ぽえむのーと

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第一章「出会い」


それは僕が高校一年になったばかりのころ、中学三年生の時興味半分で開設したホームページの更新作業をしていた。いつものようにアクセス数を見て、来てくれた人のホームページに行っては挨拶をしていた。半分飽きはじめてはいたがそれなりに楽しかった、自分が今日本の一億二千万分の一の出会いをしている、そう思うたび不思議な感覚が湧き上がった。
そしていつものように軽くあいさつ文を入れるためにページ内容に一通り目を通した。すると気がかりな文が目に入ってきた。

「将来の目標」アイドルになること

正直はじめはまた夢見心地の女の子の言いそうなことだ。その程度でしか思っていなかったが細かい部分まで目を通していくとどうやらちょこちょこと活動している立派なアイドルだった。華々しくデビューしているという訳ではないがまさかアイドルにまで出会えるなんて思いもしなかった。今思えば恥ずかしいこと、そのときの自分は多分「アイドルと知り合いだ」そういう肩書きに溺れたかっただけなのかもしれない、他人にそういう自慢が欲しかっただけなのかもしれない。振り返れば何とでもいえる、そのときの僕は最悪だ・・・・。
そんなこと直に伝えればまず間違いなく嫌われる、隠すのは人としてしょうがないことだとは思うが少しばかり心が痛かった・・・・。
これが彼女との始めての出会いであり僕が彼女にした最初で最後の隠し事だった。


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