日々のお気楽生活

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其の参 タイ王国 後編




4日目は、ホテルのタクシーに乗りワット・ポーというタイ古式マッサージの総本山でもある寺へ。
運転手は、「サミット直前にロシアのプーチン大統領がプーケットでリゾートを楽しんでいる」とか「世界の要人がこの国に集まっている」というような話をしていた。
丁度サミット開催中で、その寺にはアメリカのブッシュ大統領夫人のローラさんがきているとのことで物々しい警備。SPがうろうろしていた。
歓迎:米国大統領夫妻ワット・ポー
ワット・ポーにはタイルのモザイクで色とりどりに装飾された美しい塔がいくつか立っていた。それらはとても印象深かった。
その後、王宮へ向かって歩いた。
ところがサミット開催中の為、休館していると門兵が言っていた。しかたなく、国立博物館へ。
途中暑くてのどが渇いたので、とある店で水を求めたところ「20バーツ(60円)」と言われた。
これは高すぎなので「いらない」と立ち去ろうとしたら、店主が焦ったように「10バーツでいいから」と言ってきたので買った。
そうしたら「船で向こう岸に渡るツアーがある。300バーツで案内できるよ」と言ってきた。
また別の商売を吹っかけようという魂胆だな?と察したので、「結構です」と断り、目的の博物館に向かった。
博物館でもサミット関連の何かの式典を催すらしく、中庭には整然と椅子が並べられていた。
博物館でタイの歴史的な展示物を見たあと、カオサン通りのヒマラヤン・キッチンでカレーを食べた。
そこのカレーはネパール風とか言ってたが、とても美味しかった。ラッシー(ヨーグルトドリンク)も美味しかった。
夜はホテルのラウンジで軽食を食べた。

5日目は、パンダバスで予約していたエステとタイ古式マッサージへ行った。
エステは一軒家を改造したディヴァナ・スパと言うところだった。
その道中、タクシーに乗ったら見事にボラレてしまった。
外国人だから足元を見られたのだ。
運転手は「してやったり。へっへーん♪」(あくまで想像だが。タイ語はわからないので)
のような捨て台詞を吐いて去って行った。
とても悔しかったが、気持ちを切り替え、夫婦でエステを受けた。
好みの香りのオイルを選んでそれでマッサージをしてくれた。
私はお花の香りのする蜂蜜の配合されたオイルを選んだ。
とても静かでゆったりとした時間の流れに身を任せた。
一軒家のその庭も素敵だった。最後にハーブティを頂いてエステが終わった。

来る時、タクシーで失敗したので次からは気をつけようと、タクシーに乗る時は必ず「メーターをつけて」
というようにした。
メータータクシーとうたっていても前回のように悪人だとボッタくる人がいるのだ。
次のタクシーは普通に良心的なタクシーだった。それでバッポン通りのタイ古式マッサージに行った。

マッサージは2時間かけて、アクロバティックなものだった。
えびぞりになったり、プロレス技をかけられてるみたいな。
首、肩、腰、腕、背中、臀部、太もも、ふくらはぎ、足裏・・・全ての部分に至った。
凄く気持ちがいいのだが、次の日はもみ返しがきた。

その夜はガイド本に載っていたマンゴツリーに行った。
確か この店 は、東京の丸ビルにもあったはず。
ここは凄く素敵な場所なのだが、日本人ばかりだった。がっかり。
ガイド本に載ってるから仕方ないのか?
左脇で別の日本人が、私たちが思っている事と同じ事を口にしていた。
と、思えば、最左端の席では、ツアー添乗員が客に頭を下げて平謝り。
何か不手際があったらしい。客は結構な剣幕で怒っている。
添乗員が散々謝って、やっと許したようだ。
日本人が多いのはそこにいたみんなががっかりだったようだが、食事はとても美味しかった。
多分接待などで使う店なのかも。でも日本と比べたらホントに格安だ。

