸せだと思う時はないですね。だって、人間の世界だけでも充分恐い人、いますからねぇ。気配なんて余計なものは感じなくていいです。ふと気がつくと主人の高いびき。。。アンタはええよなぁ!散々恐いもん見せといて、先に寝るんじゃないよ! 霊より恐いモン見せたろか?!
June 14, 2010
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昨日、あれほど待ち焦がれていた平日になりました。が、プチはおうちでゴロゴロ。。。実は、昨日の夜遅くから突然プチの体調が急変!朝まで1時間~2時間おきに嘔吐しておりました。朝には他の家族のお弁当を作って送り出さなくちゃならないし私はもうヘロヘロ。。。とりあえず、無事にみんなを送り出し、プチを小児科に連れて行きました。やっぱり胃腸の風邪のようです。そういえば、先週辺りはやってるみたいな噂も聞きました。小児科から帰ってきた頃から、少しずつ落ち着いてきたようで今は少しずつ水分を取りながら、お布団の中でゴロゴロ。。。胃腸以外は元気なので、テレビ見て笑ってたりしております。でもね。ご飯はダメ!だからこっちもお昼ご飯が食べづらくて、匂いのあまりしないものをと、サンドウィッチとコーヒーをそそくさとパソコンデスクに運んで食べました。楽しみにしていた水曜日からのプール。初回のお休みは決定です。ま、仕方ないですね。奇跡的に今日から3日間は予定がなかったというのが救いですね。水曜日まで雨という予報だったのが、なんとか本日はうす曇り。嘔吐で洗濯物は山盛りだし、なんとか今日ぐらいは雨降りも休んでもらいたいもんです。
June 14, 2010
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今朝、目を開けると目の前にプチの顔が!びっくりしたわぁ。で、私が目覚めたのを確認すると、すぐさま宣言!「今日は、花札大会です!」え? なんですか?ああ、そういえば、昨日主人と私を相手に花札をやっていたんですよ。何回やっても勝てなくて泣きべそ状態になりながらも今度は花合わせにしよう!と提案して、花札で神経衰弱これがねぇ。恐ろしい事にプチはすごく強いんです。一体どうやって覚えてるんだろうって思うほど。気を抜くと負けちゃうぐらいなんです。これで名誉挽回!機嫌を良くしてお開きにしたのですが、それが楽しかったらしく、今日もやろうというわけです。主人は仕事を持って帰ってるからと早々に脱落。ミニしんたも塾の宿題があるというしこしんたは資格試験が近いので勉強しなくちゃだし。。。あ、残ったのは私だけ?ということで、本日はプチと花札大会。ところが!いつもは絶対に負けない私なのに今日はどういうわけか、プチにいい札が行くのです。2戦2敗。でもって、今度は花合わせ。こっちはちょっとだけ私が勝ちましたがさっきの花札の圧勝が効いているのかプチは超ご機嫌。いやぁ、参りました。気をよくしたプチは「次は的当て~」もう、これぐらいで勘弁してくださいよ。。。昨日も付き合ったのに。。。散々的当てして、やっとおやつの時間。はぁ。。。早く平日になってくれ~!
June 13, 2010
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「おかえりなさい、グレン」 クレアが笑顔で迎えてくれたので、俺の気分もすっかりリセットされた。サムの部屋に戻ると、待ちかねたようにサムが迎えてくれた。「なあ、グレン。これからちょっと出掛けたいんだが、付き合わないか」 俺はパソコンに手を掛けたまま、首をかしげた。サムもすっかり心得たもので、すぐさま答えて来た。「アイスマンの屋敷だよ。ヤツの会社は健康食品の輸出入をやっている。だから世界中飛び回っている。さっきアンから連絡があって、今朝からアイスマンは海外に出掛けたらしいぜ。こういうときこそ、情報収集のチャンスじゃないか」 俺はすぐさまパソコンをリュックに入れると、サムの上着に飛びついた。 途中でちょっとしたケーキを手土産に用意して、豪邸の建ち並ぶ街中に入った。 サムが呼び鈴を押すとアンがやってきて、すぐに俺たちを屋敷の隣にある宿舎に案内してくれた。「ここでお待ちいただけますか。今は料理人のチャーリーさんと執事のブラウンさんしかいませんが、ブラウンさんはご主人がお留守の間、ご主人の隣の部屋でお仕事をなさっているのでお約束のないお客様は通さないようにと言われています。私より、チャーリーさんの方がお嬢様のことをよく知っていると思うので呼んで来ます」 そう言って、ぺこりと頭を下げると、アンはすぐさま厨房があるらしい屋敷の中に入っていった。そして、ほどなく年配の気弱な印象の男性を連れてきた。「はじめまして。私は、サムと申します。娘とこちらのお嬢さんが少し揉めているようで、心配しているのですが、なにかご協力いただけると嬉しいのですが」 サムは先に自己紹介を済ませて、右手を差し出した。「私はチャーリーと申します。こちらでは、もう長いこと厨房を任せてもらっています」 チャーリーは穏かな笑顔でサムの右手に答えた。「それにしても、リサお嬢さんはどうなってしまわれたのだろうねぇ。ご友人と揉めるようなことなど、今まで無かったのだが」 チャーリーは顔を曇らせた。「私がこちらに仕えるようになったのは、奥様が嫁いで来られる少し前でした。そのころは、私も見習いでよくご主人さまに叱られたものでしたが、奥様がなだめてくださることも多くて、なんとかここまで勤め上げることが出来ているのです。リサお嬢さんも、幼い頃は本当に子どもらしい愛らしいお子さんで、ご両親が仕事で海外に行かれるときは、いつも厨房に遊びにおいででした。それが、どういうわけか1年ぐらい前からでしょうか。お嬢様の様子がおかしくなってきたのです。補導されることもしばしばで、マスコミに見つからないように、ご主人様は相当な額を使って口止めされていると聞きました」「それなら、私、メアリーさんから聞いたことがあります」 アンが急に思い出したように立ち上がったので、テーブルの紅茶がぐらっと揺れて、危うくやけどをしそうになった。「ご主人様のお仕事に対して、リサ様は納得できなかったんだろうって。メアリーさんもそのことには心底心を痛めていました。 なんでも、学校で世の中の仕事についてレポートを書いていらっしゃるとき、お父様のお仕事も取材したいって、ご主人様のお留守にお部屋に入られたのだとか」 横で聞いていたチャーリーが首をかしげた。「おい、ちょっと待ってくれ。じゃあ、うちのご主人様のお仕事に何か問題があったってことかい」 その質問に、アンは答えることができなかった。「わかりません。でも、その日を境にリサ様の様子は少しずつ変わっていったとメアリーさんから聞いています」「アン。ご主人様に失礼なことを言うもんじゃない。メアリーはご主人様のお仕事のことなど知らないんだ。」 そう言いながらちらっとサムを値踏みしているのがわかった。「とにかく、このことがブラウンさんの耳に入ったらどんな罰を受けることになるかわかったもんじゃない。くれぐれもブラウンさんの部屋に近寄るなよ」 これはどうやらご主人様の書斎を調べる必要がありそうだ。俺はサムに目配せして、チャーリーには適当に礼を言って部屋をでた。中庭まで見送ってくれたアンが急に声をかけた。「やっぱり、一度ブラウンさんにお尋ねしてきます。ブラウンさんなら、ご主人様とも親しくなさっていましたので」 どうやらアンにはチャーリーの言う事が伝わっていないらしい。いや、これぐらいの神経でないとこのお屋敷では勤まらないだろう。慌てて屋敷の中に入って行ったアンだったが、ほどなく首をかしげながら戻ってきた。「あの、さっきブラウンさんにご都合を伺おうと思ったのですが、何度ノックしてもお返事がなくて…。