お気楽生活・・つれづれつらつら

霊峰月山の紅葉(3)


いつかちょっと厳しい登山道を通って、
奇岩巨岩が座する東補陀落に近寄り参拝したいものだ。
かの芭蕉もここに巡礼に来ている。


本宮への入り口


東があれば当然西もある。

西補陀落

ここはちょっとやそっとじゃ行けないところらしい。
私たちが家から月山を望むとき、
必ずや爆裂火口を目にする。
火山形成の後に大きく吹き飛んだ跡。
大きくえぐれ、荒々しい姿を見せている。

西補陀落はその爆裂火口の中に存在しているようなのだ。
当然アクセスは厳しく、一度山頂を踏破してから下るコースで、
深いブッシュを掻き分け、かなりかなり厳しい難所だそうだ。




東のほうの御神体は「男性」だから
西のほうはどうやら「女性」らしい。



大きな岩盤の上の水の流れが、
そこだけ岩を削っている。
なんか、秘境中の秘境だけに、
楽して写真だけ見るのは畏れ多いかなーと思いつつ、
「出羽三山」の本(¥7000)見てしまいました。


弥陀ヶ原(5)


・・・で私は何をいいたいか。
何を感じたか。

男性だの女性だのと聞いたときには
何だか少し気恥ずかしい感じもしたのだが、
なんと言ったらいいのだろう。
自然の造形を美しい、珍しいと思いつつも、
畏敬の念を持って伏している。
そんな想像力豊かな古の人を思ったわけです。

ただ自然豊かなだけではなくて、
そこに神がかり的な力を感じ、
思わず手を合わせていたのではないか。
今も昔も。


赤2


宗教的なことは何もわからない。
神社だから、お寺とは関係ないのかなと思いつつ、
弥陀ヶ原という地名にしても、補陀落という名前にしても
お釈迦様のいる世界を髣髴させる。



大いなる自然の前に、自然と生まれた信仰なのだろう。


橙色


うまく表現できずに自分自身歯がゆいのだが、
美しく、壮大な自然を前に、
思わず手を合わせるというのは理解できる。
それと美しい自然に極楽浄土を思い、
荒廃した石ころだらけの自然に賽の河原を思う。
そんな日本人の想像の豊かさを、自分自身誇りに思うのだ。


山に魅せられる私。
山にとりつかれる私。
想いはすでに自然の中です。


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