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第21章
回復
ゼロたちが“神魔団”を滅ぼしてから、3ヶ月が過ぎ、やっとゼロも退院することが出来た。レイはすでに幾度か自宅へと戻ったりしていたのだが。
「いやぁ、帰ったら退院パーティやな!」
「そうだな、久々に自分で料理を作りたいしな」
「ははは、中立の病院側としてこんなことを言うのは何なんですが、最後の戦い頑張ってくださいね~」
世話になった病院の出口で、マリナが見送りに来てくれた。彼女の言葉に、二人が怪訝そうな表情を見せる。
「な、なんで最後って知ってるんや?」
その疑問に対しても、彼女は変わらぬ微笑のまま。
「企業秘密ですよ~♪」
―――最後まで、読めない奴だな……。
どこか疲れた風に二人は空笑いをする。とりあえず、何はともあれ今日は再出発の門出の日だ。
「もう来ないでくださいね~」
にこやかに手を振られながら、ゼロとレイは、病院を後にした。
「あれ? ゼロどこ行くん?」
帰路の途中、ゼロが自宅とは違う方向の道を歩き出した。不思議に思いレイが足を止める。
「決まってるだろ?」
「え、えーっと……」
「うちのお姫様を迎えに行くんだよ」
ああ、とレイが納得する。すっかり忘れていたが、ゼロの義妹、アノンは“平和の後継者”の砦に預けているのだった。
「ん?」
二人が砦付近まで来ると、既にレリムとウォー、そしてアノンの3人が入り口の前で立っていた。
―――相変わらず、便利なアビリティだな……。
レリム・イシュタルのアビリティは“未来視眼”。文字通り、未来を見ることができる、優れたアビリティだが、その情報を的確に処理するための高度な状況把握能力があるレリムだからこそ、そのアビリティを十二分に活用できていると言っても過言ではない。
ゼロたちが近付くと、何も言わずにアノンがゼロの側に移動した。
「もう、大丈夫なのか?」
「ああ、3ヶ月も休んだんだ、入院前より元気なくらいさ」
真顔で心配するアノンの頭をゼロが優しく撫でる。少しだけくすぐったそうに、だがやはり嬉しそうな彼女を見て、レイやレリムたちも心穏やかに見えた。
「怪我が治った分そう思うかもしれないが、確実に筋肉は衰えている。ちゃんとリハビリはしろよ?」
浮かれ気味の二人に、ウォーがちゃんと指摘する。確かに、このままシーナに戦いを挑みそうな雰囲気がないでもなかったのだ。
「ゼロ、これからのあなた方に、幸あらんことを」
最後にレリムがそっとゼロの頬に手を当てて、願うように呟いた。
その彼女に対し、ゼロは力強く頷く。
「アノンが世話になった分、最後は気楽に終わらせてやるさ」
その答えに、レイも頷く。
終わりは、着々と近付いているようだ。
「しかし、ここに帰ってくるのも久しぶりだな」
「ああ、そっか。ゼロはずっと帰ってこれへんかったもんな」
少しだけ懐かしそうに一度家を見てから、ゼロが家の中へ入ろうとドアに手をかける。
すんなりと、扉が開いた。
「あれ? 鍵かかってへんかった?」
「おい。無用心だな……」
とぼけた表情のレイを見て、アノンがすかさず突っ込みを入れた。
「ま、盗む物もないだろ」
そう言ってゼロが家の中へ入ると。
「あ、おかえり~!」
と、やたら明るい声が返ってきた。
一瞬身構えた3人だが、どこか聞いたことのあるような声なような気がした。
「いったい、いつの間にあいつに鍵を渡したんだ?」
「えーっと……記憶にはないんやけどなぁ……」
疑っても仕方がないので、ゼロたちが家の中へ入ると、案の定青い髪の女性が待っていた。
「えへへ♪ 二人とも退院おめでと♪」
満面の笑みを浮かべるミュアンに対し、二人は苦笑いを浮かべた。
「どうやって家入ったん?」
「へ? 開いてたからだけど……?」
「へ?」
今度は、レイが間抜けな声を出した。同時に、ゼロが「ほぉ」と白い目でレイを見る。レイが前回この家に戻ったのは三日前。つまり、それからずっと開いたままだった計算になる。
「な、なはは……」
レイの乾いた笑いにゼロがやれやれとかぶりを振る。
「しかし、この狭い空間が妙に懐かしいな」
「そんなんやったら、西に戻った時どんな気分になるんや?」
ゼロがレイの質問に悩むフリをしていると。
「私は城住まいの方が好きだぞ」
というアノンの真顔でのコメントが入る。思わず3人は思いっきり笑ってしまった。
「流石うちの王女様だ。言うことが違うねぇ」
そう言ってゼロがアノンの頭をくちゃくちゃと撫でる。よく分かっていないアノンの表情と、不思議と相まって何だか滑稽だった。
「と言っても、うちは大して裕福な方じゃないからな。あれで満足してもらえてんならラッキーだ」
