わたしのブログ

2012.06.24
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カテゴリ: 競馬
・宝塚記念(予想)
「上半期を締めくくる西のドリームレース」。開催時期は、かつては6月初旬でしたが、1996年に7月上旬となり、2000年から6月下旬に定着しています。このレースのおかげで夏競馬気分になるのが遅くなった気がします。
今年の宝塚記念の注目はオルフェーヴルのレース振りでしょう。昨年は皐月賞から有馬記念までほぼ完璧なレース振りで、皐月賞トライアルのスプリングSを含め、重賞6連勝で4冠制覇、文句なしで年度代表馬に選ばれましたが、今年は2戦2敗。とくに前走の天皇賞(春)はペースが向かなかったとはいえ、いいところなく11着(同着)に敗退。宝塚記念のファン投票ではダントツの1位(70%以上の人が投票、2位のトーセンジョーダンの1.5倍を得票)になったものの、直前まで出走回避の可能性を残した陣営の姿勢に不安を覚える人も多いのか、前日最終オッズで単勝1番人気も3.2倍と前年の4冠馬とは思えない人気のなさ。オグリキャップの引退レースのように、専門家の意見よりもファンの後押しが結果に出ることはままあるので、オルフェーヴルが勝つ可能性も十分にあると思いますが…。
オルフェーヴルは昨年の有馬記念で初の古馬との対決を制しましたが、このときは3歳馬で2kgのハンデをもらっていました。大雑把な換算で斤量1kgが1馬身に相当すると言われているので、今回2kg差がなくなる5歳以上の馬たちのうち、有馬記念でちょうど2馬身差だった5着のトーセンジョーダンまでの古馬、つまり、2着エイシンフラッシュ、3着トゥザグローリー、4着ルーラーシップは同条件であればオルフェーヴルに先着していたこととなります。明け4歳になれば馬も成長するので、4歳馬のこの時期には5歳以上の馬に対して2kgのハンデがいらなくなる、というのが通常のパターンですが、オルフェーヴルは今回の「調教後の馬体重」が470kg。これは今年の天皇賞(春)や昨年の菊花賞と同じで、昨年暮れの有馬記念時よりも2kg軽く、少なくとも数字上馬体の成長は見られません。上の3頭の調教後の馬体重はエイシンフラッシュが496kg、ルーラーシップが514kg、トゥザグローリーに至っては546kgと大きすぎるくらいで、いずれもオルフェーヴルよりも20kg以上も大きく、有馬記念からさらに1kg増の影響もオルフェーヴルに比べて小さいと考えられます。オルフェーヴルの4冠達成という実績は素晴らしいのですが、阪神大賞典の逸走騒動とその後の再審査、そして天皇賞(春)の大敗と馬にストレスがかかっていると考えるのが普通で、今回の宝塚記念出走に向けた調教でも周囲の気遣いがあったと思われ、昨年見せた素晴らしいパフォーマンスを今回求めるのは可哀想だと思います…無印です。ただ、たとえここを凡走しても凱旋門賞には挑戦して欲しいと思います。なにしろ馬名はフランス語(金細工師)、現地で歓迎してもらえると思います。それにしても池江調教師、「デキ7割」はいかんでしょう(このコメントがむしろ自信の表れなのかもしれないとも勘繰っていますが…)。
先週日曜日のメインレース・マーメイドSでは道中最後方から外を伸びた7番人気のクリスマスキャロルが2着、土曜日のメインレース・米子Sでも最後方から外を伸びた11番人気のフラガラッハが優勝とそれ程速い流れには見えないものの、後方から外を回って追い込む馬に有利な馬場状態になっているように思われます。有力馬の中では大阪杯を同じようなレース振りで勝ったショウナンマイティに期待がかかります。1枠2番と内枠を引いたことはマイナス材料で、最後方まで下げることとなると思いますが、その後は目一杯伸びることも十分に考えられると期待します。安田記念に登録したところが気に入らないのですが…。
