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モンスターペイシャント その3
やはり私がまだ若かったころ
近くのホテルのお客さんが病気のとき
と言っても、風邪を引いて発熱
か、お腹をこわした、くらいしか診れないけど
(産婦人科だから)
ときどき呼ばれていた
ある日
「お客さんが熱が高くて、点滴をお願いします」
とホテルから電話
看護婦さんと、一応点滴の用意をして出かけた
「お願いします」と、支配人まで出てきて、、、
いつもなら、担当のホテルマンだけなのに
これは、なんかおかしい!!
部屋に案内されて行くと
大きい体の30歳前後の男性が
熱で赤い顔をして、うなっている
そのそばには、赤ちゃんを抱いた女性
喉をみると、扁桃腺が腫れている
じゃ、抗生物質の点滴を、、、
そこから、モンスター
「先生!ワシは明日、刑務所に入るんよ
点滴をちゃんと入れんと、ウンヌンカンヌン、、、」
叫ぶ
こういう時は、看護婦さんにはさせられない
私が点滴の針をさす
まだ叫ぶ「ちゃんと一回でやれ、ウンヌンカンヌン、、、」
聞いていると、こっちがドドドーッと腹が立ってきた
「静かにして下さい!
そうでないと、針が垂直に立つよ!!」
ピタッッと静かになった、、、
「うちの嫁、看護婦なんよ、ウンヌンカンヌン、、、」
と、私の機嫌をとる
私は「そうですか、ちゃんとした生活をしないとね」
くらいの返事、点滴ちゃんと入り、終了
「あとで看護婦さんに、針を抜きにこさせますから、じゃっ」
「先生はすごいのー、気が強いのー」
と、私の背中にむけて、おっしゃった、、、
私、振り向いて
「やくざが怖くて 医者ができるか!!」
(あの兄さんも、生きていればもう50歳は過ぎている
ちゃんとした生活をしているんだろうか、、、)
ドアを閉め、怖かったよーっ
と、若い頃は
ほんとにモンスターのような患者さんに出会った
そうして私は育っていって
今のように、よっぽどのことがなければ
何にも動じないモンスターになってしまったのです
今日の一言(私の雑学帳から)
「他に比べて 誇り 少なからず
されど 自ら顧みて 恥多し」
(高山??の父)