のんびりとね♪

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夜のない星


じーやの星には、ある決め事がありました。それと言うのは
人はどうして生きていかなければならないのか・・
生きると言う本当の意味を知るまで、死ねないのです。
勿論、ずーっと生きていたいと言う人はその意味に付いて
考えなければいいのです。

 ずーーと・・永遠に・・・。そのままの考えで・・。

じーやは自分の歳が何歳かも知れないほど生きてきました
最近に成って

「なんだか虚しいな」と思い始めたのです。

そして他の星に何かを求めて旅に出る決心をしました。

最初に着いた星・・・そこは夜のない星でした。
じーやが歩いていると線路がありました・・。

    ん?

「親子だ・・しかも列車が警笛を鳴らしてるのに・・列車に向かってるぞ」

その時、一人の老人がその親子助けました。
じーやがよく見ると、その子供は生れ付き先天性の病気を持った子供だったのです。
親は将来の事を考えたあまり、列車に飛び込もうとしたんです。

じーやはずーっとその会話を聞いていました。

老人が言いました。

「だめだっ。なんて事するんだ」



「この子を抱えてどうやって生きて行ったらいいかと思うと」

老人

「あんた・・・まだ分らないのかね?」

「この子が生まれて来たのはね?最初からこういう風に生まれて来 るのに決まっていたんだよ?」

「だから、あんただったらこの子を守れるって思ってこの子は
 あんたの所に生まれたんだよ」



「そうですね・・そうですよね・・そうですよ!」

親が希望を取り戻すと、老人は消えていった・・。


じーやはその場にずーっと立ちすくんで何かを考えていた。



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