おしゃれ手紙

2023.09.09
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テーマ: ニュース(100295)
カテゴリ: 時事ネタ・主張

音に聞く 高師(たかし)の浜の あだ波は
かけじや袖の ぬれもこそすれ
   祐子内親王家紀伊
●現代語訳●
噂に高い、高師(たかし)の浜にむなしく寄せ返す波にはかからないようにしておきましょう。
袖が濡れては大変ですからね。
(浮気者だと噂に高い、あなたの言葉なぞ、心にかけずにおきましょう。後で涙にくれて袖を濡らしてはいけませんから)
 大阪湾の「高師浜(たかしのはま)は、和歌に詠まれるほどの名所。
江戸幕府が天領(幕府の直轄領地)として、松原が保護されていた。
 明治維新後、薩摩人の税所篤(さいしょあつし)が知事になって11年間在任。

税所は、明治の初年、堺県(堺県というのがあった)の失業武士の救済のため、高師浜一帯の松を伐って費用にあてた。


堺に来て、税所に会い、その案内で高師浜にも行った。
大久保は、そこで高師浜の松の惨状を知る。

大久保は歌を作り、こっそりと税所に渡した。

音にきく高師の浜のはま松も世のあだ波はのがれざりけり 
          大久保利通
 大久保は無学といわれたが、この和歌は古歌をよくふまえて当意即妙の機智を感じさせる。
とっさに、税所は、大久保の言いたいことが分かり以後伐採をやめたという。
この歌の舞台となった和泉国高師浜は、今の大阪府堺市浜寺から高石市におよぶ一帯です。
現在では残念ながらこの辺りは埋め立てが進み、松はおろか、浜もない。
「街道をゆく 14 南伊予・西土佐の道」司馬遼太郎氏より。




過去にもこんな事が・・・。
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Last updated  2023.09.09 00:28:18
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