お車もありますし、お出かけの様子はないのですが」どういうことだ。外出していないのに、ノックに反応がないって? サムがちらっと内ポケットの俺を見た。「もしかして、中で具合が悪くなってらっしゃるんじゃないでしょうねぇ。とりあえず、ブラウンさんのお部屋まで案内してもらえますか」 サムはそう言ってアンに道案内を頼んだ。天井の高い廊下をコツコツと靴音が響く。随分古い作りだが、がっちりと重厚な感じの建物だ。こういった建物には、古くから隠し扉や一般には公表していない地下室なんかがあるもんだが、ここはどうだろう。「ブラウンさんのお部屋はこちらです」 アンはそういうと、すぐさまドアをノックした。しかし、やはりブラウン氏の返答はなかった。「ブラウンさんはお若い方ですか?それとも、ご年配で?」 サムが心配そうに囁くと、アンは急に不安になったのか、思い切ってドアを押し開けようとしたが、中から鍵がかかっているらしく、ドアはびくともしなかった。「ブラウンさん、大丈夫かしら・・・。あっ、そうだわ」 アンは突然何かを思い出し、今来た廊下を駆けていった。そして、なにやらカギの束を持って戻ってきた。後からチャーリーも追いかけてきた。「ブラウンさんの様子がおかしいんだって?」 チャーリーは心配そうにこちらに質問を投げかけたが、サムと俺は逆に面食らってしまった。「返事がないんです。でも中から鍵が掛かっていて…。と、とにかくあけてみますね」 アンはそういいながらすでにカギを差し込んでドアを開いていた。 ブラウン氏を助けようとチャーリーが一目散に駆け込んだ。続いてアンが奥へと駆け込んだが、部屋の中には誰も居なかった。 サムが遠慮気味に部屋に踏み込むと、俺も床に降りてそそくさとその後に続いた。古い建物だが、重厚な家具がとてもしっくりと馴染んでいた。ドアを入って正面にメインディスクがあり、右手にはソファ、左手には背の高い本棚があった。品のいいレースのカーテンの向こうには華やかな春の草花が咲き乱れているのが見える。 チャーリーが室内を一回りして確かめたが、変わった様子もなかったので、とりあえずそこにいたみんなは外に出ようとしていた。 サムの後に続いて廊下に向かっていた俺は、ソファの下に何かが光っているのが見えた。カフスボタンだった。 前足を使ってじゃれるように転がしてサムに声をかけた。「なんだ、グレン? こんなのが落ちていたのか?」 サムはしゃがみこんでカフスボタンを拾い上げると、デスクの端に置きなおした。「さ、みんな外に出よう。ブラウンさんはきっと、他の用事に出かけているんだろう。勝手に部屋に入ってしまって、申し訳なかったね」 サムの言葉にアンが何か申し訳なさそうに言い訳しようとしたとき、その後ろで気配がした。ブラウン氏だった。「君たち、どういうつもりで他人の部屋に入っているんだ!」
June 12, 2010
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プチのリクエストで公園に来ています。 こんな日差しの中を?と思いましたが、御覧の通り、木漏れ日と新緑をわたる風が気持ち良いです。
June 12, 2010
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今日は、なぁ~~~んにもしない!そう決めておりました。ゆっくりと小説の執筆を勧めるんだ。たまにはこういう日があってもいいだろう。そう思ってたんだけどね。まずはうさぎちゃんからお電話。まあ、いろいろとありまして、私も知らない人たちのことではないので一緒にカッカしておりました。と、主人の用事で来客が。。。まだまだ聞きたいお話しだったけど、仕方なく電話を切って。。。すると、今度は別の友達からお疲れなメールが。。。大丈夫かい?しんどくなったら、いつでも愚痴聞くよぉ~~というとすぐさま、昼から電話していい?っと。はい、そのまま大急ぎでお昼食べて、しっかりおしゃべり。みんないろいろなことを抱えながらがんばってるんだよね。プチが帰ってきたので、彼女は慌てて電話を切りました。すると今度は当然プチさんが「お母さん、あのね。。。」ふむふむと話を聞いて、本読みなど聞いていると、こしんたが帰宅。高3男子とはいえ、あれこれしゃべるのが大好きなぼっちゃん。帰ってくるなり機関銃のようにしゃべります。それまでお話ししてもらっていたプチはぷーっと膨れる始末。結局今日は、ほんとに何もしないうちに終ってしまったわ。。。動いていたのはお口だけ。もう夕方やぁ~~ん。 ネタがないので、最近の我が家のネズミの額ほどの庭の様子を。。。そろそろ家庭菜園の野菜たちがかわいい実をつけています。まだお花だけのもありますが。。。このお花、何のお花かわかりますか? このプチトマト、ちょっと変ってるでしょ?ハートの形になるって聞いてたんだけど、今のところりんごに見えています。汗そうそう。いっぱいに茂っていた青じそがね、一日でスッカスカにされてしまいました。犯人は青虫!3cmぐらいの青虫があっちこっちに隠れてて、ええ、私を怒らせたのは言うまでもありません。皆さんまとめて踏み潰して差し上げましたわ。はぁ~~っはっはっはっは!!
June 11, 2010
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「おいおい、勝手に決めつけないでくれ。あいつはうちの斜め向かいに引っ越してきた新入りだよ。今始めて挨拶されたばかりさ」 チェックはその答えがさも不満そうに首を横にふった。「だめじゃねえか。時は春。正に恋ののシーズンなんだぜ」 すっかり年老いたチェックには縁のない話のようだが、それは俺にとっても大問題だった。なんとか気持ちをそらすようにしないと、どうも意識がそっちの方に向いてしまうのだ。あと2,3日もすれば忘れてしまえるのに。「ははは。確かにそうだが、俺はこれでも理想が高いんでね。相手はじっくり選ばせてもらうよ」 俺は、まるで気にしていないような素振りでそう言うと、かるくしっぽを振って見せた。だが、長年ネコ人生を歩んできたチェックにはやせ我慢に映ったのだろう。軽く首を横に振って哀れむように笑った。「そうそう。お前さんが来ない間に、この公園におもしろい常連ができたんだぜ。まあ、ネコじゃないんだがね。興味があるなら明日の昼過ぎにここに来るといい。人間の世界にもいろんな奴がいるんだな」 チェックは思い出したのか、口角を上げてかすれた声で笑いだした。明日の午後か、念のため親父に付き合ってみよう。 翌日、チェックの言うとおり公園に出てきた俺は、意外な人物に遭遇した。アイスマン家のメイドをしているアンがやってきたのだ。 アンは日の当たるベンチを見つけると、ゆっくりとため息をつきながら近づき、どさっと座り込んだ。自分の横に持参してきたバスケットを置き、中から水筒を探し出すと、ゆるゆるとカップに茶色の液体を入れる。公園中央の噴水の縁にいた俺にも、それがコーヒーだとすぐに分かった。隣に座っていたチェックが、ちらっと目配せすると、さっさとアンに近づいて甘えた声を出した。アンも知っているネコを扱う様子で、チェックをすんなりと抱き上げてベンチの自分の横に座らせると、バスケットの中から小さなネコスナックを出してチェックに振舞った。なにが面白い人間だ。結局ネコスナックにたかっているだけじゃないかと、俺が後悔し始めたとき、ブツブツとアンがつぶやいているのが聞こえた。「はぁ。私はどうなるのかしら。アイスマン家はお金持ちだからいいお仕事だって聞かされて応募したのに、とんでもない家だわ。頼りにしていたメアリーさんはクビになっちゃうし、お嬢様はちっとも家には戻ってこられないし。ねぇ、あなたどう思う?アイスマンさんって、どっかの一流企業の理事をしているらしいんだけど、すごく変な人なのよ。