「のり2・クラシカ」鑑賞日記

「のり2・クラシカ」鑑賞日記

12日 セミョン・ビシュコフ&N響C定期


NHK交響楽団第1668回定期
コンサートマスター:堀 正文


1・ワーグナー
   楽劇「トリスタンとイゾルデ」より
     前奏曲と愛の死


********** inyermission *********

2・マーラー
   交響曲第5番嬰ハ短調



 2010年2月12日19時開演 NHKホール 2-R11


N響に初登場の指揮者ビシュコフ、大いなる期待を持って臨んだ
演奏会だったが最初の「トリスタン&イゾルデ」前奏曲と愛の死
あまりに淡白な演奏でビックリした。
オケも馥郁さに欠けた情感の乏しい響き。
ビシュコフさん、前菜のつもりか。

後半のマーラーに望みを託したが、第2楽章中盤あたりから漸くオケに
エンジンが点灯した感じで終楽章でのうねりのある音楽とともに
怒涛のフィナーレに飛び込んだ。
前半と一転して、聴衆からすかさず熱狂的な声がかかり
まずまずの出来か。
ビシュコフさんは要所を決める精力的な指揮だが概ねインテンポで
とおした。
その所為ではないだろうが
どうも最近のN響の響きに不満で特にホルン、ラッパは弱体化を感じるし
(トロンボーン、チューバは素晴らしいが)
全体的にも例えば東響のような渾然一体となった、まとまりのある響き
に欠ける・・・ 個々の技量は優秀なはずだが。。。
★★★★


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