幸せになれるオマジナイ

幸せになれるオマジナイ

あれから二人



            「あれから二人」

         この想いが どこに辿り着くのか
         今は まだわからないけど
         重ねた唇の その柔らかな 温もり感じてる

         いつも 放課後 君が教科書をかかえて
         グラウンドを歩く姿 遠くから見送ってた
         校舎の窓に もたれて 16の夏

         あれから二人 別々の夢追いかけ 都会をさまよい
         あれから二人 別々の愛失い
         今夜 いたわるように ふれあう


         おれのレコードを聴いたことがあると
         からかうように話す君の 髪をかきあげる癖も
         笑い声も 仕草も あの頃のまま

         駅のホームで 君を見たとき 夢中で追いかけた
         想い出話 途切れる頃には気付いた
         今でも君が好きだと

         君が駆け抜けた日々の 痛みも喜びも
         感じる 君の肌から 君の吐息から

         傷つくことも 失うことも 覚悟の上で恋に落ちる
         裏切ることも 奪い取ることも 恐れず
         今夜 いたわるように ふれあう

         失くした愛も くじけた夢も かかえて
         いたわるように ふれあう



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