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遥統番外編21
お勉強ですわよ!
第7学年の秋口。貴族学校は物静かな空気に包まれていた。来週に、学力テストが控えているからだ。別に成績が悪いと留年したり、卒業が出来ないということはないのだが、貴族という平民の上に立つ者の立場上、学力が欠けている、となると多少なりとも体面が悪くなる。そのため、学業を重んじるわけではない貴族学校が、年に2度、春と秋に異様な空気に包まれるのだ。
「正直どうですかねシューマさん」
気だるげな黒髪の少年の言葉を受け、青髪の大柄な少年が頷く。
「いやぁ。正直まずいですよね、ルーさん」
放課後、珍しく勉強道具を机の上に置き、4人の生徒たちがペンを動かしている。進み具合は、よろしくないようだが。
「そんなこと言ったって、授業に出てないんだったら分からないのも当然だよ」
苦笑交じりに茶髪の中性的な美少年が言い放つが、その台詞は他の3人に反論させない力強さがあった。
「何が面白くて政術の授業に出なきゃ行けないのか分かりません」
「嫡子なら、家名を継ぐわけだし、そういう理由じゃない?」
冷静な突っ込みが、もう一人の黒髪の美少年から放たれる。
「え?! ゼロそっち側の人?!」
シューマの愚痴に対し冷静に答えたゼロだったが、そのこと自体にルーが驚いた。
「そういや、ゼロって何だかんだ一番授業でてないくせに成績は絶対半分切らないよな……」
「そう考えると、毎回サボらないのにゼロに負ける人が可哀想になるね」
シューマの発言にベイトが納得して付け加える。どうして彼が成績をそこまで落とさないのか、ベイトは知っているのだが。
「あ~あ、一度でいいから上位の順位取ってみたいもんだねぇ」
毎回クラスの底辺を彷徨うシューマに、彼ほど悪いわけではない3人は苦笑するのだった。
その週の土曜日の休日。
「お邪魔しま~す……」
敷地内に足を踏み入れるやすぐさま動物の姿が目に入った。流石は獣神ネイクターの直系とされるネイロス家だ。
「いらっしゃいませ、ゼロ様。坊ちゃんとお嬢さまが応接間でお待ちです」
メイドの指示に従い、ゼロは若干暗い面持ちで応接間へと向かった。
「ちわ~っす」
ぼそっとした声でゼロが部屋の中に入ると、中には大親友のベイトと、もう一人眼鏡をかけた子どもがいた。
「遅かったですね。自分の学力を理解しているのですか?」
その子どもから、痛烈な言葉が浴びせられる。
彼女はミシェリラーナン・ニークター、通称ミシィ、ネイロス家と同様に獣神ネイクターの末裔とされる上流貴族ニークター家の次女で、ゼロたちと同学年でベイトの従兄妹に当たる少女だ。
その外見はゼロよりも30センチ以上小柄で、十歳程度の子どもにも見えなくはないのだが、彼女こそが現貴族学校第7学年が誇る秀才なのだ。見た目の愛らしさとは裏腹に、キツイ一言が得意、だとゼロは思っている。
「いえ、すいません」
ゼロはテストの度にベイトの誘いでネイロス家に訪れ、勉強を教えてもらっている。彼女は政術を専攻しているため、別に勉強しなくても満点か限りなくそれに近い点数を取れるくらいの学力を持っているのだから、ゼロにとってその知識を教えて頂けるのは非常に好機と言えよう。
彼女自身ゼロは知識0、と思って教えるため、これがまた分かりやすいのだ。ただ、精神的なダメージは大きくなるばかりなのだが。
しかしこの勉強会が彼の成績を飛躍的に伸ばしているのは事実だから、参加しないわけにもいかない。成績が悪くては弟妹に示しが付かないため、ゼロの体面上マイナスはないのだ。
「まったく、剣だけで生きていけるほど、世の中は甘くないのですよ?」
まさかこの後彼が西を統べる王となり政治を行うようになるとは、この時誰も分からなかっただろう。
「まぁまぁミシィ、説教はその位にして、本題を進めようよ」
苦笑しながらベイトが助けてくれたおかげで、やっとゼロはソファに腰を下ろすことが出来た。
テーブルの上に学校で使っている教科書とノート、ペンを置く。机の端には大量のインクもあり、今日の勉強会が終わる頃にはそれが空になるのだろうと考えただけでゼロには恐ろしく思えた。
「次のテストが今までの集大成なんですから、私が教えている以上、中途半端な点数では許しませんよ!」
「はいはい……」
テストは今度の月曜日、つまり明後日だ。この土日二日でゼロがどこまで伸びるのか、その鍵を握るのがミシィなのだから逆らうことは出来ない。
「ではまず教科書79ページを開いて」
ベイトは少し離れて自分の勉強をしている。逃げ場のないゼロは、覚悟を決めてミシィの授業へと突入するのだった。
「では大陸暦63年に成文化された法は?」
「フォレスト・セントラル不可侵法」
「よろしい。……これだけ教えれば問題ないでしょう」
「……よっしゃ終わったぁ!」
元気よくゼロが立ち上がる。途中でベイトは度々居いなくなっていたが、二人はほぼ休憩なしに勉強を続けていたのだ。最早日が変わろうとしている。今度のテスト範囲は7年間通して学んできたこと全範囲なのだ。いつもよりも大分時間がかかった。
「いやぁ、毎回ホントすまないな」
「感謝は結果を出してからいいなさいな」