仕事から戻られたら、すぐさま自分のお部屋に入ってしまって、殆ど出てこないの。それに、メアリーさんには最初に言われたの。ご主人が自宅にいらっしゃるときは静かに歩くようにですって。あと、ご主人のお部屋には近づかないようにっとも言われたわ。おかしいでしょう? もしかして、あのご主人って幽霊か何かなのかもしれないわ」 チェックは次のネコスナックほしさににゃあと鳴いていた。まったく、いい親父がよくやるよ。俺はそっと公園の脇に進み、そこから遠回りでアンの座っているベンチまで回りこんで、そっとベンチの下に寝そべった。うまいコーヒーの香りが漂って、俺にはそれだけで充分に心地よかった。「それにね。時々だけど、ピーピーって、機械みたいな音がしていることもあるの。ご主人がいないときでもよ。なにやっているのかしらねぇ。料理人のチャーリーから聞いたんだけど、あのアイスマンって人は過去には相当悪いこともしていたらしいわ。チャーリーのお父さんのお友達がアイスマンって人の部下だったらしいけど、あんまりひどいことするからって、会社を辞めたんだって。よその会社にスパイを送り込んだり、情報を幹部に売りつけたりしたらしいわ。それに当たり屋まで使ってよその会社の人を陥れたりしていたらしいわよ。そんなことしていてお金持ちになったってだめよね。案の定、奥様は病気で亡くなったし、お嬢様は家出されてお戻りにならないし、結局あの広い屋敷に一人ぼっちよ。哀れだわ」 アンはブツブツとチェックに話して聞かせながら、次々とネコスナックをチェックの口に入れ、自分はサンドウィッチやバナナを食べると、もう一度カップにコーヒーを注いだ。「あら、もうネコスナックが無くなったわ。ごめんね、ネコ君。また今度の休みにも愚痴聞いてちょうだいね」 アンのその言葉を合図に、チェックはすっとその場を離れて歩きだした。公園の脇まで来たとき、チラッと振り返って俺にだけわかるようにじゃあなと挨拶して去っていった。「はぁ。それにしても私はどうしてあげればいいのかしら」 アンは最後のコーヒーを飲み干したのかカップを水筒にセットして、バスケットの中身を整えるとまたとぼとぼと歩き出した。アンにはアイスマンの家は合わないな。しかし今回だけはがんばって手伝ってもらわないといけない。よろしく頼むとしよう。 チェックの言うおもしろい常連も確認できたので、俺はサムの家に戻る事にした。 サムの家を目前にして、昨日出会ったケイトが表れた。「貴方、いつもここの住人と何か仕事でもやっているの?」「ああ、探偵業さ。今までの仕事も続けている。パソコンとデータがあれば、なんとかやりくりできる仕事なんでね。ここでは一応俺は飼い猫ってことで通ってる。俺は猫になって2年だが、人間とはパソコンで会話しているんだ。もちろん、限られた人間とだけだがな」 ケイトは呆れたように眉をひそめた。「猫になってまで、ワークホリックってわけ?」「なんとでも言えばいいさ。俺は自分を必要としてくれる仕事仲間がいる限り、仕事は続けるつもりさ。君はすっかり猫の生活に馴染んでいるってわけかい?」 俺は、どうもこのケイトという人物が気に食わなかった。初めてみたときから、こちらを見下げているというか、小ばかにしているような印象を受けてしまう。「しょうがないでしょ。飼い主が大変な猫好きなのよ。健康管理や美容にも時間とお金を使ってくれているわ。私は猫のコンクールで優勝したこともあるの。自分の動きが常に視線を集めているってことを意識しながら生きてきたわ。まあ、その辺りは人間の頃と同じだけど。おかげでいろんな国を回ったわ。」ケイトは晴れ渡った空を見上げてつぶやく。「だけど…だけど、どうしても人間に戻るヒントを見つけることが出来ないのよ。調べ物をしたくても、そうそう自由な時間もないのよね。貴方はそのままで良いと思っているわけ?」 ケイトはやや神経質に眉間に皺を寄せて早口で捲くし立てた。それは、人間に戻れないことへの焦りの表れだろう。俺だって、諦めてしまったわけではない。だけど、どうすることもできないんだ。こういうときは、チャンスが訪れるのを我慢強く待つしかない。「思っているわけないさ。だけど、今は自分に出来ることをやるしかないじゃないか。いつか人間に戻るヒントが見つかったら、ケイトにも知らせてやるよ。じゃあ、俺は仕事があるんで、失礼するよ」 まったく、ケイトというヤツはどんな人間だったんだ。高飛車で傲慢で、ろくな女じゃないな。俺はさっさとケイトの横をすり抜けて、サムの家に入って行った。
June 10, 2010
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眠いのです。不意に睡魔に襲われると、呼吸さえ忘れてしまい気が付いたらマウスを握ったまま。。。う~ん。最近の紫外線にやられてるのかしら。。(紫外線が強くなる季節になると、そして、それをいっぱい浴びた日やその翌日はとにかく疲れております)が、それでも私は今朝もちゃんとお弁当作って、子ども達を送り出し、主人を会社まで送り届けて参りました。しかし、今朝はうっかりと息子のことを忘れておりました。いつも7時すぎに出かけるこしんたはもう高3ということもあって、朝ごはんさえ食べさせたら、あとは放置状態です。というか、お寝坊なミニしんたや、手間のかかるプチの世話に追われすっかりわすれているという感じ。今朝もきちんと私の一声で眠い目をこすりながらおきだし、さっさと朝食を平らげたこしんたは、いつもどおり自分の部屋に着替えに行きました。その間にミニしんたをたたき起こしたり、プチや主人の朝食を作ったり。。。で、ミニしんたが「いってきまーす!」と言うのを聞いてあれ何か忘れてるような。。。と気付いた私。ミニしんたを見送りに玄関にでると、下駄箱の上にこしんたお弁当がぽつねんと。。。え?… ええーーっ!!大急ぎでこしんたを呼んだのはご想像通りでございます。そして、「あわわわ!!」と叫びながら階段を駆け下り、慌てて顔を洗うこしんたに蹴飛ばされないように、出かける準備をしていたプチを玄関から避難させたのも私でございます。いやぁ。。。今日は遅刻だったかも。。。とりあえず、現時点でどこからも連絡が来ていないので途中でズッコケテ怪我したりせず無事に学校に行ったようですね。いやぁ、体ばっかりでかくても、中身はまだまだ子どもなんですね。でも、二度寝したのに起こしてもらえなかったとはさすがに言いませんでした。(どっかのお寝坊娘なら、間違いなく私のせいにするでしょう。)それだけでも、評価するべきか。。。あれ?今日は授業のあと、製図検定があるって言ってたっけ。。あの状態で飛び出していって、勉強した事忘れてなきゃいいんだけど。
June 10, 2010
