Dear ・・・☆

Dear ・・・☆

コンサート♪1


10月23日☆サントリーホール

数年間消息不明と言われ引退説まであった幻のピアニスト。
最愛の師であり妻と父をなくし精神のバランスを失ったと言われてます。
今回アジア各国を回り日本は最終公演、昨夜日本唯一のリサイタルでした。

驚きの連続でまずプログラムが当日全曲変更のお知らせ。
そして以前の日記のもすこし触れましたが、スキンヘッド~~

そして満員の観客に軽く礼をすると、ためらうまもなく席に座ると一瞬でピアノを奏ではじめ、
別次元のショパンの世界に連れて行かれた感じでした。

エレルギッシュで独特のリズム,音の強弱が激しく、まったく独自の解釈で目はいつも鍵盤を見入り、
ただただ音の洪水で圧倒されて、それでいて最後の一音のかすかに消えていく
間の行方を追うようにいつまでも音の余韻が漂い聴衆も拍手の間がつかめないようでした。

今までの*ショパン*の演奏は吹き飛ばされます~~
スクリャービンにいったては椅子の上で飛び跳ねてるような動きで、ダイナミック。
思わず「機関車イエモン・・」ダイナマイト演奏、自分の血液がA
型からB型に入れ替えられたように血流が激しくなります。

彼の迫力で会場は声をうしなってるほど静寂でした。
終了後立ち上がった観衆も、いつまでも拍手を送り続けてましたが
アンコールも以前はあったようですが今回ありませんでした。
サイン会もなしで彼の体調が気になりました。

私は正直強烈な音の毒が回った感じで頭がぐるぐるして、堪能するという余裕はなかったです。、
もの凄いピアニストであることは確かで、反面ショパンコンクールで
審査員が賛同しにくいのもわかりました。

一生でこんなコンサートは2度と聴くことはできない。
ピアニストはそれぞれお花と同じでみな個性的に素敵に輝いている、
彼の独自な世界に連れて行ったもらったことは貴重な体験でした。
なお長年ファンでいる方と話ましたが、CDはこれほどではないライヴは凄いと話されてました。

曲目
<当日演奏のプログラム>
ショパン : 夜想曲 ホ長調 op.62-2
ショパン : ピアノ・ソナタ第3番 ロ短調 op.58
スクリャービン : ピアノ・ソナタ第4番 嬰ヘ長調 op.30
ラフマニノフ : ピアノ・ソナタ第2番 変ロ短調 op.36

<変更前のプログラム>
ベートーヴェン : ピアノ・ソナタ 第24番 嬰へ短調 op.78「テレーゼ」
ベートーヴェン : ピアノ・ソナタ 第32番 ハ短調 op.111
ラフマニノフ : 楽興の時 変ロ短調 op.16-1
スクリャービン : ピアノ・ソナタ 第2番 嬰ト短調 op.19「幻想ソナタ」
リスト : 超絶技巧練習曲集 S139より
     第5番 変ロ長調 「鬼火」/第8番 ハ短調 「狩」/第10番へ短調


*なお11月27日のNHK教育テレビ芸術劇場にて夜10時から放映予定*
情報コーナーにて
★特集「再びステージへ・・イーヴォ・ポゴレリチの新しい世界」

「イーヴォ・ポゴレリチは1958年ベオグラ-ド生まれ、6年ぶりの来日となる。最愛の妻、そして父の死を乗り越えたポゴレリチの現在の心境と新しい音楽の世界をインタビューする そうです。」


© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: