おしゃれ手紙

2019.05.22
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カテゴリ: 映画
希望の灯り ■♪音が出ます!

はかなく密やかに、祝福のようにままならない人生にも、
美しい瞬間がある。


腕や首の後ろにタトゥーを入れた無口な青年クリスティアンは、巨大スーパーマーケットの在庫管理係として働き始める。
旧東ドイツ、ライプツィヒ近郊。
店の周囲には畑地が一面に広がり、遠くにアウトバーンを走る車が見える。
仕事を教えてくれる中年男性ブルーノはクリスティアンを言葉少なに見守る。
年上の魅力的な女性マリオンへの一途な思いは、恋の喜びと苦しみを教えてくれる。
ここで働く者たちは、みな、素朴で、ちょっと風変わりで、心優しい。
それぞれに心の痛みを抱えるからこそ、たがいに立ち入り過ぎない節度がある。
それが、後半に起きる悲しい出来事の遠因になったのかもしれないが、彼らは喪失の悲しみを静かに受けとめ、つましく生きていくのだ。
いま目の前にある小さな幸せに喜びを見出すことで日々の生活にそっと灯りをともす。

 スーパーの裏(バックヤード)で働く人々の話。
主人公のクリスティアンは、少年時代2年間刑務所に入っていた。
もう昔の事だし、少年だから名前が出ていないし、仲間とは切れたというが、首や手首からのぞく刺青が、なかった事にはならないと言っているようだ。

彼は、貧しい家に育ったのだろうと推測する。
そこで車上荒らしなどをしたのだけれど、もっと喋らないとダメだろうと思う。
自分は口下手だから・・・といっても許されるわけがない。

不器用でも、職場の人の名前を覚えるとか、会ったら笑顔で挨拶するとか・・・。
平凡だけど、当たり前のことが、運命を切り開くと思う。

コーヒー このスーパーのバックヤードで働く人の多くが元西ドイツの人。

故郷をなくした喪失感が悲劇を生む。
バックヤードで働くということ=人生の日の当たらない場所で働く人たちに温かい目線で描かれた映画だった。
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Last updated  2019.05.22 00:02:48
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