Ambivalence,

Ambivalence,

運命


ここの真下より向こう、
二本の線はきっと
誰も私のことを知らないような場所とつながっている。

交われば
一本一本に圧し掛かる哀しみがぶつかって
私は救われないのだろう。

それぞれが交わらぬように
お互いが決して目に映らぬように

両手をしばって
星の一番高いところで
笑顔を

産み落とされた無知で美しい生き物に
ここは綺麗で痛いと
それでも呼吸をすれば、
新しい空気が体内でお前を作るのだよと
それだけを埋め込もう

私が笑顔で陽に照らされているとき
それはちぎれて
二度と現れることもない


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