・「桜」＊短歌

　　　　　　　　　　　■　　桜　・　歌　　　他　　■

　　　　■また咲けばいい・・　　　　桜が、、　そう言った　　　　　　
　　　　　　　　　　　・・・・・　　　　　　　・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

　－芭蕉ー

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　＊さまざまの　こと思い出す　桜かな

　＊いのちふたつの　中に生きたる　桜かな

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＊誰がために　咲くや花と　問い聞けば
　　　　　　　　　　　君がためにと　もうしける

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「たかいで」さんより　　

●満開彼岸桜

【バレンタイン】　貴女の愛情をこの器に載せて!ハンドクラフトコンポート / PKF

　さくら色に衣はふかく染めて着ん　 ★●河津桜

　　　　　　　　花の散りなん後のかたみに

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◆　　　◆　ー西行ー　　◆　　　◆

＊　願わくは　花の下にて　春死なむ　
　　　　　　　　そのきさらぎの　望月のころ　　　　

＊　吉野山　花の散りにし　木の下に（このもとに）
留めし心は　われを待つらん

＝心というものは愛するものや人のもとに留まるもの＝

◆　　　◆　　　◆　　　◆

　＊咲けば散る　咲かねば恋し　山桜　　　　　
　　　　　　　　思ひ絶えせぬ　花の上かな　　　　　「拾遺和歌集」　中務　　

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＊さけば咲き　ちればおのれと　ちる花の
　　　　　　　　ことわりにこそ　身はなりにけれ　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　（咲く時が来れば咲き、散る時が来れば自然に散っていく
　　　　　　　　　　　花の自然の理法のままに自分の身もなっていくのだ）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

＊花はいろ　月はひかりと　ながぶれば　

　　　　　　　　こころはものを　思はざりけり　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　（花には花の色があり、月には月の光があると、
　　　　　　　　　　自然の姿のままを素直に執着なく眺めていれば、
　　　　　　　　　　心は格別のもの思いにもとらわれない。無心でいられる。）　　

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　　＊花の色はうつりにけりないたづらに　

　　　　　　　　　　　　我が身世にふるながめせしまに

　　　　　　　　　　　　　　　＊宮中の庭は　長雨・・・
　　　　　　　　　　　　　　　　いつの間にか色褪せ　散る花びら
　　　　　　　　　　　　　　　　枝に戻れるはずもなく
　　　　　　　　　　　　　　　　今の私によく似合う
　　　　　　　　　　桜よ
　　　　　　　　　　　　美しいままで・・・いたかったでしょう

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＊をのづから　あひあふときも　わかれても　
　　　　　　　　　ひとりはいつも　ひとりなりけり　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　一遍上人　　　　　　　　　

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

＊あさかげに

　　　　　　　　出でいく人にいひしかば
　　　　　　　　　　　　　　　　　　いつていらつしやいは
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　かなしき言葉

－森岡　貞香ー

　　　　　　　　　　　　　　＊然り気なく、飾らず、言葉の物語性を拒み、
　　　　　　　　　　　　　　　希有な静けさがやがて読者に訪れてくる詩。

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”死をも笑える神代桜　”

　　　　　　　　　　　日本最古と言われる
　　　　　　　　　　　　　　・山梨山高の神代桜
　　　　　　　　　　　　　　　・岐阜根尾谷の薄墨桜
　　　　　　　　　　　　　　・福島三春の滝桜

　　　　神代桜は樹齢２０００年ともいわれ、
　　　　いちばん若い滝桜でも１０００年近い老木である。

　　　　世のうつりかわり、人の心もいやというほど眺めてきた桜に、
　　　　どんな歌を詠みかければいいのか、

　　　　神代桜は、死を笑うことのできる桜だと思った。

　　　　　　　　　花の世は人の世より苦しいだろうか。

　　　　　　　　　　　水原　紫苑　　＊読売新聞「仕事/私事」より抜粋

★みかんさん・桜画

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２０１１　１・４

桜花

のどかに匂う

春の野に

蝶もきて舞う

袖の上かな

１日の初詣でひいた：「大吉」おみくじ：から


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大正期の詩人、山村暮鳥に『桜』と題する詩がある。

<　桜だといふ　/　春だといふ /

　一寸（ちょっと）お待ち /

どこかに　/　泣いてる人もあらうに　>

●東北の人情と風物をこよなく愛した人が今日のために
あらかじめ残した挽歌のようでもある。

●花に浮かれる心をたしなめて「泣いている人」を思いやった
暮鳥の優しさにうなずきつつ、

だがー　とも思う。

生き残った者の誰かしらが、
生かされてある者の誰かが世の中の歯車を動かしていかねばならない。

音は小さくとも、季節の催事も

"ガッタン"と刻む歯車のひとつだろう。

●この春、多くの人が愛でるのは、花ではなく、
酒でもご馳走でもなく、

生きてある身のありがたさに違いない。

宴の筵（むしろ）で、そういう供養もある。

＝　３月２５日　読売新聞≪編集手帳≫から抜粋　＝

≪　春　≫　は　来る！

＊画像＊　２０１１・ＯＫＥＩ河津桜