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「ああ、いつもの奴ですね。あなたはアイスマン家のメイドさん? 最近お見かけしませんが、ジョンソンさんやメアリーさんはお元気ですか?」「あ、あの。私は昨日から勤め始めたメイドのアンです。メアリーさんは、昨日お嬢様に解雇されてしまわれました。ジョンソンさんはその事で揉め事に巻き込まれてお怪我をなさって、今は自宅療養中だとうかがっています。はぁ。初日から大変な事件が起こって、私はもうどうしていいのか分からなくなっているのです。あのお宅は以前からあんな風なのですか?」 アンは今にも泣き出しそうな表情で店の主人に尋ねた。「何があったのか分かりませんが、普段は落ち着いた静かなお屋敷ですよ。こちらの店はよく使っていただいていますが、家の中で揉め事など、聞いたことはなかったんですが。それに、お嬢さんは愛らしくて子供らしい方だったのですがねぇ。やはりお母様がお亡くなりになって、変わってしまわれたのでしょうかねぇ。メアリーさんはリサ様の家庭教師として来られたそうですが、生活面でのお作法もきちんとご指導なさっていて、奥様がお元気な頃は、よくメアリーさんのことを褒めていらしたものです」 店の主人の話を聞いて、一層アンは落ち込んだ。それをみた店の主人は急いでそんなアンを励ました。「まあまあ、そんなにしょげないで。お嬢様はきっと反抗期に入られたのでしょう。だけど、お嬢さんはほんとは気持ちのお優しい方なんです。そばにいて寂しさを少しでも拭ってあげられたら、お嬢様もきっと元のような明るいお嬢様に戻っていかれるでしょう」「ありがとうございます。お嬢様に信頼してもらえるようにがんばってみます」 アンはコーヒー豆を受け取ると、とぼとぼとアイスマン家に向かって歩きだした。サムはゆっくりと立ち上がると、店の主人に礼を言ってさっそうと店を後にした。店の前の道路を少し行って曲がったところでアンに追いついた。サムはすぐさまアンのすぐ横に車を着けると、自ら車を降りてアンの前に立って頭を下げた。「アイスマン家にお仕えの方ですか? リサさんのことで少しお話をお聞かせいただきたいのですが」 アンはすぐさま周りを確かめ、誰にも見られていないと分かると急いでサムの勧める車に飛び乗った。「うちの娘がリサさんと揉め事を起こしているらしくて、どうやって二人の仲を修復させようかと困っているのです。少し協力してくださいませんか」 アンはさっきのコーヒー専門店の主人に励まされたばかりで、リサを元に戻すためならと快く承諾した。「まったくサムには驚かされるよ。まさかあんなところでアンを買収するとはね」 サムの自室に戻って、俺はどうどうとキーボードを打てる環境を得ると、すぐさま言いたかった一言を打ち込んだ。「はっはっは。なかなかやるだろ? うまい具合に店長が励ましてくれたもんだからね。これはいいって思ったんだよ」 サムがご機嫌で話していると、部屋のドアがノックされた。「ご主人様、コーヒーをお持ちしました。このコーヒー、随分と上等なんでしょうねぇ。コーヒーを入れているだけでうっとりしてしまいましたわ。ほほほ。はい、グレンにはこちらね」 クレアが笑いながら俺のトレイにホットミルクを流しいれた。しかし俺はそれだけでは満足しない。さっきサムと約束したのだから。すばやくテーブルに上がると、コーヒーポットに前足を掛けて甘えるようにニャアと鳴いて見せた。「まあ、グレンにもこのコーヒーのおいしさがわかるの?ほんとに賢い子ねぇ」「さっきコーヒー専門店でカフェオレをごちそうになって、すっかりコーヒー好きになったらしいんだ。次回からはカフェオレにしてやってくれるかい?」 サムが楽しそうに言うと、クレアも快諾してくれた。よしっ!これでうまいコーヒーが飲める!喜んでいると、ふと視線を感じて窓を見上げた、斜め向かいのシャムネコだ。ふん、またしても俺を小ばかにするつもりか。お前になど興味がないことをしっかり分からせてやる。俺はすぐに視線をはずし、自分の毛並みを整えた。窓辺におかれた小さなミラーから俺の背後にいるシャムネコの様子がみてとれた。俺がしらんぷりを決め込んだのを確認すると、ぷいとそっぽを向き、どこかに行ってしまった。 翌日はサムも本業に出掛け、俺は遅い朝食の後、いつもの公園に向かった。手芸屋のネコ、チェックは公園の入り口に近いベンチにいたが、すでにぐっすりと眠り込んでいたので声をかけずに通り過ぎた。今日は新緑が美しい花壇のそばに陣取るとするか。俺は日の当たるベンチを見つけると、そこにゆっくりと体を横たえた。土曜日の朝ということもあって少しは人気もあるが、それでも静かなものだ。見上げると春霞の空に新緑がまぶしい。今週は本業と探偵稼業で忙殺されたのでここに来るのは久しぶりだ。いつきても穏かな気持ちにさせてくれるこの公園は、俺の憩いの場所だ。「ねえ。貴方、人間でしょ?」 俺はうとうとし始めていた頭を覚醒させるのに手間取って、その言葉が天から降ってきたように感じた。「どこ見てるのよ。私は目の前にいるわよ」 やっと目が覚めて、目の前のシャムネコに気がついた。足音も気配もすっかり消していたのだろう。いつ近づいてきたのか俺にはまったくわからなかった。「君は?」「私はケイト。人間よ。二年前のハロウィンの夜、見たこともない小さな死神が突然訪ねて来て、気がついたらこんな姿になっていたわ」 ケイトはいつのまにか俺の隣に座って、まっすぐに公園中央になる噴水を見つめたまま語った。二年前のハロウィンか。俺と同じ境遇の人間が他にもいたとは驚いた。俺は突然現れたシャムネコの次の言葉を待った。「よぉ!グレンじゃねぇか! 久しぶりだなぁ」 さっき熟睡していたチェックが目を覚ましてやってきた。「へぇ。お前さん、ちょっと見ないと思ったら、ちゃっかりこんな彼女を作ってたのかい。うらやましいねぇ、若い奴は」 チェックはさっそくケイトを品定めした。ケイトは汚らわしいものでも見るように一瞥をくれてやると、さっさと公園から出て行ってしまった。「待てよ、姉ちゃん。邪魔するつもりはないよ」 チェックはケイトの後姿に叫んだが、ケイトは振り向くこともなく公園の出口まで行くと、ちらりと俺に視線を送って自宅のほうに向かって行った。
June 9, 2010
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今日は、小学校の読み聞かせの日でした。しかも!めったに回ってこないプチのクラス!主人に協力してもらって、早めに会社まで送り届け、すたこらさっさと小学校に出向きました。このクラス、みんな落ち着いててやりやすいの絵本を読み始めると、ぐぐっと集中してくれるのがわかります。ちょっぴりさみしい「あかいふうせん」を読むと、『可哀想に。。。』なんて言葉が自然と子どもの口からこぼれてきます。2冊読んで、教室を出ようとすると、見たことない女の子が駆け寄ってきて「おばちゃん、今日のお話すごくよかった!」ああ、読み聞かせやっててよかったぁ~~ っと幸せ気分に浸れる瞬間でした。我が家のプチはちょっと照れくさそうに嬉しそうに手を振ってるだけ。プチさん、こういう時に「お母さーん!」ってあんまり来ないんですよね。一応、『公人』になってるんだと把握しているみたい。後で授業参観で行くと、「お母さ~~ん!!」と駆け寄ってきます。いつの間にか、そういう公私の感覚を覚えさせてしまったんだなとはっとすることがありますね。朝の読み聞かせを終った後で、読み聞かせ仲間からちょっとお茶でも、とお誘いいただいて、寄り道しておりました。みんな幼稚園時代には毎日会えたのに、誰にも会わなくなったと嘆く嘆く。。。気が付いたらお昼!大慌てで家に帰り、洗濯しながらお昼ご飯を作って食べ、干すと同時に大急ぎで学校に再登校となりました。授業を見て、懇談会に参加して。。。まあ、1年生なのでそんなに問題になることもなく、なごやかな雰囲気の中、懇談は終りました。家に帰るともう4時。ひえ~~~、今日はあっという間だったなぁ。。。
June 9, 2010
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これから小学校の参観に行ってきます。そして懇談。いや、実はさっきまでおでかけしてて、あわてておにぎりを詰め込んでいます。ああ、ブログって便利どんな顔になってても、だれにもわかりゃあしない本日は算数のお勉強をするんだとか。。。え? 算数?!昨日ランドセルには入れてなかったよ?ええーーっ!!今から持参いたします。
June 9, 2010
