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2012.06.15
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カテゴリ: カテゴリ未分類
リック先生は牧師さまで、妹ちゃんが就園前に通っていた

英語教室の先生でしたが今年の2月、心不全で急死されてしまいた。




アメリカ人のおじいさんだったのですが

とても優しく、いつも穏やかで、子ども好きな先生は

ユーモアもあり、週に一度お会いするのがとても楽しみでした。






英語教室の先生ではありましたが本業はやはり牧師さん。



妹ちゃんは約2年教室に通いましたが、

その内の何回かのレッスンの、ほんの何分かだけ

「神に感謝しましょう」というようなお話を





確か、震災のあとと、今年のお正月の頃だったと思います。


全くの無宗教の私ですが、”せっかく”ですので

促されるまま「アーメン」なんて一緒にお祈りしました。



それを”ふっ”と思い出し

「リック先生がいらして、私の今の心境を聞いていただけたとしたら

なんとおっしゃるかしら・・・」





まさに、『困った時の神頼み』もいいところ(笑)




ところが偶然にもその日は、今、娘二人が通っている英語教室の日だったんです。



ニュージーランド人でネイティブのポール先生と日本人のアキ先生。

私と同世代のご夫婦です。



外国の方だし、前に手作りのクッキーをおすそ分けした際に



もしかするとそういうことが身近におありになる方なのかもしれない

という印象があったのを思い出し、どなたか私の話を聞いてくださる方が

お近くにいないか、思い切って聞いてみることにしたんです。




ところが、ご自宅でレッスンを行っている、決して狭くない玄関を

1クラス7~8人の子供たちが10分間休憩の間に入れ替わるんです。




いつものことですが玄関は満員!


個人的にアキ先生に御用があるママも必ずいるので

その順番を待ったり、慌しい雰囲気の中で

簡単にお話できる事でもないので、送った時は諦めました。


”お迎えの時だって無理だろうな”


そんな気持ちで迎えに言ったんです。



すると、ここからが不思議なんです・・・。



とっても不思議な事に、いつもいつも人でごった返している玄関が

あっという間に誰もいなくなり、

そして何故か、うちの妹ちゃんだけが出てこないんです。



なぜかカバンを持ったまま、そんなことしたこと無いのに、

2階の、レッスン待ちのママたちの待合として解放してくださっている

お部屋を出たり入ったりし始め、なかなか降りてこないんです。



こんなこと初めてなんですよ!



ちなみにお姉ちゃんはというと、車に乗るまでの僅かな時間、

駐車場でお友達と遊びたくて、いつものように弾丸の如く

玄関から飛び出していきました。


それを追いかけるようにして慌てて出てくる妹ちゃんが

なぜかこの時出てこなかったんです。


完全に入れ替えは終わり、部屋では次のレッスンが始まりましたが

遅刻してくる子もいません。



”聞ける!今しかない!”思うと同時に

「先生、軽い感じで聞いてほしいんですけどちょっとだけお話きいてもらってもいい?」


と、切り出しました。


「先生たちはポール先生外人さんだし、何か宗教ってやってらっしゃるの?」


”宗教”なんて言ってる自分に、心臓はバクバクです。


明らかに困った顔をされたアキ先生。

言葉に詰まりながらも、ま、適当なお返事をされました。


ご迷惑かかるといけない、と瞬時に思い



「実は今ちょっと思い悩んでいる事があって、本当はリック先生がいらしたら

リック先生に聞いていただくんだけど(アキ先生はリック先生をご存知です)

神様におつかえしている方で、そういうお話ならこの人にすると良いよって方が、

アキ先生のご存知の方でいらしたらちょっと聞いていただきたいな・・・

と思っただけだから。

いいんです、すみません」

と、簡単に説明だけして切り上げようとしたんです。




するとアキ先生。



「そう・・・そうだったの。米軍基地内の教会で、牧師さんを

やってらっしゃる方を知っているから聞いてみる?



でも、聞いてもいい?


ママ、思い悩んでいる事って・・・なに?」



と、聞いてきてくれたんです。






「実は(涙・・・)実は、目に入れても痛くないほど可愛がっている老犬の

苦しむ姿をもう見ていられなくなって・・・どうしたらいいのかと・・・」




エディの発作の後、一人で抱えていた気持ちを初めて口にだすと

今まで押さえていた感情が、アキ先生の前で無防備に溢れ出してしまいました。



「お家においてくると吠えちゃうんで、いつも車に乗せてくるっていう

あの子のことだよね。今日も来てるの?」




1年半くらい前、部屋に留守番させたエディが、

私たちがいない間ずっと吠えて

同居の義母に「もう大変だったの、うるさくて」と言われて以来、

いつも一緒に連れて行っていたのをアキ先生には言ってあったんです。




締めっきりの車に乗せているエディを駐車場においたまま

月に一度だけ、20分間あるレッスン参観日に、

いつも参加しないことを先生に問われたことがあったからです。






するとアキ先生、私を抱いて

それからきっぱり私の目を見てこう言ったんです。







「私の考えはね。

ペットってね、どんなに苦しくてもどんなに辛くても

自分では逝けないんだって。」


「だから、一番そばにいるママが”見ていて辛い、可愛そう”と

思うなら、そうしてあげる事が正解なんだって。」


即答でした。






思いもよらなかった、そんなこと。





『苦しくても、辛くても、自分では逝けない』

『ママが出した答えが正解』





「ママが考えて出した答えにペットは素直に従うんだって」


「絶対にありがとう、ってママに感謝していると思うよ

だってそれだけ長くママに大切にしてもらったんだもの。

ありがとうって思わないわけないじゃない?」


「体がなくなった後はいつもいっしょにいてくれるんだって」

と。


もう一度私を抱いて、いっしょに泣いてくれました。


嬉しかった。


『あ~私はエディに愛されていたんだ』って、肝心な事が

確信できた瞬間でした。





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最終更新日  2012.06.15 12:00:39


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