今回はノースヒルズ関連の馬が内からヒットザターゲット(前田晋二氏所有)、アーネストリー、ビートブラック(以上、2頭は前田幸治氏所有)と3頭が出走予定です(ちなみに、ネコパンチは勝負服がとても似ていますが、ノースヒルズとの関係はとくにないようです)。3頭出しの池江厩舎は内からマウントシャスタ(金子真人ホールディングス(株)所有)、オルフェーヴル((有)サンデーレーシング所有)、トゥザグローリー((有)キャロットファーム所有)といずれも大馬主さんの馬で、いずれかの馬を勝たせるような共同戦線を張ることが難しく、単独行動に出ることと思いますが、所有者が(ほぼ)同じであれば、連携プレーも可能でしょう。勝ってナンボの競走馬ですから、4冠馬や海外G1勝ち馬を蹴散らすため、この状況を生かす作戦もありうると思います。3頭の中では7歳馬で最近2戦のレース振りがちぐはぐなアーネストリーやローカルでしか活躍していないヒットザターゲットではなく、人気薄であったとはいえ、堂々と天皇賞(春)を圧勝したビートブラックが本線でしょう。逃げるネコパンチをアーネストリーが早めに捉えに行き、その後ろからビートブラックがロングスパートをかけて押し切る、という作戦。実力的には1線級の各馬からは1~1.5枚下なので、どこまでうまくいくかわかりませんが、この3頭ではビートブラックを残します。
フェデラリストは今年に入ってG3勝ち→G2勝ち→G2 2着、3戦2勝2着1回と堅実な走りを見せていますが、管理する田中(剛)調教師の今年の平地成績は91戦3勝2着4回。フェデラリストがいなかったらば、88戦1勝2着2回という、G1を狙うのはどうか…という成績です。2010年に開業し、今年3年目、騎手時代には障害レースでの活躍が目立っただけに、調教師でも障害レースでは今年15戦3勝2着3回、マジェスティバイオで障害戦G1はすでに2勝(2011年中山大障害、2012年中山グランドJ)と平地よりも実績を残していますが、1着賞金(6,500万円)は宝塚記念(13,200万円)の半分で、やはり平地のG1は注目度も違います。きっちりG1を勝つだけの仕上げができるのか、一抹の不安が残ります。
エイシンフラッシュは前走海外G1とはいえ、3ヶ月の間隔があり、調整は可能、実際調教も良く見えましたので、印をつけたいところですが、TV CMとの関係が気に入らないので、無印です。
ルーラーシップは実力があると思うのですが、どういうわけか連勝しない馬です。デビュー勝ち以来、勝ち→負け→勝ち→…と勝ち負けを几帳面に交互に繰り返していましたが、昨年の宝塚記念で5着に敗れた後、休み明けとなった昨年の有馬記念(4着)で初めてこのパターンが崩れました。しかし、その後は再度几帳面にAJCC優勝→日経賞3着→クイーンEC優勝と元のパターンに復帰。海外のレースは扱いが違うかもしれませんが、航空機での輸送があり、かつ環境も変わるので、普通はマイナスに評価され、次走の結果は良くない方に出ると考えます。実際調整の時間に余裕がなかったのか、直前の調教はやや軽めで、昨年はドバイシーマC(G1・6着)の2ヶ月後の金鯱賞(G2)を快勝していますが、今度はG1で他の出走馬の本気度も違うでしょうから、厳しいと思います。デビュー2戦目の若駒S(オープン特別)2着、4戦目の毎日杯(G3)4着の後はG1は負け、G2・G3は勝っていたのですが、前々走はG2日経賞で3着、前走はG1クイーンEC勝ちとパターンを破っており、G1タイトルを獲ったことにより馬が変わり、ウィリアムズ騎手騎乗で躍進があるかもしれませんが、不安も大きいので無印とします。もし来たらば…仕方がありません…。

