真理探究と歴史探訪

真理探究と歴史探訪

2024年07月25日
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(えんしゅうなだ) ”に添う一本道を東方へ車を走らせ、「 菟頭(うがしら)神社 」(豊橋市高塚町)という珍しい社名の神社であった。



当社は渥美半島のつけ根、荒い波の”遠州灘”が形成する崖の内陸側に鎮座していることもあり、参拝の前に社殿から近い海岸より太平洋の大海原を展望した画像が上である。

ちなみにこの ”遠州灘”は、 静岡県 御前崎 ( おまえざき )から 愛知県 伊良湖 (いらご)岬に至る約110Kmの 太平洋 海域のことをいう。なお、この海域の名称に”灘”が入るように、” 遠州灘”の一帯は波が荒いため、全域で遊泳禁止となっているということだ



まずは第一鳥居より少し下り坂の参道を歩き、菟頭神社 の第二鳥居前から、後に上り階段となる参道を撮影したものが上だ。この参道を歩くことで、鎮座地が”遠州灘”に特有の崖地だということが良くわかる。  



上の画像は、当社の由緒を撮影したものだ。社名の「菟頭」の 「菟」の字は、この由緒の字体のように、正確には「草冠(真ん中分かれ)」+「免(上部は「刀」)」と書くようである。

当社の社名「菟頭」は、現在では「うがしら」という発音だが、 寛永十年(1633)の棟札には「菟頭大明神」の名前が見え、寛文十一年(1671)の文書には「戸とうの宮様」、明治二年には「トトフの大明神」と書かれているので、かつては「ととう」と読んでいたようだ。



そして当社の本殿を撮影した画像が上である。 東海地方に良く見られる、まるで寺院のような重厚な瓦屋根を持った本殿ということで、おそらく私も初めて見た神社の建築様式である。

「菟頭」という社名の印象も強いからであろう…この本殿の形態が醸し出す雰囲気が、今の私には『兎の頭』に観えてしまうのであった。



海沿いの神社にふさわしく向拝の虹梁上には、波の上で追いかけっこをする二羽の兎の像が彫ってあった。その「波兎」の浮彫を撮影した画像が上である。



そういえば、「日出の石門」から「菟頭神社」を経由して、これまた「兎」に纏わる下記の「菟足神社」へ参拝する過程に、冒頭の地図に示したように「豊島」や「豊栄」の地名を確認した。



そこで上の画像は、下の関連記事に掲載した冒頭地図だが、市町村名で「豊」の付く地名を七つ挙げている。

そして今回の旅路において「渥美半島」に、さらに「豊」の付く二つの町名を見出せたことを含めて、やはり愛知県の知多半島や渥美半島を含む三河湾岸域に、古代より「豊国」(豊前国+豊後国)の”兎狭(宇佐=ウサ)族”を中心とする勢力の、段階的な入植があったと推考することができよう。

※関連記事・・・​ 「富士山」から「戸隠山」へ…そして(6)



さて次に参拝したのは、豊川市小坂井に鎮座する「菟足神社」であった。そこで上の画像は、当社の鳥居前から社殿方面を撮影したものだ。

社名は「うたり」と読み、創建は七 世紀後半と伝わる古社である。(延喜式内社)



上の画像は当社の由緒を撮影したものだ。御祭神は 「菟上足尼命」とあり、この祭神名が「菟足」に縮められて社名となり、「菟」の字の連想から末尾画像に映る「兎」の神紋になっていったのかもしれない。



当社には、上の解説版に記してあるように、『徐福伝説(秦の始皇帝の命を受け大船団で来日。不老長寿の薬を求めて日本各地を巡り伝承を残す)』や 生贄神事(現在は”雀”を使うが、かつては”猪”、そして”人身御供”もあったと伝わる) があったとされ、興味を引かれるところである。



当社への参拝は六月末だったことから、御神前には”夏越の大祓”ということで、こしらえたばかりの「茅の輪くぐり」の設営があったので、今年初めての儀式体験をさせていただいた。

そして末尾の画像は、『丸に兎』という「 菟足神






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最終更新日  2024年07月26日 07時53分19秒


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