真理探究と歴史探訪

真理探究と歴史探訪

2024年04月24日
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先月の三月初旬、初めて「奄美大島」に渡る機会を得た。そこで冒頭画像は、福岡空港から奄美空港に向け渡航する際、飛行機の窓越しから撮影した”雲海”である。

久しぶりに搭乗した機中で、期せずして遭遇した一面の雲海に、感慨一入だったことを憶えている。


さて、本日のタイトル冒頭に「平家の落人伝説」と書いた。実はこの度の奄美訪問については”別の目的”があったのだが、 「平家の末裔」を自覚する私としては、今回の旅路で奄美群島に 色濃く残る 「平家の落人伝説」を如実に体感したことから、後日談を含めて当タイトルで綴ることにした次第である。

ここで 「平家の落人伝説」とは、源平合戦で敗れた平家の将兵が落ち延びて土着した、あるいは追討軍と戦って悲運の最期を遂げたといった内容だ。(※しかし驚くことなかれ…その平家落人伝説が今に残る地所は、全国に200以上あるとされる。)

一般に学校で習う歴史教科書によると、第81代
「安徳天皇」 1185年の「壇ノ浦の戦い」(山口県下関市)で 崩御されたことになっているのだが、興味深いことに”奄美大島の伝承”によると、 「安徳天皇」は 平家の船団に擁されて南海の「硫黄島」(薩南諸島の北部に位置する島)に生き延びたとされている。

その後、「喜界島」(奄美群島の東北部に位置し、奄美大島の東方沖の約20㎞にある島)に集結した軍団は、三年間にわたり「奄美大島」の様子をうかがった後、「壇ノ浦の戦い」から約17年後の1202年、平 資盛(すけもり)・有盛(ありもり)・行盛(ゆきもり)の三卿は「奄美大島」を三方から一挙に攻め、完全に平定
したとのことである。

その後、三卿は奄美大島を三分して統治し、資盛は「
加計呂麻(カケロマ)島」(奄美大島から大島海峡を隔ててすぐの、南隣にある島)の 諸鈍に居城を構えて全軍を総管し、有盛は浦上に居城を構えて北部を警備し、行盛は戸口に居城を構えて東南を警備した。その居城のあった三つの地域には、 資盛を祀った 「大屯 オーチョン) 神社」・「有盛神社」・「行盛神社」がそれぞれ鎮座し、現在も各地域の村人達により祭られている。



そこで上の画像は、
奄美空港に近い上空の機内から西側方面を撮影したもので、左側から画像中央に向かう半島の先端に見える山の「御嶽(オダキ/標高194m)」が、伝承によれば古代より奄美大島における「ユタ」(奄美群島や沖縄諸島を含む西南諸島における民間の霊能力者のこと)の聖地であり、「安徳天皇」にまつわる”平家伝説”が色濃く残る聖地でもある。(※当山に伝承される”平家伝説”は後段にて解説。)


今回の旅路では、奄美空港に到着後にレンタカーを借り、最初に向かったのは「
加計呂麻島 」であった。

冒頭の記述では、
加計呂麻島 」に平 資盛を祀る 大屯 神社が鎮座すると記した。当社が島内の何処に鎮座するかについては事前に確認していたのではあるが、当日は 加計呂麻島に渡る船が 大島西南の「 古仁屋 港」から 出航する直前に到着し、急いで切符を購入したものの、同島に二つある…どちらの港…に到着するかを確認せずに乗船したのであった。(※反芻すると、ここまで行き当たりバッタリの旅程は、今までの経験では有り得ない所業であった。)


そして図らずも到着した港は、 加計呂麻島の東南部にある「生間港」だったのだが、あろうことか当港への着岸直後に、少し離れた切符発券所の窓口で訪ねた際、もう一方の港へ向かう陸上の交通手段が無いことや、そもそも別の目的で渡海した奄美大島における”ある会合”の集合時間(午後7時)に間に合わせるには、帰りの船で約90分後のチャーター便を利用すれば大丈夫だと解り、結果としてこの 「生間港」から限定された時間内に行ける場所は、平 資盛を祀った オーチョン)

・・・これはやはり、完全に導かれている・・・と観念した私は、切符販売の窓口で聞いた「ここから当社まで歩いて約10~15分」との文言を頼りに、小雨の舞い散る道中をテクテクと歩くのであった。

(つづく)






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最終更新日  2024年04月24日 23時46分58秒


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