「ごもっとも」
実際ゼロも凄いが、ミシィの方が凄いのだ。人にものを教えるというのは、本当に理解していないと分かりやすくは教えられない。
「いい結果を報告するよ」
そう言ってゼロが帰っていく。
「……ふぅ」
昼過ぎから始めて、時計を見れば午前1時17分。よく考えれば夕飯をまだとっていない。気付いたところで徐々におなかが空いてきた。
「お疲れ様」
優しい声と、何か良い香りが一緒に現れる。
「夜食になっちゃったね」
ゼロを玄関まで見送ったベイトが持ってきてくれたのは、オムレツとトーストと、紅茶だった。
「出来の悪い生徒だからですわ」
紅茶に口をつけながら、ミシィが毒づく。それを見てベイトは苦笑した。何だかんだ面倒見がいい彼女なのだ。紅茶の湯気で曇った眼鏡を外して、彼女はふと天井を見上げた。
「でも、今回で最後なのですわね」
「寂しいのかい?」
「そ、そんなことありませんわ!」
ベイトの切り替えしに少し照れながらそう答える。
「出来の悪い子ほど可愛いっていうしね」
ミシィはトーストをかじりながらそっぽを向いてしまった。
「いずれゼロが西を、ううん。エルフという種族を背負っていくような気がするんだ。その時僕は彼の隣に居たい。ミシィも、協力してあげてね」
「そんな根拠のない話……でもまぁ、あんなに出来の悪い者が政治を行うなんて危険すぎますからね!手伝ってあげなくもないですわ」
最後まで彼女の調子は変わらない。
だが未来において実際にゼロは政治の先頭に立ち、さらに二人が彼を支えることになるとは……この時の二人には知る由もない。
後日。
テストの結果について校舎の中庭の掲示板に張り出されたという通知があった。
その放課後。
「見にいこーぜ」
シューマがゼロを誘う。彼の表情を察するに、まぁ期待はしてないのだろう。
「最後だったし、みんな力いれただろうからね」
「まぁ、俺も割と出来たと思うけど……」
あれだけ叩き込まれたのだ。自信がないわけではない。
とりあえず、3人は中庭へと移動した。
中庭の掲示板の前には何人かの生徒たちがいたが、3人が来ると前を譲ってくれた。
「どれどれ……」
3人一緒に掲示板に張られた紙を覗き込む。
『第7学年最終学力試験結果発表』
1位 100点
ベイト・ネイロス
ムーン・クールフォルト
ミシェリラーナン・ニークター
4位 97点
サプル・シェラクラハ
セリラ・ヒューレン
ランフェル・カータード
7位 95点
アミール・サンデーフォークト
アル・オーレイ
9位 92点
クラリス・リオラーゼ
シェリル・マッケンジー
シレン・フーラー
ゼロ・アリオーシュ
ジェシカ・レドウィン
ナナキ・ミュラー
15位 88点
ミュー・グレムディア
ミリエラ・スフェリア
アレッド・マーターラーサー
マリア・フィーラウネ
19位 87点
ベルヘント・キーカクル
20位 85点
ライダー・コールグレイ
エルミラ・クェフォーヴ
リディア・ラールフ
23位 81点
アスター・リッテンブルグ
ゼリオ・ヴォック
ルー・レドウィン
エレミア・ヴェルフォラジャ
27位 76点
シアラ・ウェフォール
フェミル・フォーハーブ
イクスティ・オーチャード
30位 69点
ギン・イクソラル
フィールディア・フィートフォト
32位 65点
ヴァド・コーセルバイト
ユニア・キューター
オリアス・ゼオンドール
35位 61点
ジーン・ヴェーフェル
ヒューネ・フェラッセ
37位 55点
リヴァス・ベルテンダル
イェーク・ニクトムタートス
39位 50点
マーシュ・ルッセンダム
40位 43点
ニーギス・ヴァレーシュ
41位 39点
ギッセル・ダンクム
42位 38点
クロー・ユヴェルデーテス
43位 31点
ブルー・ワークターク
44位 27点
ポーヴェ・ウェンタンス
最下位 14点
シューマ・デルトマウス
平均点 71点
追試条件 36点未満の者
「うひゃー、最下位かぁ……はぁ」
「よし……!」
分かっていたものの、最下位を突きつけられたシューマが落ち込み、満点1位のベイトが小さくガッツポーズをする。だが、ゼロは呆然としたままだった。
「おい、ゼロお前何位だ?」
「今回はけっこう頑張ったからねぇ……」
シューマとベイトがゼロのを探し出すと。
「9位だ……」
自分でも信じられなかったのだろう。ゼロの声に力がなかった。
「きゅ、9位?! ウソだろ?!」
シューマが慌てて9位の欄を見ると、そこにはきちんと「ゼロ・アリオーシュ」の名が書かれていた。
「92点かぁ、すごいじゃない!」
自分のことのようにベイトが喜ぶ。あれだけ頑張っていたのだ、この結果にも納得出来るだろう。
「ミシィにちゃんとした礼をしたほうがいいな」
ポツリとベイトにそう告げる。そうだね、とベイトは小さく微笑んだ。
――やれば、出来るもんだ。
感情をあまり表にださないゼロも、流石にこの結果に対しては嬉しそうであった。
ミシェリラーナン・ニークター、彼女の政治的手腕が貴族学校を卒業してもなおゼロを助けることとなるのは、もうこの時点から運命だったのかもしれない。
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