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隆盛の帝王
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April 8, 2007
カテゴリ： カテゴリ未分類
◆巨人３－４阪神（７日・東京ドーム） あと１点が遠かった…。初回に２点を先行した巨人だったが、先発・門倉が３回持たずに４失点ＫＯ。打線も４回に１点差まで詰め寄ったが、５回以降は毎回のように走者を出しながら、阪神の救援陣からタイムリーを奪えず、勝率は５割に逆戻り。８日の先発予定は新人・小嶋。ルーキー左腕をおそらくたたけず、３連戦勝ち越しは難しくなった。
ペットボトルの水をひと口飲み、おしぼりで顔をゴシゴシとこすった。興奮を静めながら、原監督が会見場で切り出した。「こっちが思い切った決断の中で動き、選手は勇気を持ってしっかりと期待に応えてくれた」敗れた悔しさはもちろんある。１点が届かなかった無念もある。それでも指揮官の表情には、どこかすがすがしさが漂っていた。
めまぐるしく攻防が変わる、見応えたっぷりの３イニングだった。７回、高橋由が右前安打で出塁すると、原監督が動いた。代走に鈴木尚を送った。谷の３球目に盗塁を決めた。無死二塁とチャンスは広がったが、谷は空振り三振。まだ１死二塁も、阪神ベンチはウィリアムスにスイッチした。小笠原は見逃し三振、李が四球で歩いた後、今季初めて二岡が４打席目に立ったが、投ゴロで追いつくことはできなかった。
まだだ。８回も、指揮官は勝負に出た。阿部が左前安打で出塁し、木村拓がカウント２－２のところで代走に小坂。ここでもスチールに成功した。木村拓が一ゴロの進塁打でつないで１死三塁。犠牲フライでも同点の場面で、阪神ベンチは藤川を投入した。ホリンズは一邪飛、代打・矢野は空振り三振。うなりを上げる剛速球をとらえられなかった。
最終回は２死から小笠原が中前にはじき返し、一発が出ればサヨナラの場面を演出した。４番・李が藤川のカーブをとらえ快音を残したが、センターライナーで万事休す。歓声と悲鳴が交錯する中でのゲームセットだった。
虎が誇る「ＪＦＫ」の実力を知っているからこそ、原監督は早めに仕掛けた。７回にヨシノブを、８回に阿部をベンチに下げたのも、一瞬のスキを逃さないためだった。勝利をたぐり寄せることはできなかったが、簡単には負けなかった。ナインが緊迫した場面でベンチの期待に応え、盤石の３人を苦しめた。
初回２死満塁から木村拓の中前安打で２点目を奪いながら、阿部が二塁をオーバーランしたのを受け、二塁走者の二岡が三本間でタッチアウト。門倉が２点リードを守れなかったが、４回に野口の適時打で１点差に迫り、その野口、会田、真田らの投手リレーで、阪神に４回以降は得点を許さなかった。「４－３というスコアだけど…。あとはみなさんが感じてください」と指揮官は結んだ。収穫は確かになかった。勝率は５割に戻ってしまったが、あすにつながる敗戦といえない。
[ 2007年4月8日8時00分 ](スポーツ報知)より抜粋
昨日のプロ野球の結果は偶然にもすべてアウェーのチームがホームチームに勝ちました。タイガースは継投策が成功して辛くも1点差で逃げ切りました。まさに手に汗握る好ゲームでした。
ペットボトルの水をひと口飲み、おしぼりで顔をゴシゴシとこすった。興奮を静めながら、原監督が会見場で切り出した。「こっちが思い切った決断の中で動き、選手は勇気を持ってしっかりと期待に応えてくれた」敗れた悔しさはもちろんある。１点が届かなかった無念もある。それでも指揮官の表情には、どこかすがすがしさが漂っていた。
めまぐるしく攻防が変わる、見応えたっぷりの３イニングだった。７回、高橋由が右前安打で出塁すると、原監督が動いた。代走に鈴木尚を送った。谷の３球目に盗塁を決めた。無死二塁とチャンスは広がったが、谷は空振り三振。まだ１死二塁も、阪神ベンチはウィリアムスにスイッチした。小笠原は見逃し三振、李が四球で歩いた後、今季初めて二岡が４打席目に立ったが、投ゴロで追いつくことはできなかった。
まだだ。８回も、指揮官は勝負に出た。阿部が左前安打で出塁し、木村拓がカウント２－２のところで代走に小坂。ここでもスチールに成功した。木村拓が一ゴロの進塁打でつないで１死三塁。犠牲フライでも同点の場面で、阪神ベンチは藤川を投入した。ホリンズは一邪飛、代打・矢野は空振り三振。うなりを上げる剛速球をとらえられなかった。
最終回は２死から小笠原が中前にはじき返し、一発が出ればサヨナラの場面を演出した。４番・李が藤川のカーブをとらえ快音を残したが、センターライナーで万事休す。歓声と悲鳴が交錯する中でのゲームセットだった。
虎が誇る「ＪＦＫ」の実力を知っているからこそ、原監督は早めに仕掛けた。７回にヨシノブを、８回に阿部をベンチに下げたのも、一瞬のスキを逃さないためだった。勝利をたぐり寄せることはできなかったが、簡単には負けなかった。ナインが緊迫した場面でベンチの期待に応え、盤石の３人を苦しめた。
初回２死満塁から木村拓の中前安打で２点目を奪いながら、阿部が二塁をオーバーランしたのを受け、二塁走者の二岡が三本間でタッチアウト。門倉が２点リードを守れなかったが、４回に野口の適時打で１点差に迫り、その野口、会田、真田らの投手リレーで、阪神に４回以降は得点を許さなかった。「４－３というスコアだけど…。あとはみなさんが感じてください」と指揮官は結んだ。収穫は確かになかった。勝率は５割に戻ってしまったが、あすにつながる敗戦といえない。
[ 2007年4月8日8時00分 ](スポーツ報知)より抜粋
昨日のプロ野球の結果は偶然にもすべてアウェーのチームがホームチームに勝ちました。タイガースは継投策が成功して辛くも1点差で逃げ切りました。まさに手に汗握る好ゲームでした。
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