トゥザグローリーの月別戦績
戦績
備考
1月
1-0-0-0
日経新春杯1着
2月
1-0-0-1
京都記念1着 中山記念10着
3月
1-0-0-0
新馬戦1着
4月
2-0-0-0
日経賞1着 1勝クラス平場1着
5月
0-1-0-2
青葉賞2着 東京優駿7着 天皇賞(春)13着
6月
1-0-0-1
鳴尾記念1着 宝塚記念13着
7月
0-0-0-1
ラジオNIKKEI賞5着
8月
出走なし
9月
出走なし
10月
1-1-0-1
オープン特別1着・2着各1回 天皇賞(秋)5着
11月
0-0-0-2
マイルCS 7着 ジャパンC 11着
12月
1-0-2-0
中日新聞杯1着 有馬記念3着(2回)

ウインバリアシオンは最近2走騎乗した武(豊)騎手がトレイルブレイザー(鼻出血のため、出走回避)を選んだため、その前の主戦騎手の安藤騎手ではなく、岩田騎手が騎乗予定です。ただ、一連の報道にある「完全密着スタイル」は気にかかります。別にわざわざ騎手が密着しなくても競走馬は厩務員さんがちゃんと面倒を見ているはずで、騎乗停止中だった東京優駿(ディープブリランテ)はともかく、2匹目の泥鰌を狙うような今回の密着はパフォーマンス臭く、個人的には好きになれませんので、無印です(なんつー理由だ!?)。
ネコパンチは前走日経賞(G2)を人気薄で逃げ切った後、一頓挫あり天皇賞(春)を回避、このレースに関しては調整状態がどうなのか、という懸念があったところに、大外枠、逃げ馬には厳しいと思います。同じ江田騎手騎乗で穴を空けたことで記憶に残るダイタクヤマトは16番人気(16頭立て)でスプリンターズS(G1)を勝った後、次走スワンS(G2)も8番人気(17頭立て)までしか人気が上がらなかったことに腹を立てて(?)連勝しました(その次のマイルCS(G1)は6番人気(18頭立て)で4着)が、一方ネコパンチは前走がG2で今度がG1。こういった点からも無印です。
ナカヤマナイトは調教は良く見えましたが、前走鳴尾記念(4着)、前々走大阪杯(5着)と阪神芝2,000mでもう一息なので、4戦2勝2着2回の中山開催、具体的にはオールカマーに期待します。
ホエールキャプチャはクロフネ産駒なので、2,200mは長いと考えています。
マウントシャスタは3歳馬で1,800mまでしか経験がないので、軽ハンデの助けを借りても難しいでしょう。
スマイルジャックは4年前の東京優駿2着馬で調子は良さそうですが、その後、菊花賞(3,000m)や天皇賞(秋)(2回)への出走はあるものの、基本的にはマイル路線を選んできた馬(最近9戦は阪神C(1,400m)を除き、すべてマイル戦)なので、2,200mで台頭することはないでしょう。
モンテクリスエスは…正直なところ、実力的に厳しいと思います。
というわけで、私が印をつけるのはショウナンマイティ(単勝5番人気 9.0倍)、フェデラリスト(単勝7番人気 14.8倍)、ビートブラック(単勝9番人気 21.6倍)の3頭だけ。素直にショウナンマイティから入るべきかと思いますが、ここは大きく(無理は承知で)最も人気のないビートブラックから入ります。ドリームレースだけに夢を買わせていただきます。
前日最終オッズでは馬券の売れ方は単勝1番人気のオルフェーヴルが複勝では4番人気、単勝6番人気のウインバリアシオンが複勝2番人気…なんとなくわかります…。

本命 ビートブラック(9)
相手 ショウナンマイティ(2) フェデラリスト(12)


・WIN5
福島10R(鶴ヶ城特別):エーシンジェイワン(8)
阪神10R(尼崎S):エスカナール(9)
函館11R(大沼S):リバティバランス(12)
福島11R(福島TVオープン):ドリームバスケット(10)





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最終更新日  2012.06.24 00:46:25
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