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ああ、お茶漬けでございます。永谷園とかそういう話じゃないんですよ。プチさんに持たせたお茶。ボトルの口を閉めるのがゆるかったのか、それとも、口がゆるい状態でさかさまにランドセルに突っ込んだのかとにかく!ランドセルの中はお茶漬け状態 いつもは帰る前にぜ~んぶ飲み干してくるのに、今日に限って、飲むヒマがなかったとか。。。ただ今、お部屋の中は、学校からのお知らせや宿題プリントなどひらひらと部屋干し状態。。。階段には一段ずつ教科書やノートが干してあります。。。ああ、昨日の楽しかった1日から一転、いきなり現実をたたきつけられた気分でございます。まだ、乾いてないなぁ。。。早く乾いてくれないと、プチが宿題できないよぉ。。。
June 8, 2010
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「ほら、グレン。今日はおいしいおやつがあるわよ。斜めお向かいに先週越してこられたご家族もネコを飼ってらっしゃるんですって。仲良くしてあげてね」 カリカリのネコスナックをトレイに入れながら、クレアはまるで母親のように俺に諭した。俺はさっそくそのネコスナックを楽しむと、さっさと窓辺に陣取った。春の日差しがぽかぽかと俺の背中を暖めてくれる。この窓辺は、最近の俺のお気に入りの場所だ。 斜め向かいのネコか。どんなやつだろう。気が合う奴だったらいいのだが、ネコというやつはそれぞれ個性的でなかなか犬のように馴染もうとはしないのがやっかいだ。ちらりと見上げると、斜め向かいの2階の窓辺に手入れの行き届いたきれいなシャムネコが座っていた。俺の視線に気づいたのか、小首をかしげて俺の方を見下ろしている。パッと見た瞬間に、俺は2年前に失踪した大物女優のエリザベス・クリスを思い出した。優雅で、気品に満ちた感じが良く似ていた。俺は、ネコ流の挨拶でゆるくしっぽをふり、声を出さずににゃあと口をあけた。だがそのシャムネコは、ふっと視線を下ろしただけでけだるそうに横を向いてあくびをすると、さっさとその場を立ち去った。 なんだ、随分愛想のないネコだな。新入りなら新入りらしくもうちょっと可愛い素振りでも見せればいいものを。そんな気分のまま自分もサムの下に戻った。ロイドが帰るところだった。「ありがとうございました。お蔭様で、やっと自分を取り戻すことができそうです」 照れくさそうに頭を下げながら言うと、ロイドは帰っていった。きっと展示会に力を入れなおすために会社に戻ったのだろう。「グレン、やっぱりお前の見込んだとおりだったな。ロイドはこのまましばらくはおとなしくしておいてくれるそうだ。俺たちが動かぬ証拠をつかむまではね。その後のことは奥さんと相談して決めるそうだ。まあ、仕事はこのまま続けるだろうけどね」 自室にもどったサムが、俺を抱き上げて報告してくれた。「では、どこから始める? ショーンはプロだからなかなか尻尾をつかませてはくれないだろうから、あのリサって子から探ってみるかい?」 俺が画面に打ちこんでいる横からサムは頷いていた。 「うん、やっぱりそれしかなさそうだな。まずは家庭訪問と行きますか」 サムはすぐさま上着を取り出して車庫に向かった。俺も携帯バッグにパソコンを入れると、すぐに追いかけた。 リサ・アイスマンの家は高級住宅地の中にあった。サムはひゅーっとおどけて口笛をふいた。「飛んでもない豪邸が並んでいるな。 家の主に会える確立は5パーセントもなさそうだ」「だけど、使用人のほうが口は軽いじゃないか。これはラッキーと取るべきだ」 サムは俺の打ち出した言葉を眺めると、しげしげと俺を見つめてつぶやいた。「お前ってネコらしくないネコだな。タディとしゃべっているみたいだ。まあ、長いこと飼われていたのなら、そういうものなのかもしれんな。おっと! ここだ!」 軽口をたたいて危うくアイスマンの家を通り過ぎるところだった。 わざと正面の門を通り過ぎ、長い塀をすぎてから一筋曲がって車を止めると、サムはわざわざ地図をひっぱりだして広げだした。「さて、どうする? 随分とごりっぱなお宅だが、突然現れた見知らぬ客にあれこれぺらぺらとおしゃべりするほど、この家の使用人は低俗ではなさそうだが」 サムはときどき地図を指差しながら、下を向いてつぶやいた。ここまでくると、当然防犯用のカメラがあることは意識しておかないといけない。俺は助手席に放り投げられたサムの上着の下に隠れてキーボードを叩いた。「ここの使用人が買い物に出るのを待とう。この家から離れたら、少しは警戒心も薄れるだろう。リサのクラスメートの親という設定が無難じゃないか? 少し口げんかしたようなので、とでも言って同情をかえばこっちのものだ」「まったく、お前ってやつは…」 サムは呆れて言う。そして、しばらく地図をみていて納得した様子でまた地図をたたみ、運転を再開してつぶやくように言った。「この先に自家焙煎のコーヒー専門店がある。隣には紅茶の専門店もあるからそっちにでも行ってみるか」 賢明だろう。ついでだからそちらでうまいコーヒーでも飲んでいきたいぐらいだ。「なあ。ついでだからちょっとうまいコーヒーでも飲んでいくか? ゲージに入れよ。ホットミルクぐらいごちそうするよ」 サムも同じことを考えていたようだ。俺はおとなしくゲージの中に納まると、薫り高いコーヒーの館に移動した。 ラッキーなことに店の主人は大変なネコ好きで、ゲージを持って入ってきたサムを快く窓際の席に通してくれた。そして、サムの注文と一緒に俺用のホットミルクとネコスナックまで用意してくれた。「ネコ君、もしよかったらうちのコーヒーを入れてあげようか?」 店の主人はコーヒーがたっぷり入ったガラスの器を見せて声をかけてきた。もちろん俺はご機嫌でニャーと鳴いてみせた。店の主人はとても楽しげに笑うと、ホットミルクにほんの少し極上のキリマンジャロを入れてくれた。「うちのネコもコーヒー好きでね。飼い主に似るらしいですよ」 サムは納得した様子で、答えていた。「なるほどね。こいつの本当の飼い主も大変なコーヒー通なんですよ。明日からはクレアにカフェオレを作ってもらおうな」 後半をゲージに向かって言ったので、俺はご機嫌でのどを鳴らした。 カランっと明るい音がなって、店の客が入ってきた。二十歳前の華奢な女性で、こぎれいなメイド服を着ていたが、どうも最近メイド勤めを始めたばかりなのか、弱りきった様子で店の主人に声をかけた。「あのぉ。アイスマン家のご主人様からキリマンジャロとブラジルとハワイコナを生豆で分けていただくように言われたのですが」 店の主人はアイスマンと聞いて眉をひそめた。
June 8, 2010
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本日はオフ会に参加してまいりました。ていうか。。。だれもその事を書いてないので、書いていいのかどうか迷いつつ角 いや、書かせていただきます。いつもおなじみインコちゃん、リアルもおなじみうさぎちゃん、最近ご無沙汰、タバサちゃん、そして私。前にも4人で会ってるので、さっそく馴染んだ感じでおしゃべり開始でございます。やっぱりいつもブログでやり取りしているせいか久しぶりだなんて思えないし、会うのも2回目だなんて全然感じなくてもうすっかり近所の井戸端状態。あっという間の時間でした。うう、もっとしゃべりたかったなぁ。。。と思いつつも、プチの帰宅時間が気になる帰り道、駅からは駆け足でギリギリセーフとあいなりました。また、会おうね! と、手を振って別れたけど、きっと会えるっていう感じがまたなんともいいのよねぇ。インコちゃん、タバちゃん、貴重な時間をありがとうそしてすてきなおみやもありがとです
June 7, 2010
