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学問芸人・平賀源内。
高松藩の蔵番という足軽同然の身分から、田沼意次に気に入られ、
江戸で知らぬものはいないという存在にまでなった。
まさしく万華鏡のような、その人物、生涯を追う!

またもや源内!(それほどでもないか。)
このHPを【福内鬼外】とつけた事からもわかるように、個人的に興味のある人物。
とかいいつつ、今まで源内の生い立ちを通して見たことはなかった。
以前読んだ 『平賀源内捕物帳』久生十蘭 は、そのキャラクターの個性を利用とした(?)ものでしたが、今回はちゃんと源内そのものにスポットを当てたもの。

現在の平賀源内先生遺品館の話なども交えながら、丁寧に説きほぐしてます。
(香川県の人は平賀源内と呼び捨てに出来ない、というのは本当だろうか?笑)

印象が大きく変るということはなかったが(寄り道好き。実は失敗続き。など)
いくつか興味深い点も。

出世に関して。
藩から出された【仕官御構(おかまい)】。
これによって他藩には絶対に仕官できなくなってしまう。
こんな事情があったんですね。本当に、何も知りませんでした。

ただここでの清水さんの見方が面白い。
多くの源内評が「これにより源内の夢が打ち砕かれ、失意の中に生きた」とするなかで
“学問芸人として生きることを選び、むしろ輝いていたのではないか?”と。もともとバイタリティーに溢れる人ですから、そのあたりのプラス思考も持ちえたと思います。

清水義範と土屋賢二 で書いたように清水義範は、私の二大笑える作家の一人。
江戸のマルチタレント平賀源内を、清水義範が放っておくわけがない!
めちゃくちゃ好きそうだなぁ~、源内のこと。
解説でも触れられていましたが、ボーダーレスな所なんてよく似ていますし。
そんな背景もあってか、とても好意的に源内を捉えているなぁという印象。


ただこの魅惑の組み合わせ(笑)の割には・・・
少し中途半端で、物足りなさがあるのも事実。
清水さん本来の真面目さが前面に押し出されているという感じですが、
構成や、目線がしっくりこなくて、なんとなーく読み終わってしまいます。
“入魂の一作”であって欲しかった(笑)。期待が大きすぎました。
まだミステリーや他のジャンルは未読ですが、一番の魅力はやはりエッセーかな?

『源内万華鏡』 清水義範 講談社文庫

・・・・・・・・・・・・・・・

最終更新日 2003年11月21日 12時36分05秒

テーマ変更の為更新(内容そのまま)





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最終更新日  2005年04月16日 01時09分14秒
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