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昨日は30℃を優に超えて暑くてしょうがなかったのに、今日は一転して肌寒い日でした。昨日母の病院に行ったとき、母が散歩に出たいと言うので車椅子に乗せて病院の周りを回ってきました。 病院の前のバス停傍にちょうどいい日陰があり、しばらく私たちは立ち止まってボーっと行き交う車を見ていました。本当に意味もない、何てことない時間だったんだけれど、私の心は不思議と満たされていました。
時折風が吹き、母の銀髪がフワーッと膨らんでなびくのを横目に見ながら、こんな風に母と過ごすのは、一体何年ぶりかなと思ったりしていました。 小半時もいたでしょうか、母が「そろそろ行こうか」と言い出し、私は再び車椅子を押しながらゆっくりと病院に戻りました。
たったこれだけのことなのに、母はとても嬉しそうでした。私は妙に悲しくて胸が締め付けられました。
今日、部屋を訪れると母は「昨日ありがとうね。嬉しかったぁ」と顔を綻ばせながらまた言いました。私は「また行こうね。天気がよければまた連れて行ってあげるから」と言うと、母は嬉しそうに「ありがとう」と笑いました。本当は今日は『敬老の日』です。 母は甘いモノが大好きですが、今は食べられません。心臓は治まりましたが、糖尿病と高血圧を患っているからです。入院してカロリー計算された食事を食べているうちに、今は薬を飲まなくてもいいくらいに改善されたと言います。それゆえにますます今此処で甘いお菓子を買って贈ることはできませんでした。
それでも、私が行くと嬉しそうな顔をして、はにかみながら「待っとったよ」と言う母に会いに、私は殆ど毎日行ってしまいます。 仕事が終わって息子達に夕食を食べさせてから行くと、もう7時過ぎで面会時間終了まであまりないのですが・・・ほとんど顔パスで、守衛のおじさんが通してくれます。そして面会時間を過ぎて帰る時も黙って通してくれます。ベッドサイドに座り、母の手を握りながら話す時間は、私にとてもとても貴重で一日の疲れを癒してくれる気がします。
今までこんなに真面目に母と向き合い話したことがあっただろうか。私は自分の生きることや仕事ばかりに夢中で、母とのこんな時間をつくることを考えたことがあっただろうかと、最近悩むようになっています。ひょっとしたら、何か大きな忘れ物としてきたのではないかと考え始めています。もっとこんな時間を取れるうちにとるべきではないかと、今日も母と向き合いながら考えていました。いつまでも長生きして欲しい、よく言われる「一病息災」でいいから、やわやわと生きて欲しいと、願っています
喜ぶ顔見たくて 今日も母見舞う
丸くなった母の背中に胸痛む
童女のような笑顔の母に老いを知る
若い日の不孝を詫びる胸の内
see you again
励ましあることに感謝、感謝 2020.04.26 コメント(1)
家族そろった年末年始 2019.12.28