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艦名 竣工年 基準排水量(t) 全長(m) 速力(ノット)
比叡 1914/8/4 32156 222.6 30.5
榛名 1915/4/19 32156 222.1 30.5
霧島 1915/4/19 31980 222.7 29.8
扶桑 1915/11/8 34700 212.7 22.5
山城 1917/3/31 34500 212.7 22.5
伊勢 1917/12/15 35350 219.6 23.0
日向 1918/4/30 36000 215.8 23.0
長門 1920/11/25 39130 224.9 25.0
陸奥 1921/10/24 39050 224.9 25.0
大和 1941/12/16 64000 263.0 27.0
武蔵 1942/8/5 64000 263.0 27.0
太平洋戦争での日本が保有した戦艦12隻です。 昭和16年(1941)12月8日の真珠湾攻撃から始まった戦争ですが、昭和20年8月までの間で、これらの戦艦はまったく、ほとんどと言って良いほどに働いていないのはなぜだろうか。
戦艦大和などは、世界最強の戦艦と形容されたりしますが、本当に世界最強なのだろうか? アメリカの戦艦と一度も砲火をかわすことがなかったのに、世界最強と決めつけていいものか。
世界最強の戦艦というならば、アメリカ海軍のアイオワ級こそが最強ではないか。
大和と一対一で対戦したならば、大和には勝ち目がないだろう。晴天の日ばかりではなく、曇天雨天の場合もあるだろうし、煙幕を展張するかもしれない。雲が低く垂れ込めて海上の視界が悪い場合、光学照準の大和はどうやって主砲を撃つのだろう?
アメリカ海軍はとっくにレーダー照準射撃を実用化していて、天候が悪くても夜間の真っ暗闇でも、遠距離から正確に命中弾を放ってくる。これでは大和は一方的に撃たれてボコボコにされるばかりです。
日本の戦艦12隻のなかで、最も働いたのは、最も老朽艦である金剛、比叡、榛名、霧島の4隻のみです。 なぜなのか?、他の8隻はなぜ働き場がなかったのか?
金剛など4隻は、日本の戦艦では最速の速力30ノットであり、空母機動部隊の護衛を務めることができた、という理由があるかもしれないけれども、大きな理由は艦齢30年になろうとする老朽艦だったので、海戦で失われてもそれほど惜しくないということだったのではないか。
昭和17年10月、11月に、金剛と榛名、比叡と霧島がペアを組んでガダルカナル島のヘンダーソン飛行場を砲撃するために2度の出撃した。戦艦を夜間にガダルカナル島沖へ接近させて敵の飛行場を艦砲射撃させる作戦ですが、海軍の中には強行に反対する人たちがいたそうです。 貴重な戦艦を危険にさらすことができないと、艦隊決戦の幻想にとらわれている人たちによる大反対です。
兵器というものは使ってこそ意義のある存在であるのに、使わないで温存する。この温存主義というか温存しようとする思想というか、このために日本の戦艦が第一線に出ることがなかった。 敵に制空権を奪われて、敗戦がまじかになってからようやく戦艦を自殺的な作戦に繰り出して、空からの一方的な攻撃にあって沈められてしまうことになった。
アメリカ海軍の場合は、真珠湾で大きな被害を出した戦艦を、湾内の浅い海から引き揚げて修理し、近代化改装をおこなって、次々と最前線に送り出した。 さらにアイオワ級などの最新鋭艦を製造し、日本では戦艦が役立たずの存在に成り果てているのに、それらを有効に活用しています。
VT信管(近接信管)を開発して40ミリ機関砲と5インチ高角砲でハリネズミのように武装したアメリカの戦艦を機動部隊の護衛役とした。海上防空要塞としての活用です。 島嶼への上陸作戦では、その主砲での猛烈な艦砲射撃をおこなった。そこには日本艦隊との艦隊決戦の幻想などどこにもない戦艦の有効活用です。
真珠湾攻撃とマレー沖海戦で、日本の航空機が敵の戦艦を沈めました。真珠湾内に停泊して動かない戦艦だけでなく、航行中のイギリス海軍のプリンス・オブ・ウェールズとレパルスを撃沈した。それも双発の機体が大きい一式陸攻と九六式陸攻が。 戦艦は航空攻撃にはかなわないということを自分たちが立証しながらも、それでも艦隊決戦の夢を見続けて、戦艦を大切に温存しようとした日本海軍です。
真珠湾攻撃を機動部隊だけでなく、戦艦部隊を繰り出してハワイの施設に艦砲射撃をくわえていたら。
ミッドウェー海戦のときに、機動部隊を上空護衛に専念させて、戦艦部隊を前面に出してミッドウェー島を艦砲で吹き飛ばしていたら、歴史はどうなっていただろうか?
そんな無謀なことをしてもし敵が出てきて沈められたらどうするんだ?と云われるかもしれないけれど、それこそ海軍が夢見ていた艦隊決戦の好機到来ではないか。戦艦を前面に出して敵艦隊を誘い出し、敵艦隊との戦いで思う存分に主砲を撃ち合って雌雄を決してこその戦艦ではないか。
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