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2004年02月15日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
成瀬将虎は、魂が震えるような恋愛を欲している。
テレクラ、出会い系サイト、合コン。
そんなある日、駅のホームから人が線路に飛び降りるのを目撃す・・・

「おじいさんが死んじゃったの」と久高愛子は言った。
ずっと元気だったが、交通事故にあったという。
しかし、その背後に【蓬莱倶楽部】という会社の影を感じ・・・
“なんでもやってやろう屋”元探偵・成瀬将虎が調査に乗り出す!


さてさて、ようやく読むこと出来ました。
このミス1位!さらに楽天内でも多くの方が高い評価を与えている本書。

えぇええ、良かったです。騙されましたとも。やられましたさ。

健康食品や羽根布団を高値で売りつける【蓬莱倶楽部】。
愛子に思いを寄せるキヨシ(高校の後輩)とともに、将虎が動く。
そして絡み合うように語られる、将虎の探偵時代。
はじめて与えられた大きな仕事は、ヤクザの組員になること。
将虎・19歳。幾つもの死。そして女・・・


蓬莱倶楽部の話は、まぁありがちな話。だが、ヤクザ探偵の設定は面白い。
ここらあたりから読むほうものってくる。だが、それでもまだ普通のミステリー。
だったのに、

待っていたのは“心地よい衝撃”。
え、え!? と絵に描いたらならば首を横に振って辺りを見回してしまうような。
一瞬、自分だけ置いていきぼりをくったという感覚。


なんとなく読み進む。真相を知って驚き、振り返りまた驚く。そういえば、と。
違和感があるかないかのギリギリの線で仕掛けてくる。
このあたりがホント絶妙。
こういう驚きがあると、ミステリって面白いなと再認識する。

そしてこれまた皆さん仰ってることですが・・・

タイトルがいい! ピタリとはまってる。最後のメッセージもとても温かい。

不満といえば、柳川貴之さんの解説が長いことかな(笑)
「お、まだページ残ってるぞ!」と期待しちゃうじゃないですか。
やはり残りなんて気にせずに、集中して読まないとダメだな。
(放送時間の残りでどっちが勝つかを考えてしまうバレーボールのようだ)
あ、でも歌野さんのインタビューはうれしかったです。


子供騙しと思う人もいるかもしれませんが、私は充分楽しめました。
『家』三部作から考えると凄い飛躍!
続けてミステリを読むのは、ちょっとツライなぁと思うほどに。
(次のものが見劣りしちゃいそうで)


『葉桜の季節に君を想うということ』 歌野晶午 文藝春秋(本格ミステリ・マスターズ) 2003年3月第一刷





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最終更新日  2004年02月19日 22時52分10秒
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