ぐりっちのいるところ

ぐりっちのいるところ

戻っていく時間

Guri’s Diary

戻っていく時間

ー2003.6.20.「夏色の空」より ぐり3歳1ヶ月ー


今日は大掃除の日。 ケージをお湯洗いして拭いてたら、ゆかちが前菜をあげてました。 どこで覚えてきたのか、 ペレットをふやかしてあげたら夢中で食べてたそうです。 かりかりするの、しんどそうだったものね。 「3粒も食べたんだよ。」 ちゃんと考えてるんだな。

ぽそぽそあちこち抜けた毛並の中の目が、 誰かに似てるなぁ・・・と考えていたら、すぐわかりました。 母方の祖母。6年前他界しました。90歳の大往生でした。 華奢でおきゃんな、孫の目から見ても可愛い別嬪さんでした。 そいえば、お墓まいり行ってないな。 ずっと。 遠くで不義理してごめんね。 と、なんでかぐりちに謝ってました。


ー2003.6.27.「砂浴びぐりち」より ぐり3歳1ヶ月ー


お日さまてっぺんの真昼。 白昼ということばそのまんまに照り返すコンクリート。 ヨガ帰りのホームセンターで 『浴びッこサンド』(1.5kg入り)を購入した。 ぐりちの砂浴び用の砂。 おしもがゆるくなってこっち、 すっかりオシッコ臭くなったぐりちはわずかな毛並みも べったり絡み合って、ぱりぱり。 本人も気になるのか盛んに”くしくし”するも、 よたよたな足ははげしく空振ってたりする。 3日おきの腰湯の甲斐のなさに、 昨日、ブラッシング用にと飼育本で獣医さんがおすすめしてた 赤ちゃん歯ブラシ(軟らかめ)を買ってきはしたものの、 ぐりちは身をよじって逃げようとする。 毛が薄いから、地肌に当たって痛いのかも。 でも、痒そう。ばい菌もわきそうだし。 かと云って、腰湯は乾きにくくて風邪をひきやすいから、毎日はムリ。 さて・・・と考えあぐねた頭にふと閃いた。 ハムはもともと水辺の生き物じゃないから、 砂浴びして肌をキレイにしてたんだった。 なんで、早く思いつかなかったんだろう!

お掃除の時間。 ひんやりプレートの上でのへ~っとしてたばぁちゃまを、 お砂をうす~く敷いたプラケースへどっこいしょ。 始めは寝ぼけマナコでおたおたしてたのが、 コロンと背中すりすり。 その後はもう無我夢中。 あんまりにもはまってるので、呆気にとられるハハ。 大当たり~~~~~♪ カランカランカラン と頭のなかに鐘の音がひびいた。


ー2003.6.30.「やご姫昇天」より ぐり3歳1ヶ月ー


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今日も、ショベルはよくしゃべってます。 *この頃おうちの目の前は建物の解体工事中でした

そんなおしゃべりに閉口してるいま1人。もとい、いま1匹は 晩ご飯のお時間でものへ~っとなさってます。 あれじゃ、眠れないよね。 と、ゆかちがお砂場にいれたですが、 ちょっと元気がないです。 ご飯食べるだけでも大儀そうなばぁちゃまに、 毎晩の”入浴”はハードだったかもしれません。 掃除したてのカゴに戻したら、しばらくぽ~っと横になってました。 ヒトで云えば、100歳越してるのでした。 かの100歳ツィンズ きんさん・ぎんさんをを輩出した お土地柄に恥じぬ深慮をいたしましょう。 明日は休もうね。ぐりち。 。


ー2003.7.11.「戻っていく時間」より ぐり3歳2ヶ月ー


ゴロゴロと雷。 ヨガ帰りのゆたゆたと火照る額に、ぽつんと雨。 と思ったら、たちまち駆け抜けるように夕立が来た。 スーパーの軒で立ち尽くすおば様たちを尻目に、 ココロは立ちこぎだ。 湧き上がる一瞬の土の匂いが、好きなんだ。

