いっちゃんねる 日々つれづれ

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気管切開~カニューレ編


ただ、カニューレ(喉に留置してあるチューブ)を通しての発声のため、不明瞭さは拭えません。
今使っているカニューレは、「高研」というメーカーのスピーチカニューレと、バルブをつけています。

生後3ヶ月 ポーテックスの3.5、長さを短く加工して使う。
8ヶ月の時 肉芽増生、切除後4.0にサイズアップ。
満2歳 初めてポーテックスにバルブをつけてみました。
           ↑呼気抵抗が強く、よく飛ばしていました。

特に酸素の必要はなく、それまでは人工鼻を常時していました。

2歳1ヶ月 ポーテックスのスピーチカニューレ(4.0)を試してみましたが合わず断念。
(側孔が大きすぎてカテーテル8Fr.が側孔から出てしまい気管を刺激する等)

2歳2ヶ月 高研のスピーチカニューレ、バルブつき(4.0)に変える。
2歳4ヶ月 高研のスピーチカニューレ、バルブつき(4.5)にサイズアップ。


カニューレ、バルブつき
↑は高研スピーチカニューレ4.0です。
 使用済みのものですが(笑)。



いっちゃんねる
↑高研スピーチカニューレ4.5使用中です。
 (2005年10月撮影、3歳1ヶ月)




月に1回の言語指導を受ける。
聴力障碍もあるので、言語中心ではなく、聞き取りが中心の訓練でした。

2歳9ヶ月 感染症、肉芽増生のためカニューレ挿入困難になり、急遽ポーテックス3.5と人工鼻をつける。
2歳11ヶ月 感染症、肉芽ともに完治、高研4.5に戻す。

言葉が出てきたところでのトラブルだったので心配しました。

満3歳 発音は不明瞭ですが…たくさんおしゃべりし、歌を歌い、言語発達は2歳7ヶ月程度まで追いついてきました。話が長くなればなるほど、聞く側に理解力と聞く力を求められています。いっちゃんねるの「言葉」の1語1句聞き逃さないように…たくさんの言葉掛けをしています。この差がこれ以上開かないように…努力したい。 

2歳のころ…漠然と話せたらいいな…と思って医師に相談し、一つ一つをクリアしながら今にいたっています。


※カニューレは国内外、各メーカーによって内径、外経が微妙に違い、現在使用している高研4.5はポーテックスの4.0と外経がほぼ同じらしい。そのためカテーテルもサイズ変更なしで使えます。





3歳9ヶ月 (2006年5月更新)

3歳8ヶ月の時点で鼻からファイバーを入れての検査をしました。
結果は良好。このままカニューレを抜いても大丈夫、らしいのですがすぐには抜きません。
カニューレにつけていた【バルブ】を【キャップ】に変えて、鼻呼吸の練習をします。

キャップ

↑これが【キャップ】です。
メーカーに問い合わせたら、既成のものでピッタリ合うものがありました。
先生は既製品はおそらくないだろうから…シリコンで作ってもらおうとおっしゃってたんです。
これは成人用に作られてるもので、子どもには臨床例がなくて…
使って事故が起きてもメーカーは保障しないという…
なんとも言えないものなんですけど…。

大きさや形はバルブと変わりありません。
弁がついてないぶん、薄くって、透明なので失くしたら探すのが大変です。

キャップ

↑画像が暗くてごめんなさい。
フラッシュつけると反射して何も映らない状態になってしまうので…。
写真を撮った時は眠っていました。

このようにしてつけていますが、15分くらいから慣らしていっています。
はじめて病院でつけたときは40分チャレンジしました。
病院の待合や売店をウロウロして…つけたままジュースを飲んでみよう!!
先生の了解を得て、ジュースを飲みました。
鼻呼吸できているようです。
時々、SPO2を測って本人の状態を確認しながら。

