読書の部屋からこんにちは!

読書の部屋からこんにちは!

2009.07.18
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カテゴリ: エッセイ
毎度おなじみという感もある、熟女二人の交換エッセイです。
このエッセイは、「Delicious」という雑誌に連載されたものだそうです。こんな雑誌、知ってました?
私はぜんぜん聞いたこともなかったので、検索してみました。
そしたら、「家庭画報」から生まれた食のクラスマガジン・・・なのだそうですよ。(クラスマガジンの意味がよくわからないけど)

「家庭画報」 って男性の方はご存じないかもしれませんけど、女性なら知ってますよね。
大きくてものすごく重くて、写真がめちゃくちゃ美しくて、どのページもこれでもかというくらい、贅を尽くしたセレブな雑誌。記事の見出しだけなら生活に密着しているかのように見えながら、実はどこの国のこと?といいたくなるくらい、現実からかけ離れた、夢見るおばちゃんのためにある雑誌です。
現実そのものの主婦であるぱぐらが、なぜ「家庭画報」を知っているかというと、美容院でたまたま手渡されたことがあるから。たぶん若い美容師さんは、年齢から見て「家庭画報」を選んでくれたんだと思うけど、その重いこと重いこと。とてもじゃないが、手で持ち上げて読み続けることができません。手はふるえ、肩はこり、とうとう「すみません。週刊誌とかえてください。」って言っちゃいました。

話が大きくそれましたが、つまり、その家庭画報から生まれた雑誌ならば、 「Delicious」 って雑誌も、同じようなセレブ系の雑誌に違いない!と勝手に断定しているわけです。


伝説の『ジャン・ムーラン』の悩殺料理「フグの白子のリゾット」でしょ、「ブレス産鳩のロースト柑橘類の皮のパネ コーヒー風味」でしょ、「キヌガサ茸と雲南ハムと鶏のスープ」・・・どうです?実においしそうでしょう!!
え?意味がよくわからなくて、おいしいのかどうか想像すらできない?
ふふふ。そうですよね。私もそうです。著者二人が気合を入れて絶賛しているので、おいしいんだろうね。と思う程度のことです。

というふうに、書いてる側と読んでる側の温度差が気になる本で、気になりながらも最後まで読みました。温度差はあっても、やっぱり二人の文章はおもしろいので、結構楽しめましたけどね。
この本は、そんな意味も分からない料理ばかりじゃなくて、フォアグラとかトリュフとか名前だけはよく知っている食材や、野菜やお茶漬けの話題も出てきますから(家庭画報的ではあるけれど)ご安心ください。
美食が好き、あるいはあこがれている方にはお勧めの本です。
でも、野菜炒めだの筑前煮だのおひたしだの、毎日のおかずが好きって方は、読まなくていいですよ。


太ったんでないのッ!?





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Last updated  2009.07.20 14:30:09
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Re:「太ったんでないのッ!?」 阿川佐和子・壇ふみ(07/18)  
プックミ  さん
『家庭画法』は歯医者さんで読む雑誌です^^

私には縁がなさそうな食材ですね・・・でもこの二人なら軽妙なやりとりをしているのでしょうね。
(2009.07.18 20:27:34)

Re[1]:「太ったんでないのッ!?」 阿川佐和子・壇ふみ(07/18)  
ぱぐら2  さん
プックミさん
>『家庭画法』は歯医者さんで読む雑誌です^^

あははっ!そうそう!そのとおりです。
この二人のやり取りは、ほんとうにおもしろい。
よっぽど気があうんでしょうね。でも、二人が実際に並ぶと、のっぽとチビ。貧乳と巨乳。まるで漫才コンビのようにおもしろいから、並びたくないって。檀ふみさんが書いてました。
(2009.07.20 14:26:27)

Re:「太ったんでないのッ!?」 阿川佐和子・檀ふみ(07/18)  
季節の花束  さん
「家庭画報」は心療内科や歯医者さんに必ずある本です。
心療内科に置かれている雑誌は、何故か若い子のファッション雑誌が多いです。
その中でオバサンは「家庭画報」を手に取り、老眼鏡を掛けて、美しい花の写真に見入るのです。
セレブな世界を垣間見て、「ほ~う」と呟いたりします。

結婚出来なくても、気の合う女友達がいたらいいなあと思わせてくれる2人の関係ですね。


(2009.07.23 09:42:49)

Re:「太ったんでないのッ!?」 阿川佐和子・檀ふみ(07/18)  
ミシェル・デマルケ さん
はい、太りました。

・・・って、別に本のタイトルに返事をしなくて良いか(笑)。

阿川・壇の熟女コンビ(若いころからコンビだったんでしょうけど)が書いてる本、あるいは雑誌のコーナーは絶対面白いんでしょう。でもやはり、アダルトでダンディーな男子(だれ?)はなかなか手が出しにくい感じです。
歯医者さんでまずは家庭画報・・・じゃなかったDeliciousをチラ見しよか? (2009.07.23 19:24:31)

Re[1]:「太ったんでないのッ!?」 阿川佐和子・檀ふみ(07/18)  
ぱぐら2  さん
季節の花束さん
>「家庭画報」は心療内科や歯医者さんに必ずある本です。

花束さんも、歯医者で読む派なんですね。
私が通っていた精神科には、待合室で読む本が何もありませんでした。その頃は読書ができなくて、眺めるだけの雑誌でもあったらいいのになあって思いましたよ。

>結婚出来なくても、気の合う女友達がいたらいいなあと思わせてくれる2人の関係ですね。

ほんとにそうですね。女同士の友達って、なかなかできないように思います。友達はいても、なんか気を遣いあってるばっかりで・・・ (2009.07.23 21:47:17)

Re[1]:「太ったんでないのッ!?」 阿川佐和子・檀ふみ(07/18)  
ぱぐら2  さん
ミシェル・デマルケさん
>はい、太りました。

>・・・って、別に本のタイトルに返事をしなくて良いか(笑)。

ふふふ…思わず返事してしまったみたいですね。そんなに太ったの?

>阿川・壇の熟女コンビ(若いころからコンビだったんでしょうけど)が書いてる本、あるいは雑誌のコーナーは絶対面白いんでしょう。

若い頃からコンビだったのかもしれないけど、書いてる内容は昔から堂々たる熟女そのものですよ。うん。

家庭画報かDeliciousが歯医者にあったらいいですね。歯医者に行く楽しみができてよかった。 (2009.07.23 21:52:06)

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