6日目は買い物デーだった。
まず、サイアム・スクエアのショッピングモールに立ち寄った。
まるで渋谷の109みたいな感じで若者が沢山集まっていた。
一通りみたが、面白い事に気づいた。
どこからともなくナンプラーの香りが。携帯電話屋や、宝石店の隣で調理してるなど少し奇妙な光景があった。
食事どころと普通のお店が隣り合うなんてありえない!
日本の常識が思いっきり覆された。
それから、ハードロックカフェでTシャツを買って、ダイソーに行って(びっくりしたがタイにもあるのだ。商品は日本と同じ)
それからタイヤキの店に行った。
それは先日のタイスキに似てるのだが、真ん中に鉄板があってそこで肉などを焼き、
その周りにしゃぶしゃぶするところがあるのでタイスキ同様しゃぶしゃぶして食べるものである。
最後に色んなだしが出たところで、卵を入れてスープとして飲むらしい。
普通に美味しかった。
夫があとで言っていたが
「向いの白人の姉ちゃんたちが面白かった。箸使えないのにみんなが使ってるから見よう見真似でやってて、
しかもタイヤキのやり方もわかんなくってきょろきょろしていた。結局スプーンとフォーク貰ってた。
それを店員が見て笑っていた。それをみて自分が笑っていた」とのこと。
でも、私たちも知らない土地で知らない食べ物に遭遇したらそうなるかもなあ。とちょっと笑えなかった。
その足でタイシルク王の店、ジム・トンプソンへ。
そこへの道中、変なおじさんがやたらフレンドリーに話しかけてきた。
話の流れでジム・トンプソンに行くと言ったら「そこは休みだ。もっといい店がある。ついてこい。」と言ってきた。
とりあえずついて行ったらやはり怪しい店の前に到着。「今日は約束があるから。」とやんわり断って、おじさんを退けた。
タイでは、お客を連れて行って小銭稼ぎのような、こういう商売がよくあるみたいだ。注意。
で、やっとジム・トンプソンについてお買い物。親族へのお土産を大量にお買い上げした。

7日目、街中のホテルから空港近くのホテルへ移動する際、ホアランプール駅までタクシーに乗ったら
メータータクシーだったので一応「メーターをつけて」と言ったが拒否された。
近距離なのに100バーツを請求された。
運転手は「乗せたらこっちのもん。500バーツでアユタヤ観光してやってもいいぜ」みたいな挑発的な事を言ってきた。(多分そう言ってたと思う)
なんか焦ってしまい、兎に角駅まで行って、降りようと思った。
駅について、黙って50バーツを急いで払って降り、事無きを得た。
だが、しかし。
私は空港近くのホテルまで行くタクシーを探す途中、さっき急いで焦っていたためか財布をなくしたか、スラれてしまっていた。
それに気づかずに、やっと見つけた別のタクシーに乗った。
途中、高速料金が必要と言われ、財布を探すとない!どうしよう!
夫にそれを告げて二人でパニクっていたら、運転手がそれを察したらしく、立て替えてくれた。
とりあえずホテルについて、夫が持っていた日本円を両替。
運転手に支払いとお礼を言って別れた。
日本の実家の母に電話した。財布の中にはクレジットカードが入っていた。
カード会社の電話番号、わからない。運転免許証も財布の中。まずい。
タイバーツは多分日本円で3000円くらいしか入ってないからどうでもいいけど。
部屋の電話が壊れていて、フロントにその旨話すと、フロントから電話していいよ、と言われた。
まず母に電話して、番号を教えてもらい、カード会社に電話。カード止めて貰う。
次に旅行の保険会社へ電話。でも財布なくした責任は私にあるので、保険降りませんとのこと。しょうがない。
まあカード止まったからよしとしよう。と夫に言われ、そうだな、と納得。
気持ちを切り替えるために、ホテルのレストランで食事。
タイ焼きそばを食べた。ライムがきいてる。
甘くて辛くて酸っぱくて美味しい。美味しい物を食べると嫌な事忘れるから不思議。
とりあえずお風呂に入って寝た。

最終日は朝早くて、ホテルから空港までバスが出た。
いろいろあったけど楽しい新婚旅行だった。
またタイに行ってみたい。

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