本人、違和感は…かなりあったようで、初めは「イヤ」と言っていましたが…。

これをつけて一晩眠ることが目標のようですが、
私としては…究極に暴れて息苦しくなった時とか、
風邪を引いてゼーゼーしたときとか…そういうときのほうが心配ですね…。




「高研」
PPカニューレスピーチタイプ、の一番小さいのがいっちゃんねるが使っている
カニューレで、ワンウェイバルブって言うのを付けていました。
レティナの付属品のエアウェイキャップというのを、試しています。



4歳8ヶ月(2007年4月更新)
【キャップ】を24時間つけるようになってほぼ1年が経ちました。
風邪を引いたり、病気で熱があったりしたときは、バルブに付け替えます。
保育園のお昼寝のときもキャップはつけたままですが、イビキが凄いと言われます。横向きに寝かせると少しは楽になるようです。

【キャップ】を24時間継続して2年間、過ごすことが出来たら、気切を閉じましょうか、という具体的な目安があります。あと1年…さてあと1年後、どうなるでしょう。


イビキについては詳しく書かなくてはならないかな。
いっちゃんねるは顎が小さく、口の中の容積が一般の子どもよりも狭いのです。
舌が気道を塞ぎ、呼吸が苦しい…気切の理由の一つでもあります。
アデノイドも切除した方が…とか、いろいろ言われていますが、外科的なことはするつもりは今のところありません。
何故って?せっかく出てきた【言葉】がいろいろな手術に妨げられたくない、という思いがあります。
手術した方がプラスになると言うなら、考えてもいいけれど…。


4歳11ヶ月 (2007年7月)
気管カニューレの抜去のため入院することになりました。
あと1年はキャップをしたまま過ごす予定でいたのですが、レントゲン評価をした結果、夏休み中に抜去にトライしてみよう、ということで、病棟予約、保育園も、私の内職も夏休みです。

7月25日、午前8時半、耳鼻咽喉科外来でカニューレを抜去しました。

その後、サチュレーションで酸素濃度を測りながら、隣のカンファレンス室でしばし経過観察。
先生が用意してくれたDVD「千と千尋の神隠し」を見ていました。
2時間後、病棟へ歩いて行きます。
「のどが渇いた」と訴えるも、お昼まで待つように指示されます。

  確かに、エアコンが効いてるとはいえ、真夏でしたからね…

カニューレ外した後は、ガーゼをテープで貼ってあるだけ。
汗かいたら取れちゃうし、でも首だからかぶれ易い。
かぶれににくいテープで貼ってもらいました。

昼食は病室のベッドの上、オムライスとコールスローサラダ、みかんゼリー、牛乳。幼児用の普通食を用意してくれました。
オムライスは半分くらい食べました(結構大きかったのでたくさん食べた方です。)満腹になったのか、あっという間に昼寝…。

午前の診察を終えた先生が病棟に上がってきたときには、すっかり夢の中でした。

おやつにはバニラアイスにフルーツが添えてありました。

私ははらぺこ…交替が来るまでは外出できません。個室なのでトイレは部屋にあるし、病室から出ることもなく、退屈していました。
夕方パパがお弁当を買ってきてくれて、束の間の休息。
お兄ちゃんは実家に預かってもらっています。夏休みなのでスケジュールもなく、ジジ、ババに甘やかされて、彼も束の間の休息…だったかな。

サチュレーションは98~96を行ったり来たり。
顔色も普段通り、何といっても、食事も、会話も普段通りなのに驚きました。

一晩泊まって何もなければ退院!と言われていたので、そんなもんなのかな…と思いつつ、朝の回診では昼食を摂ってから退院するか、診察が終わったら帰るか、と聞かれ、昼食は断って、診察後、すぐに家に帰ることにしました。

次回の診察は1週間後。

何かあったら、すぐに電話してね、といつでも繋がる携帯電話の番号を教えてもらい、清算後、帰宅。


1週間後、診察。経過良好。

その後も経過良好。


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