天使の降りた家

天使の降りた家

天使の子



                         Edena Massimilla  作
                             (大江 祐子訳)

会議が開かれました。

地球からはるか遠くで
“また次の赤ちゃん誕生の時間ですよ”
天においでになる神様に向かって 天使たちはいいました。

“この子は特別の赤ちゃんで たくさんの愛情が必要でしょう。
この子の成長は とてもゆっくりに見えるかもしれません。
もしかして 一人前になれないかもしれません。
だから この子は下界で出会う人々に
とくに気をつけてもらわなければならないのです。

もしかしてこの子の思うことはなかなかわかってもらえないかもしれません。
何をやっても うまくいかないかもしれません。
ですから私たちは この子がどこに生まれるか
注意深く選ばなければならないのです。

この子の生涯が しあわせなものとなるように
どうぞ神様 この子のためにすばらしい両親をさがしてあげて下さい。
神様のために 特別な任務をひきうけてくれるような両親を。

その二人は すぐに気がつかないかもしれません。
彼ら二人が自分たちに求められている特別な役割を。
けれども 天から授けられたこの子によって
ますます強い信仰と豊かな愛をいだくようになることでしょう。

やがて二人は 自分たちに与えられた特別の
神の思召しをさとるようになるでしょう。
神からおくられたこの子を育てることによって。

柔和でおだやかなこのとうとい授かりものこそ
天から授かった 特別な子どもなのです”
お空の上から





なぜ『天使の降りた家』という題名かというお話。

私達は宗教家ではありません。
神様が、いるかいないかは究極のところ、分かりません。

弦ちゃんが生まれる前は、どちらかというと神様とか運命とか、スピリチュアルな事は興味ありませんでした。

でも弦ちゃんが生まれて、人間にはどうしようにも出来ない事ってあるんだなって思いました。
そしてそれは、運命であり、その全てに意味がある事の様な気がしました。

ある日の事。
その日は育児や家事に疲れ、夜になって弦ちゃんを寝かせていたら、私までウトウト…。一緒に寝ていました。
頭を撫でられている気がして目を開けたら、暗闇の中で弦ちゃんはジィ~っと私を見つめていました。
そして、私の髪や顔をやさしくやさしく撫でていました。
その時、何とも言えない気持ちになったのです。

「私は弦ちゃんに守られてる…。」

弦ちゃんを抱き上げた時、不思議な感覚になりました。
弦ちゃんに抱かれて包まれているような感覚。
すごく温かい気持ち。
疲れていた気持ちがフゥ~っと楽になる気がしました。

弦ちゃんは不思議な力があるような気がします。
弦ちゃんには癒しの力がある。

単なる親バカなのかもしれない。
気のせいかもしれない。

でも、確かに、弦ちゃんといると癒される。
私たちだけでなく、訪れた人も言っているんです。

目を合わせれば満面の笑顔。
手に触れたらやさしく握ってくれる。(握力がないため、とても優しい)
抱かれると本当に嬉しそう。



そんな時、この詩に出会いました。

妙にしっくりきて、弦ちゃんの事を言っているようでした。
特別な、たくさんの愛情の必要な子。
柔和でおだやかなとうとい授かりもの。
そうか、弦ちゃんは天使だったのか。

私達は考えました。

私たちに与えられた「特別な任務」って何だろう。
弦ちゃんは私たちをどうして選んでくれたんだろう。

弦ちゃんは確かに生きることを選んで、私たちが親になる事を選んできてくれました。そして、たくさんの人に愛される為に生まれて来ました。

弦ちゃんがこの世に生まれてきて、本当に良かったと思えるように、いつまでもいっぱいの愛情で包んでいたいな…。




そういう訳で、勝手ながらブログの題名に『天使の降りてきた家』とさせて頂きました。
また、詩を引用させて頂きました Edena Massimilla 様(大江祐子様) ありがとうございました。









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