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今日の夕方、こしんたが高校総体から帰ってきました。金曜日の朝出かけて以来ですね。山に登っていたのだから、当然服は汗をいっぱいく含んでいてそれをビニールの袋に入れて密閉し、リュックの底におしこんでいるんですね。登山中は太陽が燦々と照りつけ、背中側からはこしんたの汗と体温でええ具合に熟成されて。。。確か、去年の夏山登山でもえらい目にあいましたが、あの時の方がマシ!だって、暑すぎて乾燥していた分、洗濯物の袋を開いたときの匂い成分の拡散は案外少なかったんですもの。夕方から洗濯するべきかどうか、ちょっと迷ったのですが、袋を開けた瞬間、心は決まりました!こんな匂いと一緒に自分の物は洗えまい。さっさと洗濯してさっさと干しております。明日は曇りの予報。。。パリッと乾いてくれないと、なんとなく雑菌が残っているようで心配なのですが。いや、それでも除菌漂白系のものはたっぷりとええ、ここぞとばかりに計量もせずドボドボっと注入いたしましたわ。だけど、あの匂いをかいでしまうとねぇ。。。お日様の香りだろうが、陽だまりの匂いだろうが、フラッシュバックしてしまうんですよ。当の本人、とってもテンションが高いです。結果は後ろから数えた方が早いぐらいですが、登山の知識もない上に、4人一組なのに、そのうちリーダーと主力格の二人が風邪でダウン。そんな状態でも、とりあえず規定時間内に山を駆け上り、テントを張り、ご飯をつくりと最後まで競技に参加できたんですからがんばったといえるでしょう。(規定時間内に作業が終らないと失格となって 続きの競技に参加できないそうです。)去年より1つ順位も上がったようです。自分の部屋に入って、開口一番叫んだのは、「母さん、ありがとう!布団、ふかふかや~」いや、普通に干しただけなんですけどね。山に登って不自由な暮らしを経験すると、そういうことがとても有難く感じるんですって。ま、それがわかったのなら、糠漬けのような洗濯物の匂いもガマンしてあげようかな。と思いました。
June 6, 2010
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サムの家に帰る前に、ロイドの車の状態を確認しに行った。穏かなロイヤルブルーの車の側面、低い位置にかすかなへこみとこすれた後があった。ひき逃げでもやったのかと思っていたのだが、それは違うようだ。このへこみ方なら、駐車中になにかがぶつかったぐらいだろう。 サムの家に着くと、クレアがあたたかいミルクを差し出してくれた。「おかえりなさい。グレン。 温かいミルクをどうぞ。あら、なんだか浮かない顔ねぇ。どうかしたの?」 クレアはそっと俺の頭をなでながら言った。まったくクレアの勘のよさには頭がさがる。サムの部屋に戻って犯罪者リストを検索した。サムが警備関係の仕事をしているお陰で警察からの情報提供が受けられたのだ。黙々とチェックしていると、さっき漆黒の高級車に乗っていた男をみつけることができた。ショーン・シモン、当たり屋のコーディネイターだ。そうか、やっぱり車がらみだったか。画面を進めていると、突然犯罪者リストには不似合いな顔が現れた。まだ幼さの残る顔は今日レストランで見たあの少女のものに間違いない。リサ・アイスマン、16歳。スリ、恐喝、売春補助、数えたらきりがない。いやな奴に目を付けられたもんだ。この少女もロイドのこととかかわっているのだろうか。 サムが部屋に戻ってくると、すぐさまショーンとリサのことを話した。リサについてはあまり乗り気ではなかったが、ショーンに関しては身を乗り出してきた。「旦那様、お客様がお見えですが」 クレアがちょっと戸惑った様子で声をかけてきた。サムと一緒に階下に下りてみると、そこには鼻息を荒くしたロイド本人が立っていた。「なにをかぎまわっているんだ! 僕のことを調べているのはどうしてなんだ!」 サムの姿を見つけると、ロイドはすぐさますたすたとサムに歩み寄り、その胸倉をつかんで叫んだ。「おいおい、そんなこと急に言われても困るよ。まずは落ち着いて事情を話してくれないか」 サムは胸倉をつかまれたまま穏かに言うと、奥のソファへロイドを誘った。 ロイドは少し落ち着きを取り戻し、悪かったといって勧められたソファに腰掛けた。すかさずクレアが薫り高いコーヒーを持ってやってきた。もちろん俺へのミルクも忘れない。「すまない。ある人物から君たちが僕のことを調べて回っていると忠告されたもので…」 ロイドはバツが悪い様子でうなだれたままそう言った。「いや、気にしないでください。俺たちが調べ物をしていたのは事実だし、それがロイドさんの近くで起こっていることについてであることも事実です。申し訳ないが、それ以上のことを話すかどうかは依頼人の許可をもらってからになりますが」 サムは襟元を整えてなんでもないように言った。「これは依頼と関係のない私の意見なのですが、ロイドさんが今関わっている連中は癖が悪いですよ。どういういきさつで付き合っているのかは知りませんが、早く手を切ることをお勧めします」 ロイドは大きくため息をつくと、辛そうに言った。「連中って、どういうことですか? まぁ、確かに、できることならすぐにでも縁を切りたい人物はいます。だけど、どうすることもできないのです」「もしよかったら、私たちにお話ください。力になりますよ。私たちが知りたいのは奴らの最近の動向なんです。こちらにとっても情報が得られるわけですから、とても助かります」 サムはちらりとこちらをみて目配せすると、さも心配そうにそういった。 ロイドは戸惑った表情でしばらく考えてから、決心したようにサムに向きなおした。「やっぱり聞いてください。実は…」 ロイドの話は俺のいやな予感を的中させるものだった。いや、少しは外れているものもあったが、大筋で的中だ。何日か前に展示会場の視察に出掛けた帰り、道路を横断しようとした老婆に接触してしまったという。そして、一緒に居合わせたその老婆の息子夫婦から脅迫されているというのだ。「普段から安全運転には自信があったんですが、あの日はうちの部にとって大きなステップアップになる展示会の下見だったので、気持ちが高揚していてまったくおばあさんの存在には気づいていませんでした。息子さんがおばあさんをかかりつけの病院に運んでくれましたが、おばあさんの命を助けることはできませんでした。何度もそのおばあさんのご自宅に謝りに行きました。しかし、慰謝料は受け取ってくださったものの、息子さん夫婦やそこのお嬢さんにまで恨まれてしまって…。おばあちゃんの命を奪っておきながら、平然と仕事をしているなんて許せない。勤め先にこの事故のことを言いふらしてやると脅されて、もうどうしていいか分からなくなっているのです」 俺はサムのズボンのすそを引っ張ってするどく鳴いた。これはサムとの合図で、話があるからこっちにこいという俺の意思を伝えるものだ。「なんだよ、ミルクのお変わりかい? ロイドさん、ちょっと待っててくださいね」 サムはそういうと俺を抱き上げて部屋を出た。俺はすぐさまキーボードを叩いた。「サム、ロイドにショーンやリサの顔を見てもらって確認してくれ。それから、ロイドが接触したのが本当におばあさんだったのかどうかもな」 サムは了解したと短く答え、すぐにパソコンを抱えてロイドの前に戻ってきた。「ちょっとこれを見てもらえますか?」 サムが画面にショーンとリサの顔写真を映し出すと、ロイドはひどく驚いたように画面にしがみついた。「どうしてこの人たちの写真を持っているのですか。こちらがその息子さんで、そのとなりにいるのがお孫さんなんです」「彼らは犯罪者リストに載っている人物ですよ。ロイドさん、1つ質問なんですが、あなたが接触したのは本当におばあさんだったのですか?」 ロイドは質問の意味を理解するのに少し時間を要した。「そういわれてみれば、おばあさんが倒れたとき息子さんがすぐさま助け起こして自分の車に乗せてしまったので、おばあさんだったのかどうか、どれほどの怪我をなさったのかを確かめる暇はありませんでした。