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伊集院静さんの『志賀越みち』を読み終えましたフゥーッと溜息が出ました。読み終えたという充実感を感じるとともに、なんとも言えない微妙で複雑な気分にもなっています。
とても分厚い長編だというのは先日言ったとおりですが、ちょうど川端康成の『伊豆の踊り子』を彷彿とさせる作品でした。因みに、本のタイトルになった“志賀越みち”というのは、滋賀県側から山越えして京都へ抜ける峠道の名称です。主人公は京都の友人宅に行くときにこの道を通って行き、最後に京都から帰る時もこの道を通ったのです。この作品の中でこの道を行き来して主人公は大人への脱皮をしたことを現しているように感じました
川端康成の作品は、若い頃に原作を読んでいて、山口百恵さんと三浦友和さんが演じた映画も見ました。私自身若かったこともあり、センチメンタルな悲恋ドラマと言う印象を受けたのですが、あれから随分と長い月日が経ちそれなりに人生もみてきて、この作品を読むと色々と考えを巡らせることもあると、しみじみ噛み締めて感じています。
客観的に言えば、風俗史の勉強になり得る作品と言えるかもしれません。文芸的観点から言えば「ウ〜ン(+o+)・・・なかなか密度の濃い、重い作品じゃないかな」と感じました。それと、単純な一言ですが・・・昔の大学生は、現代の大学生たちよりは、おそらくずっと純粋で一途だったのかもしれないと思いましたね
まあ、彼是と思いを馳せ考えることができたという意味においては、読んで良かったし良い(^v^)勉強になったと思います。たまには腰を据えて、こういった長編に取り組むのも悪くないなぁと思いました
今日は珍しく晴れてくれて、雪解け日でしたどこの家の軒下も雪溶けの水がポタポタと水滴が落ちていました
でもまだまだこれから冬は続きます2月3日の節分は暦の上では『立春』ですが、北陸の本当の立春は3月にならないと来ませんあと1箇月はお預けですね
いくつもの山を乗り越え生きていく
see you again ![]()
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