「のり2・クラシカ」鑑賞日記

「のり2・クラシカ」鑑賞日記

13日アントン・レック&東響定期マーラー6


東京交響楽団第568回定期
コンサートマスター:高木和弘


1・シューマン
   チェロ協奏曲イ短調作品129
     ダニエル・ミューラー=ショット(チェロ)

アンコール曲
ラヴェル:ハバネラ形式の小品
ブロッホ:祈り

************* intermission ************

2・マーラー
   交響曲第6番イ短調「悲劇的」



 2009年6月13日18時開演 サントリーホール  1-17-28

東響定期2度目の登場となるアントン・レック、前回の「春の祭典」
でも、まるで火の塊りのような熱い演奏を聴かせてくれたが
今夜のマーラー:交響曲第6番においても彼のエネルギシュな指揮振りは
そのままに東響オケを火の玉軍団に仕立て上げた手腕はお見事と
言うほかない。
もちろん熱いばかりではなく3楽章のアンダンテ・モデラートでの自然描写的な
シーンでも繊細な表現を忘れてはいない。

ステージ一杯に所狭しと並んだ東響オケもフルメンバーの16型にホルンは9名
トップを吹いた上間首席、オーボェの新入団員、荒 絵里子首席、ラッパのマルティ首席
が特に見事なソロを披露したが弦楽群も高木コンマス始めチェロを率いるボーマン
首席など相変わらずの統制のとれた弦楽群のアンサンブル。

アントン・レック&東響によるマーラー:交響曲6番の生演奏としては
殆ど完璧に近い今夜の演奏ではなかろうか。
聴いている、こちらの緊張感も相当なものだったが。。。

ドイツ出身のミュラー=ショットのチェロは運指が正確で端整な印象、
シューマンのこの曲に関しては好みの観点からノー・コメントです。
ミュラー=ショットさん、アンコール・ピ-スを2曲もサービスで
とにかくチェロを弾くのが楽しくてと言った雰囲気が伝わった。
★★★★★


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