「私、未だにゼロが王様って、信じられないなぁ」
ミュアンが口を挟んでそう呟く。
「確かに、雰囲気ないわな」
レイが続き。
「他の三王と比較すると一番相応しくないからな」
最後にアノンが止めを刺す。
皆に発言にゼロが一度ため息をついて、疲れたような笑いを浮かべた。
「あのな、元々アリオーシュ家は王家じゃないんだ。他のとこが代々王家を名乗ってきたのに対し、うちは成り上がりなんだから、仕方ないさ」
弁明、というには当たり前すぎる事実。だが、何故か3人とも「そういえば……」という感じで納得したようだ。
「さてと、ま、積もる話は何か食べながらとしますか」
ゼロが立ち上がり、再び玄関の方へ向かった。
「どこ行くん?」
「市場まで買い物だよ」
何か作るにしても材料がなくては始まらない。帰り際に買ってくれば良かったのだが。
「あ、じゃあ私も――」
「――俺が帰ってくるまでに、レイは荷物の整理、ミュアンは掃除、アノンは食器洗い、各自終わらせとけよ?」
ミュアンの言葉を遮り、ゼロが指示を出す。有無を言わせぬ彼の言葉の前に3人はただ頷くしかできなかった。
「大した国王だ」
アノンの呟きは、今のゼロを端的に捉えている。
―――1年と9ヶ月……。時が経つのは早いもんだな。
ゼロは、久々に一人だった。最近は四六時中側にレイがいて、ミュアンがお見舞いに来たりなどして、側に誰も居ない、という感覚を忘れていた。
柔らかい風がゼロの頬を撫でた。まだ夏の香りを残す、秋の風。まだ冬を告げる予感は感じさせない。
―――季節が巡るたびに、皆の気持ちも、思い出も、記憶も、変わっちまうかな……。
歩きながら、珍しくそんな感傷に浸る。感傷に浸ることなど、今まで生きてきた中でそうそうあることではなかった。
―――……なんか年取ったみたいだ……。
まだ19年しか生きていないというのに、最近妙に物事を客観視している自分にゼロは気付いていた。
―――フィエルに、会ってからか……。
フィエル、エルフの直系という彼女に会ってから。そう、全ては彼女に会ってからそう感じ始めたのだ。自分のアリオーシュの血がそれに反応したからだとゼロは考えているが、そうだと断言出来る自信はなかった。ただ確実なことは、ゼロは血の因果というものが大嫌いということだ。
自分の人生は、自分で切り開いていく。他人の援助は受けたとしても、最後に決断を下すのは自分であるべきなのだ。いくら他者に後押しされたといえども、最後の一押しが自分の意志だったなら、責任は自分で取れる。おんぶに抱っこで生きていくことは、最たる屈辱に相違ない。
―――あぁ。そうか……。
だから、自分はユフィが好きなんだと改めて実感する。西で彼の帰りを待っているであろう彼女は、ナターシャの直系であり、フィエルと会った直後に、一度だけアリオーシュとナターシャが引き合ったのではと疑ったこともあったが、やはり、それは違うと思う。
彼女は自分の意志を曲げることがない。見かけによらず頑固で負けず嫌いで、一生懸命なのだ。そして何より、彼女は自己というものをしっかりと確立させている。真っ直ぐな一本筋が通った性格をしている。だから、ゼロは彼女が好きなのだ。
―――早く、帰らないとな……。
一通りの買い物を終え、ゼロは帰路に着いた。
翌日の早朝から、今までどおりの日常が戻ってきた。ゼロの朝練から始まる、いつも通りの一日。多くはないといえ昨日は皆してアルコールも摂取したというのに、ゼロは全く影響がないようだった。
―――あいつはほんま強いのぉ……。
冷めた眼差しで、レイはゼロを見つめていた。
「レイ、俺と手合わせしないか?」
朝食を摂り終えた後、ゼロが唐突に提案した。
「なんやいきなり? 退院して昨日の今日で、もうそんな動いて大丈夫なん?」
「今朝少し身体を動かした感じ、さほど問題は感じられなかった。全力でとは言わないさ」
「ま、やるだけやってみるか」
暑くもなく、寒くもなく。訓練をするには適温といっていい状況の中、ゼロとレイは軽くストレッチをしていた。何といっても実戦形式で戦うのは実に久しぶりなのだ。緊張しないわけではない。
じっくり10分くらいの時間を取って、先にレイが声をかけた。
「そろそろ、始めよか」
「あぁ」
貴族学校時代や虎狼騎士の訓練場などでも実戦と変わらない得物で訓練をすることなどそうそうない。やはり下手をすれば相手を殺しかねないというリスクが付いて回るため、木製の模擬剣を使うことが多々あるのだが、二人は大して気にする様子もなく、各々の武器を構えた。
静寂が、辺りを包む。
しばしの時を経て、先にゼロが仕掛けた。低い姿勢のまま、刀は地面の方を向いている。そして、レイを間合いに捉える数歩手前で、ゼロは刀を振り上げた。
―――目潰し!
