《私の「ひだまりの詩」》 | |
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日向敏文作曲の「ひだまりの詩」。しっとりとした落ち着き の中に何とも言えない温かさが伝わってくるこの曲は、誰にも 愛されているようです。 この曲をオカリナで演奏してみたいと思って、カラオケ付きの CDを購入しましたが、オカリナでは吹けない調です。 どちらにしても伴奏用の楽譜が必要ですので、探したのですが 見つかりません。 もともと流行歌や歌謡曲にはあまり縁がありませんでしたので 見つけ方が分らないのかもしれませんが、とにかく一生懸命 探しました。 そこで見つけたのが、ピアノ演奏CD付きのピアノ・ソロ用の 楽譜です。ハ長調なので、この歌の情感を出すのに打ってつけ です。へ調でもト調でも似合わないと想うのです。 問題は、ピアノ演奏用楽譜で、CDもピアノ演奏そのもので あることです。伴奏用の楽譜ではなく、CDも伴奏には不適切 なのです。 そこでまず、ピアノ演奏用楽譜から、オカリナで演奏する メロデイの部分のおたまじゃくしを修正白インクで消して削除 しました。そのオカリナで演奏するメロデイの部分を削除した 楽譜を、伴奏用に使用するのです。 こうしてメロデイの部分を削除した楽譜を、今回もギタリストの 黒野さんにお渡しして、ギターで伴奏を作っていただきました。 「出来ましたよ。」 いつものさりげない口ぶりでおっしゃって下さいます。 「実は今、とても忙しくて、お伺いできないのです。」 と答える私に、 「じゃあMDを送ってあげるよ。」 そうして送られてきた黒野さんの「ひだまりの詩」のギター伴奏を コンサートで使ってきました。 今回、ハープとのジョイントのために、このメロデイの部分を削除 した楽譜を、ハープ奏者のAさんにお送りするにあたり、黒野さん のギター伴奏を参考にして頂こうと想って、MDに録音しました。 そこで初めて気が付いたのですが、黒野さんの「ひだまりの詩」の ギター伴奏は、私が黒野さんに依頼するためにお渡ししたあの メロデイの部分を削除した楽譜とは全く異なっている、黒野さんの オリジナルの創作だったのです! |