「のり2・クラシカ」鑑賞日記

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26日 二期会「ナクソス島のアリアドネ」



プロローグと1幕のオペラ 字幕付原語(ドイツ語)上演
台本:フーゴー・フォン・ホフマンスタール


R・シュトラウス
   歌劇「ナクソス島のアリアドネ」


配役
執事長:田辺とおる
音楽教師:加賀清孝
作曲家:谷口睦美
テノール歌手(バッカス):高橋 淳
士官:羽山晃生
舞踏教師:大野光彦
かつら師:大久保光哉
召使:馬場眞二
ツェルビネッタ:幸田浩子
プリマドンナ(アリアドネ):佐々木典子
ハルレキン:青戸 知
スカラムッチョ:加茂下 稔
トゥルファルディン:志村文彦
ブリゲッラ:中原雅彦
ドゥリヤーデ:増田弥生
エコー:羽山弘子

指揮:ラルフ・ワイケルト
管弦楽:東京交響楽団

演出:鵜山 仁

装置:堀尾幸男
衣裳:原まさみ
照明:勝柴次郎
演出助手:澤田康子

舞台監督:菅原多敢弘
公演監督:大島幾雄

 2008.6.26.18:30 東京文化会館大ホール 5-L1-30

 プロローグと1幕になるオペラ
3人の女性歌手が素晴らしい出来映えで、まずはプロローグのみに登場の
作曲家役の谷口睦美、3月の東響定期でもモーツァルト「ハ短調ミサ」
メゾで好評だったが張りのある堂々とした歌唱、次いでツェルビネッタ役の
幸田浩子、今や活躍著しいソプラノだが役柄とは言え軽妙な演技をしっかり
こなしていた。そしてプリマドンナ/アリアドネの佐々木典子 さすがに気品を
感じさせる出で立ちと歌唱には独特の存在感を感じた。
惜しむらくは稽古不足か解らぬが彼女の歌唱のみプロンプターボックスから
先行して歌詞を伝える男性プロンプの声がはっきりと聞き取れやや
感興を削がれる面も。

舞台装置はメルヘンチックな美しい舞台で複雑な舞台進行もすっきり整理
されワイケルト指揮東響オケも40人弱の編成ながらクラのヌヴー、フルート
の相澤、ホルン上間、ラッパ佐藤ほか首席たちの妙技もあり、しっかりと
土台を支えた。
男性歌手ではテノール歌手/バッカスの高橋淳が演技と伸びのある歌唱で
聴衆からの大きな拍手を浴びた。
ちなみに この日は初日の上演だったが延々10分以上にも及ぶカーテンコール
が続いた。

総じて見応えのある上演で昨今の出来不出来が著しい海外の
プロダクションに充分に対抗出来る高水準の上演であった。
★★★★★


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