ただ、息子さんの奥さんが、おばあさんが死にそうだとひどく混乱した様子で泣き叫んでいたので、こちらもパニックに陥ってしまって…」「息子さんの奥さんはどんな人でした?」「そうですねぇ。車の窓越しだったのでよく見えませんでしたが、すこしぼさぼさした巻き毛の赤毛の女性でした」「そちらも調べてみましょう」 サムは画面を動かしてそれらしい人物を探し始めると、ロイドが叫んだ。「この人です! この人に間違いありません。今思い出したんですが、目の下にひどいクマがあったのと、頬骨が浮き出ているのとで、彼らの生活状況が気になっていたのです」「ロゼッタ・マイヤー。やっぱり犯罪者リストに載っていましたね。詐欺の前歴があります」 ロイドは体の力が抜け落ちたようにソファに座ると、天井を見上げてああっとため息をついた。やっと嵌められていたことに気がついたのだ。「お聞きしてもいいですか? ロイドさん、あなたはその事故の時、なにか落し物を拾いませんでしたか?」「落し物? ええ、その事故のときおばあさんが落とされたものらしいスカーフがありましたので、それは拾いました。今は家のクローゼットに置いたままです。後で謝りにいくとき渡そうと思っていたのですが、いつも門前払いで部屋には入れてもらったことがなくて。そうか、彼らが詐欺師だったなら、家に入れてもらえないのも頷ける」 サムは納得顔で俺を振り向くと、今後のことについてロイドと相談し始めた。俺は興味なさそうな態度でキッチンに向かうと、クレアにミルクのお変わりをねだることにした。
June 6, 2010
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おとうさんはパソコンでゲームしてるし、おにいちゃんは山登りにいっちゃったし、おかあさんはおねえちゃんに英語教えてるし。。。じゃあ、プチは誰と遊べばいいの!とまぁ、普段は一人で好き放題やってるくせに、みんなが違う事に夢中になってると構って欲しい末っ子プチはプンスカプンスカ怒ってみたり、シオシオにしょげてみたり。。。まったくもって、役者でございます。で、あんまりぐずぐずいうので、(もちろん、ミニしんたに限界が来ていたというのもあって)お勉強は切り上げ、プチとマカロン作りをしよう!ということになってしまったのでした。まずは計量から。。。ここは母に任せておこうと素直に手を引くプチ。ん、さすがは3番目。こういう時に自分でやりたいと意地をはるとろくなことがないってわかってるんですよね。で、お次は待ちに待ったメレンゲ作り。このマカロンメーカーって、どこかでみたことがあるフォルムだなぁ。と思ったら、ミニしんたが昔遊んでいたマシュマロメーカーとおんなじ。。。しまった。こりゃあ、いっぱい食わされた!要するに、子どもが楽しんでハンドルをグルグル回していれば卵白があわ立つというそれだけの代物。。。デザインこそ可愛くしてありますが、はっきりいって「だから何?」なのです。プチはすでにスポンジケーキでもハンドミキサー使って泡立ててるし、今さらこんなおもちゃに騙されるわけが。。。「わ~い 楽しい~」・・・・・騙されてましたね。でも、まだまだ7歳になったばかりのプチさん5分間回し続けるっていうのがどうにも楽しくない。すぐに飽きちゃってぐずぐず。。。「じゃあ、やめれば?」というと一気に負けん気を発揮!そのままダラダラと5分泡立てたのでした。とりあえずきちんと角が立つまで泡立てられたので書いてあるように作成。付属のゴムベラもどきで粉を入れて切るようにまぜる。。。のですがゴムベラじゃなくてプラスティックだからなんだかなぁ。。。で、付属の絞り袋に入れて、いざオーブンシートへ。。。プチさん、ここぞとばかりに張り切りました。オーブンシートの下に付属の型紙を敷いて搾り出すと、うさぎさんやお花の形になるそうです。そうしてこのままオーブンへ。。。ではなくて、表面のひび割れを防止する為に、30分ほど乾燥させるんですって。これが結構邪魔臭いんですよ。で、やっと表面が乾燥してきたので、いざオーブンへ!書いてある通りの時間で焼くとね、生焼け。。。生地がシートにべったりと纏わり付いて膨らんだ部分がくしゃっと壊れちゃう。。。で、第2弾は1分ほど高温焼き時間を多くするとこう。ちょっとそれっぽくなりましたが、マカロン特有のピレ?あの縁にあるくしゅくしゅっとしたあれ。あれが出来ないのです。とりあえず、そのまま冷ましてジャムを挟んで出来上がり。市販のマカロンよりとっても繊細で、シートから外すのに、ちょっとでも強く持つとクシャ!最中の皮よりずーっとはかないマカロンでございます。これってやっぱりおもちゃだからかなぁ。。。試行錯誤しましたが、結局プチが作ったのはカルメラ焼き? みたいなもんでございました。そして、疲れ果てた私は晩御飯のおかずを作る気分になれず、今日の晩御飯はお茶漬けに決定!とあいなりました。
June 5, 2010
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今日はのんびりムードのお休み。ゆっくり朝寝して。。。。と気が付いたら7時。私がおきだすと、プチも主人も起床。。。。ええ~、ゆっくりしたかったのに。。。そのままバタバタと朝ごはんを作り、洗濯して。。。ご飯を食べ終わるころ、主人が庭木の手入れをしよう!と宣言。ああ、確かにそれは私が先日主人にお願いしていたこと。だから行動してくれるのは有難いんだけど、今日はゆっくりしようと思ってたのになぁ。。。そのまま庭木の手入れを手伝って、2回目の洗濯物を干しているとミニしんた起床。(遅いだろう!そうでした、英検が近づいているのです。私は4級を甘く見ていました。出題内容は中2終了程度。考えてみれば、ミニしんたはまだ中2の1学期だったのでした。てことは。。。習ってないところがいっぱい出るぅ~~~!ということで、本日はしんた直々に英検4級特別講座を開催いたしました。寝起きのミニしんたを台所に引っ張り込み、朝ごはんを食べながら、すでに勉強モード突入。ええ、ご飯食べてるから。。。なんて甘い事言ってたら彼女のやる気はあっという間に消えてなくなりますから。現在進行形、過去形、過去進行形。この辺は食パン食べながらでも、出来そうなので、助動詞の説明、比較の使い方など、あれやこれやと教本片手にノウハウを叩き込んでやりました。まあ、もともと英語は嫌いではない様子ですし、言われた事は理解したらしく、問題もほぼ解けていたので、今日はこれで一段落。一日で詰め込んでもあっという間に忘れるので、明日は再び問題集でチェックであります。こしんたが山登りで留守している間、ミニしんたに勉強を教えていると、どうしてもプチが手薄になって「あそぼうよぉ」と寄ってきますが、勉強中は残念ながら相手はできません。しょんぼりしてテレビを見に行く後姿に哀愁が漂ってるし。。。ミニしんたの勉強が一段落ついたので、プチにはとっておきのお楽しみを用意しました。かわいいマカロンが作れる!はじめてマカロン【メガハウス】【ポイント倍付0416】価格:1,732円(税込、送料別)先日のお誕生日にプレゼントしたマカロンメーカーです。材料がそろわないと作れないからと言って、待たせたままになっていました。こっそり買っておいたアーモンドプードルを取り出して、今からプチとお料理教室とあいなりました。「はぁ、今日は久しぶりにのんびりできたねぇ」と主人。「ああん?!」と思わず口調が荒くなった私でございます。そりゃあ、いいよね。朝から庭木切っただけで、あとはずーっとテレビ見たりゲームしたり。。。口にするのは「ご飯まだ?」はぁ。。。のんびりする休日はどこへ。。。
June 5, 2010
