暗殺の森

暗殺の森

原題名：Il　Conformista
監督名：Bernardo　Bertolucci
制作国：イタリア＝フランス＝ドイツ
制作年：１９７０年

出演者：Jean-Louis　Trintignant，Dominique　Sanda，Stefania　Sandrelli

学生時代にリバイバルされているのを観て、
惚れ込んでしまった作品。
この映画を、字幕を読まずに映像と音に身を委ねたい・・・
ただそれだけのために、イタリア語の勉強を始めたわたしでした。

窓から入る赤いネオンの点滅に浮かび上がるジャン－ルイ＝トランティニヤンと
ベッドの上でうつぶせになっている裸の女。
・・・そこから始まる暗殺行と、
過去を物語るいくつものエピソード。

まずは映像が本当に美しいです。
晩秋～冬のヨーロッパの空気までもが、
ちゃんとフィルムに収められている感じ。
光と影の表現、
地面を風に煽られて舞う枯れ葉（エプスタン「アッシャー家の末裔」から連綿と続く映画の血・・・）
手触りまでも感じさせる人物の肌、ドレス。。。

そして、音楽もいいです。
とくにパリの町を女二人・マルチェッロ・マンガニェッロという３組が歩く時の、
初めはカットに合わせて切り替わりながら、途中から絡み合う音楽・・・

もちろん、タンゴのシーンもよいし、
そしてラストの地下のシーンも。。

今観ると、たしかに遊びがなさ過ぎて、息苦しくなってしまう映画です。
でも、”映画の官能”という言葉を思い出させてくれるこの映画、
いつまでもわたしのベストワンになると思います。

発売元：株式会社　アミューズビデオ
価　格：￥３，８００（税抜）

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