お霊参り2

お霊参り2

樋口明雄の著書




樋口明雄


勁文社の「超」怖い話の復刻版。

「霊と格闘した話」
古式拳法を習うツワモノの彼が霊と格闘したエピソード。
ある夜、自室で眠っていた彼は、ふと目を覚ました。
すると、体が全く動かない。
いつもの金縛りか~と思っていると、その日は何者かが彼の胸に圧し掛かってきた。
何者かと見ても、黒いもやもやした物があるだけで実体がない。
これが幽霊か・・・今までの金縛りもこいつが原因かと思うと腹が立ってきた。
『なんとか一糸報いなくては!』
彼の格闘家としての根性がメラメラと燃え出した。
まず、金縛りを解こうと体に力を入れてみるが、思うように動かない。
そこで、幽霊と同じ土俵に立てばいいわけだと気づき、精神統一で幽体を離脱させ
幽霊に襲い掛かった。
突き、蹴りで幽霊を叩きのめし、最後は絞め技まで決めた。
幽霊はほうほうの態で逃げ出し、以来、金縛りに遭っていないという・・・。
”さすが、日ごろの心身の鍛え方が違うのですね。
しかも、幽霊をふくろにしてしまうのが凄い。
死神連れて、報復に来なかったでしょうかね・・・・。”


「超」怖い話(∞(エンドレス))
「キューピット様」
幼い二人の女の子がキューピットさんをやっていた。
10円玉が『の・ぞ・み・を・か・な・え・る』と動いたので天国へ連れて行って
とお願いしてみた。
すると
『そ・こ・の・き・の・え・だ・か・ら・と・べ』
と10円玉が動いた。
二人は、近くの木の一番低い枝から飛び下りて、キューピットさんの元に
戻ってきて
『天国へ行けないよ』
と言うと
『も・つ・と・た・か・く』
と10円玉が動く。
いくら飛んでも天国へ行けないということで、二人はバカバカしくなり帰宅。
家にいた母親にキューピットさんをした時の話をすると、顔面蒼白となり
二度とやるんじゃないと怒られたとのこと。
”勁文社の「超」怖い話シリーズの樋口明雄氏が執筆した話の復刻版。
樋口明雄氏は「超」怖い話の2代目執筆者。心霊体験の話を事実そのままに
尾ひれを付けずに執筆しているところが好きなんです。”


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