韓国同居暮らしと日本語教師

韓国同居暮らしと日本語教師

一家の主人をたてる、自立を叫び過ぎるな




 驚異の七田式右脳学習法 七田眞・七田厚著 PHP研究所より

「一家の中に『長幼の序』があることが大切なのです。」
「何よりも一家の柱である父親を敬うことがなくては
なりません。」


↑この文章である。一応姑の言うことには従っているつもりであるが、外国暮らしと育児でストレスも多いので、夫にはつい怒りをぶちまけてしまうことが多い。

 義姉さん2がその旦那さんと口げんかをし、旦那の方が黙ってしまっても、なお激しく罵倒を浴びせてしまうという話をこの間来た母に話したところ、

「旦那さんにしか言うところがないのよー。
(うちの実家は父と母と犬と猫で生活している)
 犬とか猫とかに言っても反応がないでしょ。」

と言っていた。

 私も姑には逆らえないことや、子供が言うことを聞かないこと、親戚づきあい、カルチャーショック、金銭のことなどインターネットでこうやって書く以外は、基本的に夫以外の人に言うことが出来ない。

 だからついつい夫に不満の限りをぶつけ、泣き喚くとなる。

 たまたま夫が酒に溺れたり、暴力を振るったり、浮気したりするタイプでないからまあなんとか受け止めてくれているが。

 でもこんな姿を見ている子ども達はやはり
「お父さんはお母さんに逆らえないのかなぁ」って感じるんだろうか。


 実家の母は、父が出勤する時は必ず門のところまで出て、
「パパいってらっしゃい。」をし、角を曲がるまで見届けていた。

 出張している時も必ず、父親の茶碗に御飯を盛り、
「akemiちゃん、今日はお父さんになって」と言って、父の存在を不在でも示していた。

 何か私がお願いをした時も、父にお伺いを立て、父が決定したことに従うように言っていた。

 実家の母は父を認め、立てていたと思う。

 しかし、心からそう思ってしていた訳でもなかったと思う。

 うちの家庭は表面的にはうまくいっている家庭であったが、母は私にこう漏らしたことがあった。

「お父さんがはっきりしないから、こうなったのよ。」と。

 それでも表面的にだとしても、父を立ててきた母親を私は評価している。


「家の中で長幼の序があり、規律があること。
まず、一家の主人をたてていること。」

 今日からやります。。。


 くるみ1101さんからの日記への書き込みに

「時には、厳しくするのも愛情のうちだと。。。そういう風に思う韓国人ってあまりいないような気がします。」

ってあったけど、確かにそう考える人はいない感じがする。


 私も母親であるので、子どもをつい甘やかしてしまう気持ちはすごくよくわかる。

 子どもと一日中一緒にいるので、媚びないとうまくやっていけない部分がある。

 なだめたり、食べ物で釣ったり、よくないかなぁと思いながらも、善悪をきちっと教えないといけないとわかっていながらも、つい子どもの言いなりになる。

 近所の子と遊んでいる時、おもちゃの貸し借りなどでもめて私のところにジャッジを求めてきても、私はだいたい自分の子寄りのジャッジをしている。

 うちには舅がいなくて韓国の父親像というものが、どんなものかわからない。

 母親が甘くてもだ。父親が厳しければいいんだろうと思う。韓国の母親が子どもを甘やかしても、誰かその人に対して厳しさを教える人がいれば、それで済むんだろう。

 大体子供は数多くの人間の愛を受けないと成長していけないものだから、一人の人からのひとパターンの愛情ではどっちみち不足だ。

 だから、韓国の母親べったり甘やかし教育も「それはダメだ」とまで言わなくてもいいのかもしれない。


 欧米では生まれたときから「自立」ということを子供に教える。

 甘えを捨てるドイツ女性自立生活の楽しみ
 サンドラ・ヘフェリン著 光文社には

「日本では就職する時に一人暮らしをしていると不利だが、ドイツでは親と同居している方が無能と考えられ不利だ」という趣旨のことが書かれていた。

 そして近所に住むアメリカ人と日本人の家庭は、以前日本にいた時、一時期貧乏で狭い一部屋のアパートに住んでいたそうだ。

 お父さんとしては、その時が一番つらい時期だったそうだ。
 何故ならアメリカという国では、生まれたときから
「これはあなたの部屋、これはあなたのイス」という風に、一人の個人として尊重される代わりに、別々の部屋に寝かされたりとかして、親から分離されるからだ。それがお金がないために、皆でくっついて寝ないといけない。だからだそうだ。

 しかし、長男からすると
「あの時が一番楽しかった、よかった」
と感じているらしい。

 親子がくっついて寝たりする。親とべったりする、そういうものが子どもにはやはり必要なようである。そのべったりに満足して初めて、自立というものが出来るのだろう。


 その上記の家庭が冬にアメリカのお祖父さんの所に遊びに行った。

 その時中学一年生の長男に向かって、誰かか開口一番に
「ガールフレンドはいるのか?」って聞いたらしい。

 そのドイツの人の本にも
「日本では男性だけ、女性だけって旅行したり出来るけど、ドイツでは必ずカップルでないと行動出来ない」
って書いてあった。

 日本に限らず、韓国もそうだ。老人会館も男性のものと女性のものと分かれていたりするし、おじいさんだけおばさんだけって同性で観光に行くケースが多いように思う。

 欧米の人がすぐ男女でくっついてしまうのは、小さい時から自立をさせられ、そのことで心が満たされていない結果なのではないかと思う。


がまんする子は賢い子に育つ へ 


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