おしゃれ手紙

2019.10.05
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カテゴリ: 環境問題
 先ごろの東京本社版に「虫たちの最期 気をもむ晩夏」という投書があった。
横浜の高校生石井杏奈さんは、アスファルトの上で動かない昆虫などを見つけると、拾って土の上に移すのだという。
▼「せめて彼らが最期に横たわる場所が自然物の上であってほしい」と書いていた。
命を終えるものを土に戻してやる。
そうすれば死骸(しがい)は他の命を育む。
やさしい人柄とともに、「命の循環」が分かる人なのだろうと推察した
▼秋が深まれば、今度は枯れ葉がアスファルトに散る。
集められ、焼却されるものも多い。
野山なら散り敷いて生物のすみかになり、分解されて土に溶けていくのに、都会の落ち葉はそれもかなわない。
 ▼『葉っぱのフレディ』という絵本を覚えておられるだろうか。
生と死や転生が、木の葉の一生を通して語られる。
枯れて散っても、土に還(かえ)って木を育てる力になる。
大人の共感を呼び、これまでに110万冊も売れた。

▼命は姿を変えて生き続ける。
それを大自然の設計図が寸分の狂いもなく司(つかさど)っている――と絵本は説く。
虫も葉っぱも侮るなかれ、である。
それぞれの命をつないで地球の生態系を担っている。
2008年10月6日(月)付「天声人語」より。

 6日、朝日新聞の「天声人語」欄を読んだ友人がメールをくれた。
「今日の天声人語」を読んだ?
今時の高校生にも、素敵なこがいるね。」

日本では、輪廻という言葉がよく使われていた。
人は死んでも、この世に何度も生まれ変わるという仏教の思想。
この生まれ変わるというのは、人間にだけではなく、虫や獣にもという。

きっと「命の循環」ということを言いたかったのではないかと思う。
kinoha.jpg もうすぐ、紅葉の季節が来る。
落ち葉が、ごみでなく、土に帰ることが出来ない都会は、やはりおかしい。

実は、天声人語には続きがあった。
緑の種▼(「葉っぱのフレディ」)刊行から10年になるのを機に、版元の童話屋(東京)がささやかな試みを始めるそうだ。
22日からの絵本の売り上げから、1冊につき200円を、南米アマゾンの森の再生に寄付する。
1冊あたり5本の苗木が、危機に瀕(ひん)した森に植えられるという。(現在はやっていない)

 先日テレビで、
ブラジル大統領のジャイル・ボルソナロは、基本的には農業従事者が熱帯雨林に火をつけて農地に変えることを奨励していると発言しているのを見た。
ボルソナロ政権にとって重要なのは、肉牛(ブラジルは世界最大の牛肉輸出国で、世界の牛肉消費の20パーセントはブラジル産だ)と大豆などの穀物の価格だけなのだ。

 地球環境は、ますます悪くなる一方。
台風の数が多くなり、被害が大きくなるのは、当然のことだ。
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Last updated  2019.10.05 00:04:13
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