あ~ちゃんのあたま

あ~ちゃんのあたま
おさげの女の子

あ~ちゃんのおじいちゃんちは平屋です。
屋根に物干し場があって、おばあちゃんは洗濯物を毎日、下から運んで
干しています。

今日は日曜日、あ~ちゃんのお母さんも久しぶりに、おじいちゃんちに来ています。
お母さんは、おばあちゃんの洗濯を干すのを手伝って、屋根の物干し場にいます。
あ~ちゃんも、ついてきました。
あ~ちゃんの家も二階がないので、おじいちゃんちに来ると、必ず物干し場の柵から顔を出して、下をのぞきます。

今日のあ~ちゃんは、お母さんにおめかししてもらって
赤色のボンボンで耳の横におさげにしてもらっています。

いつものように、あ~ちゃんは 柵から顔を出してしてをのぞいていました。
なんだか すごく大きくなったみたいで、うれしいのです!
「あ~ちゃんちも 2階があったらいいのになぁ~」

あれっ?
気が付くとおばあちゃんたちの洗濯は終わっていて、二人とも下に下りるところでした。
「あっ・・・(待って・・・)」
あ~ちゃんは 二人の元に行こうとしたのですが、あたまが柵からぬけません。
お母さんとおばちゃんは 行ってしまいました。
「(ぬけないよ~)」
あ~ちゃんは すごく不安になりました。
でも、ここで泣いたら、お母さんたちに笑われるかも・・・恥ずかしいし・・・
あ~ちゃんは 必死であたまをぬこうとがんばります。
いつもは す~って 抜けてるのに・・・
あ~ちゃん あたま突っ込んでる間に 大きくなったのかなぁ~
このまま 抜けなかったらどうしよう・・・
あ~ちゃんの 目からなみだがこぼれました。

あ~ちゃんには すごく長い時間がたったような気がしました。

「あ~ちゃん!!なにしてるの??いないと思ったら・・・!!」
「あっ、お母さん!!あたまが・・・」
あ~ちゃんは ぽろぽろ涙を流して、大きな声でなきました。
「えっ?あたま??」
お母さんは あ~ちゃんのあたまを横に向かせて引っ張ってくれました。
抜けなかったのが 嘘のように すっ~と 抜けました。
「あっ・・・ぬけた・・・」
あ~ちゃんは だまって下をむいて、お母さんについて 下におりていきました。



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