最後の学級委員その１～決選投票～

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2004年03月25日

江角マキコさんが、

大変なことになっちゃいましたね。

のんは、年金納めてます。

ＯＬだから、

給料天引きだけどね。

あるニュースのインタビューで、

どこかの年配の方が、

この事件のことについて

こんなことを言ってました。

「社会保険庁が、保険料を取ることに

熱心でない証拠を露呈したね。」

確認をしなかったことに

批判が集中してる中で、

内部の体質についての意見は、

少し、他の人と着眼点が違って、

なるほどなぁって思いました。

確かに、きちんと集めようとしていれば、

常に確認するくせがつきますよね。

仕事をこなしているだけか、

仕事の責任を果たしているか、

こういう時に違いがわかりますね。

会社でもそういう差ってあります。

まだ、のんは偉そうに言える

立場でも無いし、実力も無いけど、

責任感が無いのは、

ちょっとなぁって思う。

でも、そういう人って、

あんまし自分が責任感が無い

なんて思ってないんだよね。

ちゃんと自分の仕事に

責任を持ってやろうと

改めて思いました。

学生の頃でも

責任感の有る無しって

いろんな場面で、

考えさせられることありました。

クラスの役員や係りの仕事って、

結構責任感が必要だったな。

中学３年生。

夏休みが終わって、

いよいよ受験間近という時期。

全校朝礼やホームルームでも

そういう話題が増えてきてた。

のんは、

もともと成績も大したことなかったし、

行けるところに無理せず行けば、

良いって思ってたから、

あんまし受験のプレッシャーは無かった。

クラスの雰囲気は、２年生までとは、

だいぶ違ってた気はするけどね。

そんな中、

後期の学級委員、

中学生活最後の学級委員を

決める選挙があった。

その時の選挙は、

クラス全員に紙を配って、

相応しいと思う人の名前を書く。

それを読み上げて、

黒板に正の字を書いていくという

昔ながらのスタイルで行われた。

女子は、前期に生徒会の役員を

してた日野さんでイッパツ決定。

大方の予想通り。

でも、男子は大もめにもめたんだ。

前期に学級委員だった田上君。

男の子に人気があった滝川君。

この二人の決戦投票になった。

田上君は、

ちょっと乱暴なところがあったけど、

リーダーシップがあった。

みんながまとまらない時に、

クラスをドンドン引っ張っていくタイプ。

ただ、出来ない子や

あんましまじめにしない子には、

厳しいこと言ったりしてて、

一部の人はそれを快く思ってなかった。

滝川君は、

みんなを笑わせるのが得意だった。

誰かの物まねをしたり、

変な歌、歌ったり。

ただ、リーダーシップというのには、

少し疑問があった。

のんは、田上君の方が、

学級委員には向いてると思ってたけど、

どちらがなっても、

おかしいとは思わなかった。

そして決選投票。

票は五分五分。

なんだか、のんもドキドキした。

すると、３票、

変な票が混じってた。

そこには、決選投票には

関係の無いＫ君の名前が

書いてあったんだ。

そして結局、

その３票のせいで、

結論が出なかった。

二人の差が、わずか２票だったからだ。

「誰だ？」

司会の田上君が大きい声を出した。

「紙見せろよ。」

紙を読み上げてた子から、

田上君が投票用紙を取り上げた。

のんは、緊張した。

筆跡で誰かわかるのかも。

「自分から名乗れよ。」

田上君が、もう一度、

大きな声を出した。

（明日へ続きます。）

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