「ただいま~^^♪」 お昼、廊下で避暑するぐりちは、お食事中。 いよいよシースルーな毛並みは、 じっとりな湿度で華奢なお肌にぺットリとタイト。 「夏の装いだね~。」 とわけのわかんないことを口走る上機嫌なヌレネズミ(母)。 どれご飯足したげよかな。と『まんま』を砕いて差し入れたけど ・・・ん? 「気のせい、かなぁ・・?」 えさには寄っていくのだけど、くふくふと嗅ぐ仕草がひっかかる。 目の前にあるのに、首を左右にかしげて せわせわと何かを「探してる」。 ほどなくしょりしょりと食む音。 相変わらず、よく食べる・・・けど?

夜、パソしてるお膝にぐりち。 仰向けに寝っころがってお顔くしくし。 シアワセに見下ろしてたらば、 「・・・あれ?」 ふいに持ち上げられてくつくつと歯を鳴らして 抗議するぐりちの、目。の真ん中。 瞳孔にうっすらと白い膜がかかっていた。 白内障だ。 とうとう来たかぁ・・・。 老ハムに多い眼病だが、治療法はない。 もともと夜行性で穴倉生活な生き物だから、目はすんごく悪い。 その代わり、聴力と嗅覚が研ぎ澄まされているから、 この病気になったところで、さして生活に支障はきたさない。 そう云われている。 でも、あの仕草のわけが、やっとわかった。 あれは、やっぱり「探してた」んだ。 エサのおねだりだとばかり思ってたお皿カジカジも、 臭いをカジカジしてたのかも。 そいえば甘噛みも多くなってた。 見えなくて、不安だったんだ。

掃除の終わったケージは、新しい藁の香り。 よたよたくふくふと四隅を辿ってから、 首をふりふりお皿にむかう。 しょりしょりと食みながら、眠ってしまう。

ぐりちのカラダは、少しづつ生まれた頃に戻ってく。 あと、どれだけ一緒にいられるのかな。 。


ー2003.7.13.「ミルクのお団子」より ぐり3歳2ヶ月ー


んまそうなきな粉の匂いがしますが、 人間のじゃありません。 ぐりちのご飯です。

じぃじ(おとどさん父)のお家で、ちょっと早めのゆかちの お誕生祝いしました。 ヨーカドーでミルモの携帯(おもちゃ)買ってもらって、 タ○○ブネでフルーツケーキにろうそく8本つけてもらって。 眠い目こすりながらご機嫌の帰宅。 ゆかちにお布団敷いて、 お土産にもらったケーキの残りを冷蔵庫にしまってたらば、 「ぐり、もう危ないんじゃないか?」とおとどさんの声。 見に行くと、寄る年波もいよいよせまったばぁちゃまは、 「横に」なってました。 足が伸びきって関節が硬くなってるので、四つんばいより楽そう。 昨日の朝からです。 見ると一瞬ドキっとするけど、ね。 ただ、自分で起き上がりにくい。ずっと立ってもいられない。 えさ皿にどうにかたどり着いても、ふたくちぐらいでこける。 しかも飲み下すチカラも弱ったのか、 詰まりかけて慌てる場面もあったので、 今までえさにふりかけるだけだったハムスターミルクを、 冷ましたお湯で気持ちやわらかめにコネコネして お団子にしてみました。 左手にぐり、右手の小指にお団子つけて口元によせると、 猛然と食らいついてきます。 老ハムでもけっこう痛いです^^; 「もうちょっとやさしく(?)食べてよ~。」とぼやいてたら、 背後から眠ったはずのゆかちが 「来月のキャンプの時、どうしようか?」。 幼児教室のOBで行く1泊の夏キャンプ。 私は今年キャンプ係も拝命してるので、休めない。 ぐりちは、おとどさんに頼む予定だったのだけど・・・ 「練習してもらおう。」 と、うなづきあう母子。 早いとこ、ミルク用の注入器(注射器みたいなの)を探してこないとなぁ・・・

それまで、お手柔らかにね^^;


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