生活の風景

若い世代が忘れつつある奥ゆかしさ・・

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若い世代が忘れつつある奥ゆかしさ・・(6月26日の日記から)

先日、仕事先のホールのホワイエに携帯電話を忘れたのですが、
たまたま、知り合いのおばさま(70代の女性)がわざわざ家まで届けてくださいました。
そのとき、とっても感動したことがありました。

きっと私が逆の立場なら、
そのままバッグから裸のまま携帯電話を手渡すとおもうのですが、おばさまはハンカチに私の携帯をくるんで、
ハンカチからそっと携帯電話を出して手渡されたのです。
あまりの美しいしぐさに感動してしまいました。
今現代の日本人が忘れかけている奥ゆかしさを見た!
と思いました。

これを言うとグチになってしまいそうですが、たとえばピアノ教室をしていて感じることがあります。
月謝をお財布からそのまま払う人、月謝のお金を裸で子供にもたせる人、DM(ダイレクトメール)封筒にいれて月謝を払う人・・
平気でそういったことをされる人が多く、
細かいことかもしれないですが、私にはなんだか現代の風潮を見ているようで、
嫌な気分になると共になぜか残念な気持ちになるのです。

これは親の影響もあるかもしれませんが、
私が子供時代でさえ、先生に裸でお金を渡すなんて失礼だと思っていましたし、封筒がしわだらけで汚かったら買いにいきました。
それは特別なことではなくあたりまえのことだと思っていました。

私もふくめ若い世代はいい車にのったり、洋服やインテリアなど自分の身の回りをきれいにした人が多くなり、それはそれで、
いいことだと思います。でも、肝心なことを忘れてしまっています。

日本人の文化でもある「奥ゆかしさ」「礼儀」は、
もともと人を思いやる気持ちが自然にしぐさにあらわれるとっても素晴らしい文化だとおもいます。

豊かな時代に育つからこそ、忘れてはいけないことをもう一度
再確認するいい機会になりました。




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