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ハロウィン キャッツ 2 俺の名前は高井忠信。本来は人間だ。二年前のハロウィンの夜、出張先のコンドミニアムで小さな死神と出会い、ネコの姿に変えられてしまった。 最初のうちは驚きと戸惑いに満ちた日々を送っていた俺も、今ではすっかりネコ業が板についてきた。飼い主として名乗りを上げてくれたサムは良い奴だし、仕事仲間のマージーも申し分ない。それに、マージーは俺がネコの姿になってグレンという名前で存在していることを知る、唯一の人間なのだ。サムは、本来は俺やマージーが勤務する会社の警備を担当する外注スタッフなのだが、半年ぐらい前から探偵業を副業にするようになった。もちろん、俺がその一翼を担うことを計算に入れているようだが。S&U社の社長に就任したマージーも、前の会社乗っ取り未遂事件でのサムの働きを知っているので協力的で、時々は仕事を取り次いで来てくれたりするのだ。 社内で開発された新商品の発売が開始されて一段落したある日、マージーから探偵業の依頼を受けた。マージーのプライベートな親友、マリアの夫に異変が起こったというのだ。マリアは学生時代からの恋愛を成就させて結婚。幸せな家庭を大切にしながら仕事をしている女性で、独身のマージーはマリアのことを、女性としての幸せを実像にしたような女性と羨んでいたほどだ。その夫が、最近落ち着かないという。サムはさっそくオフィスにマリアを招き、その詳細を聞き出した。 実直でおだやかなロイドは最高のパートナーなのだと、ソファに座るなりマリアはきっぱりと言い放った。お互いを干渉しすぎず、高めあい、尊敬し合っていると胸を張って言える間柄だったそうだ。ところが、最近ロイドは何をするにも上の空で、マリアの顔を正面からみることすらしなくなったという。それにかかってくる電話のことばかり気にしているとも。 他にマリアが気づいたことといえば、ロイドにはめずらしく車のボディーをどこかで少しこすっていたということと、見慣れないスカーフをクローゼットに仕舞い込んでいることぐらいだった。 サムはすっかり浮気だと決め込んで、俺に向かって肩を上げてみせていたが、俺はどうも釈然としない。とりあえず数日間張り込んで、ロイドの様子を伺うことになった。「グレン。マリアさんには悪いが、これは浮気だな。お前たちネコの世界にもそういう問題はあるのか?」 冗談じゃない。俺は元々人間だったんだ。そんなネコの世界なんて知りたくも無かった。しかしサムは、マリアが帰ってしまったのをいいことにいやらしい視線を送ってきて俺をげんなりさせた。「実直なロイドが浮気するだろうか? それより車の傷が気にならないか?」 俺が肉球でキーボードを叩き終わる前に、サムは軽く笑い飛ばした。「そこからなにか大きな事件が起こってるとでもいうのか? そんなドラマみたいなことがそう度々起こるわけがないよ。浮気だよ。見慣れないスカーフが決定的な証拠さ。マリアさんは今まで夫婦仲がよかったから、この事実を受け入れられないんだよ」 大きな手のひらで俺の頭をがしゃがしゃっと撫でると、サムは笑いながら言い放った。「いや、ここは慎重に行こう」 俺がそうパソコンに打ち出しても、もうそこにサムの姿はなかった。う~ん、こういうとき、言葉がしゃべれないというのは不便だ。俺はすぐさま電源を切って、自分のコーナーにある携帯用のリュックを運び出した。これはサムが特別に注文して作らせた俺専用の小型ノートパソコンの携帯リュックだ。背中に乗せてベルトの輪をくぐれば、後は紐を引いて体に密着させるようになっている。階下でサムの声がした。急がなくては。 サムの車が到着したのはランチタイムでにぎわうビジネス街のレストランの駐車場。ロイドはいつもこのレストランで昼食を摂っている。車の中で待機していると、うまい具合にロイドが仕事仲間となにやら話し合いながらやってきた。いよいよかと思っていると、急に隣に駐車していた漆黒の高級車が動き出した。「ん? ロイドの隣に車が留まったぞ。え、車に乗るのか?」 サムが驚いている間に、ロイドは黒い車に乗ると、どこかに行ってしまった。さっきまでの熱心なディスカッションとは明らかに違う苦しげな表情を浮かべて、それでも抵抗することなくすんなりと車に乗り込んだロイド。どこに向かったのだろう。 俺はすぐさまサムに尾行するよう促した。 車はビジネス街の環状線をぐるぐると何周も回り、1時前になってロイドが勤務する会社の前に停車した。当然ロイドはそこで車を降り、無表情はままビルの中に入っていった。 サムはそのままさっきのレストランに向かい、車を止めるとレストランの中に入っていった。もちろん俺はネコなのでレストランには基本的に入ることはできない。サムの上着のうちポケットに納まり様子を伺うことにした。 店内には、さっきロイドと一緒に会社を出てきた連中が、まだ食後のコーヒーを飲みながらあれこれと書類を見比べている。その隣の席に座り込んで、サムはコーヒーを注文し、おもむろに俺の背中からノートパソコンを引っ張り出した。「じゃあ、私が先に会場に行って商品を受け取る準備をしておくから、エリックとトニーが展示用のサンプルを運んできてよ。ロイドが当日展示会場にいけないんなら、それしか方法はないじゃない?」 長い髪をキリッと1つにまとめた理知的な顔立ちの女性がそう言った。連れの男たちはそれぞれ納得した様子で頷いている。「でも、どうしてロイドは急に来られなくなったんだろう。今度の展示会に参加しようって言い出したのはあいつなのに」「エリック、そんな風に悪く言わないであげてよ。なんだか困った事情が起きたみたいよ。さっき声をかけた人たちも、言葉遣いこそ丁寧だったけど、なんだか危険な感じの人たちだったじゃない?」 横で聞いていたトニーも会話に加わった。「サラの言うとおりだよ。僕、このまえちょっと小耳に挟んだんだけど、今度の展示会での評判がよければロイドには新しいブランドのチーフプロデューサーのイスが待っているけど、インナー部門の連中もその新しいブランドを狙ってるらしいって言ううわさなんだ」 その話にエリックは身を乗り出した。「おい、ちょっと待ってよ。インナー部門っていえばキールが仕切ってる部門じゃないか。あいつが絡んでるってことは、正々堂々ってことはありえないんじゃないのか?ロイドは大丈夫なんだろうか」 三人はしばらく押し黙っていたが、ふいにトニーが立ち上がった。「考え込んでても仕方がないよ。ロイドが会場にいなくても、あいつの作品の方向性は僕らが一番知っているんだし、しっかりとそれを補ってやればいいじゃないか。サラ、君も一人だけで会場に入るのは危険かもしれないよ。大変だけど、三人で荷物を運んで一緒にディスプレイしよう」「そうね。考えてみればロイドが出て来られなくても私たちにだってできるわ。充分気をつけてがんばりましょう」 三人はそのまま書類を抱えて会社に帰っていった。 サムは彼らを見送ったあと、席を立ち車に戻ってきた。「なあ、どう思う? 随分うさんくさい話になっているようだなぁ」 浮気現場を押さえようとひそかに楽しみにしていたサムは、少なからず戸惑っていた。「だから言っただろ。サム、早くここを出よう。なんだかいやな感じがするんだ」 俺はサムを急かして車を出してもらった。どこからかいやな視線を感じていたのだ。車がレストランの駐車場を出る瞬間、レストランの角の席から出窓に身を乗り出してこちらをみつめている少女と目が合った。まっすぐなブロンズを胸の当たりまでたらし愛らしい清楚なワンピースに身を包んだその少女は明らかにこの車を見つめている。いや、俺を見ていた、氷のような冷たい視線で。
June 4, 2010
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