舞い上がった土飛沫に一瞬レイの視界が遮られる。だが、彼は焦らなかった。
―――上や!
自分の感覚を信じ、頭上から来る攻撃を防ぐように剣を出す。甲高い音が響いたのは、ほぼ同時だった。衝突の瞬間、レイは相手を押し返すように、ゼロはその力に逆らわずに後方に飛び退き、再び最初と変わらぬ対峙構図に戻った。
「むぅ」
次の一手をどうするか、真剣に考えていたレイの耳に気の抜けた声が届く。
「大分鈍ってるな……」
先ほどのゼロの攻撃に冷や汗を掻いたレイだったのだが、やはりゼロとしては納得いく動きではなかったらしい。納得のいく動きをされたらされたでレイが困っただろうが。
「贅沢者め」
呆れ気味にそう言うレイに、ゼロがやや眉をひそめた。
「今くらいの動きがあれば、東西南北なら余裕やろ?」
「さぁな」
ゼロが肩を竦めてそう言う。
「向こうはこっちと違って戦士の数が桁違いだ。こっちで強いと浮かれていても、足元をすくわれる可能性はあるぞ?」
「平和になった向こうなら、別に大丈夫ちゃうん?」
「備えあればなんとやらさ!」
言い終えるや否や、再びゼロから攻撃を仕掛けた。刀身を身体に隠すようにして一気に近付き、間合いのギリギリから振りぬく。それに呼応するかのようにレイも自分の剣を振るった刹那、ゼロはその場から跳躍し、レイの背後を取った。
「チェックメイトだな」
拳をレイの頭に当てて、ゼロがそう言う。
「まさか跳ぶとは思わへんて……」
「平常心を失ったら、勝てるものも勝てないぞ?」
「そらそうやけど……」
再びゼロが距離を改め、構える。
「今度はお前の番だ」
その言葉を聞き、レイがしばし一考する。
十数秒の間を置いて、彼が走り出した。何も策などないような、猪突猛進な突撃。切っ先をゼロに向けている分、突きなのだろうか。
レイが使っているような一般的な幅広の剣で突きを食らえば、部位に関わらずかなりの致命傷となる。その分突きに特化した武器ではないためあまり有効な手立てとは言えないが、彼ほどの実力者が使えば、その有用性と効果ともに申し分ないだろう。
真っ直ぐに、ゼロの首元を狙う。無論それは容易くゼロにかわされてしまったが、ゼロの意識が一瞬その剣に向けられた。ただ避けられただけではなく、レイは剣を手放したのだ。剣を手放す、という無謀な行為に呆気に取られたゼロの一瞬の隙を見逃さず、レイはゼロの右脇腹にキックをお見舞いした。手加減されていた分、大したダメージではないだろう。
「さっきの言葉、そっくりそのままお返しするで」
悪戯が成功したように満面の笑みを浮かべるレイを見て、ゼロが少しむっとした表情を浮かべた。だが、彼の言う通りゼロの平常心は一瞬だが失われた。そんなことがあれば、この先戦わねばならないシーナ・ロード相手に勝つなど、夢のまた夢となってしまうであろう。
いい経験が出来た、と思えば十分か。
その後も1時間ほど実践訓練を続けた二人は、ぐったりと疲れた様子で家の中へと戻っていった。
「ちょっと……ムキになりすぎたな……」
「……全くだ」
シャワーを浴びて汗を流したものの、疲れは消せるものではない。二人はベッドに大の字になっていた。ゼロの傍らには、ちょこんとアノンが座っているのだが。
「あと一息だな……」
ゼロが天井に手を突き伸ばし、ぎゅっと拳を握る。
声は出さず、二人も力強く頷いた。
フォレストセントラルの覇権の決着は、もう目前にまで迫っている。
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