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本所深川に伝わる7不思議をモチーフにした7編の時代小説短編集。


一代で築き上げた“藤兵衛寿司”。
宵越しの飯を使わず残りものは捨てるという習慣が、その名を高めた。
しかし娘のお美津はこのやり方を嫌う。父には内緒で、貧しかった幼少時の彦次に飯を恵んでいた。勝手口の窓に【片葉の芦】を立てておくことを合図に。
しかしある日、父・藤兵衛に見付かってしまい・・・

宮部さんらしい作品だと思う。
必ずしもどちらが正しいということではなく、すれ違ってしまった悲しさ。最後には救いをもたせて、表面的ではない、本当の善意を描く。“片葉の芦”の意味合いも効いている。

特に気に入ったのは『足洗い屋敷』。
名の通った料理屋である大野屋。主人の長兵衛が妻を亡くして7年が経ち、ひとまわりも年が離れたお静を妻に迎えることになった。娘のおみよが美しい義母に抱いた思いは・・・


『鬼平犯科帳』を読んでいると一発でわかってしまうわけだが(笑)
(読んでいなくてもわかるか?)
これまた七不思議の絡め方が巧い。

他の作品は
『送り提灯』『置いてけ堀』『落葉なしの椎』『馬鹿囃子』『消えずの行灯』
それぞれ、七不思議の扱い方は違う。茂七が利用したり、比喩として使ったり。
茂七は全編で登場し、段々と活躍しだす。があまり捕物帳ぽくはない。脇役といってしまうのはかわいそうな気もするが(笑)。『初ものがたり』では主役だとか。こちらも楽しみ。

池上冬樹さんの解説によると、そもそもこの話が生まれたキッカケは・・・
宮部さんが贔屓していた店の“人形焼の包み紙の絵”らしい。
そこに【本所七不思議】が描かれていて、そこから7編の短編を。

うーん、凄いなぁ。


一行の“詩”からだけでも絵が見えてきて書ける、
この間みた夢でも書けそう、

なんてことも。作家って皆そうなのかな?
ほんのちょっとしたことから、物語は生まれているんだなぁーと。

まぁともかく、


『本所深川ふしぎ草紙』 宮部みゆき 新潮文庫(平成7年9月発行)

・・・・・・・・・・・・・・

テーマ変更の為更新(内容そのまま)





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最終更新日  2005年04月16日 01時26分42秒
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