男の隠れ家

視線はどこに



そう聞かれて答えられる方は、かなりの足前だと思います。
そんな事気にした事ないと言う方は、参考にして下さい。

よく言われるのが、フォールライン。まずはこれを意識して滑るだけでも違うと思います。まずは、あそこまで滑ろうという所を意識して滑り出すのが良いでしょう。下で見ていてくれる方がいれば尚良いでしょう。

しかし、私のお勧めするのはちょっと違います。
スキー学校の教室などに入るといろいろ教えて頂く事が多いと思いますが、端から見ていると、指摘された事ばかりに気を奪われて、ついつい視線が下がっている方が多いです、言い換えると意識が形やフォームに行くために視線が下がり、次のターンでのイメージとかその先の方にまったく意識が行っていないのが、よく分かります。また、「フォールラインを意識して」と言われるとそこだけに集中してしまいます。たぶん、私も同じ過ちを犯すと思います。
どれも訓練という意味では、間違いではありませんが、訓練の先にある楽しみをもっと味わってもいいと思います。(そうでなければ、ますますスキー人口は減る一方だと危惧します)

では、どうすれば良いでしょう。結論から言うと、なるべく遠くをぼやーっと見るのが一番です。なるべく意識を何かに集中させない事が大切です。意外ですか?

いきなり、そんな事言われてもと思われて当然ですが、ちょっとした訓練をすれば、それが理解できると思います。

まず、皆さんが車を運転される時の事を思い出してみて下さい。どこに意識されていますか?ほとんど方は前方ですよね。つまり、これが、フォールライン。
でも、その中には、信号もあれば、歩行者、対向車、路面状況、車間距離、後続車
などなどいろいろあると思います。何か一つに意識を集中させる事が如何に危険か分かりますね。ましてやスキー場はもっとルール化されていない状況の中、いろんな方がいろんなレベルで楽しんでいます。

そう言ったいろんな情報を目からいれる場合、最も良いのが、先ほど書いたなるべく遠くをボーっと見ることなんです。

では、どんな訓練方法があるでしょうか、
窓から見える隣の家そのむこうの家の木、そのまた向こうの煙突その向こうの山・・と言う具合にだんだん遠くを見てください。

この時は、まだ何かに意識が行っていますので、その意識をやめるというか、全体をみるというか、カメラの絞りを開放するような感じで、窓枠も隣の家も遠くの山もボーっと見える状態。どうですか?

いきなり難しければ、意識を集中させる対象をいろいろ変えることを何回も繰り返す方が、良いかも知れません。集中に疲れた時に、ふっと全てが視界に入ってくればしめたものです。

出来たら、今度は車の運転中にもやってみると、よりスキーに近い感覚だと思います。ただし、自己責任でお願いします。

腕の使い方










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