ジェラシー

日本の皆さんの中でも
「イタリア人て情熱家よね」
と思っている方が結構いらっしゃるのではないだろうか?
確かに、日本人と比べれば、自分達の感情を素直に表現する人種ではある。
恋愛感情もストーレート表現なので、情熱家と写るのであろう。

(※私は多国籍恋愛経験者ではあるが、各国の男性相当複数人との経験があるわけでも、全世界男性を制覇した訳でもないので、早々偉そうな事も言えない事を、先にお断りしておこう!)

「元々、女という生き物は、相手の男性の仕草や言葉尻、声の調子やその場のムードなどを重要視する傾向がある」というのは、ある心理学者の言葉。
同じ「愛している」の言葉でも、5ツ星ホテルのスカイ・ラウンジなどで言われるのと、一杯飲み屋で串カツにソースをつけながら言われるのとでは、雲泥の差がある。
まあ、後者のような口説きをする男も早々居ないと思われるが・・・
この女の特性(?)を、イタリア男達は熟知しているのかもしれない。

それに反して男という生き物は、相手の女性の行動や考え方などという現実的なものを、しっかり見据えて
≪彼女は自分にふさわしいパートナーか≫どうかを見極めるらしい。

これらの違いから考えると、女心を射止める確率を上げる為には、前記のようなムード作りなどを心得た男ほど、そして、当然の事ながらソレを実行できる男が、女性獲得術に長けていると言えるかもしれぬ。
恥ずかしがり屋の日本人と違い、多くのイタリア男達は自分の感情を隠す事を余りしないので、自分の気持ちをストレートに表現もするし、ストレート表現受け止めに慣れていない女性にとっては、相手次第では迷惑であったり、面喰ったりするだろうが、
好意を持つ男性から「愛している」とハッキリ口に出されて嫌な女性は居ないだろうし、この言葉から自分への愛情を確認できたようで嬉しくなるはずだ。
特に自分に自信の無い女性は、自分に対する相手の気持ちに確実性を求めるので、「愛してる」の言葉で安心したりする。

日本人はストレートでない分、相手の目や顔色、その時々の言葉の裏などを読み取る 能力 があるが、イタリア人には、そういった 機微 が欠けている為、≪好き≫という感情も≪嫉妬心≫もストレートだ。

この≪ジェラシー≫という病だが、相手の自分に対する気持ちに確信があったり、自分自身に自信があると余り発症しないものではある。
相手の行動に不信を抱いたり、相手の自分に対する気持ちに不安を感じたりし始めると、自信の無さの裏返しとして、その不安や心配量と比例して≪ジェラシー≫が沸々と湧き上がってくる。
この症状の裏には≪独占欲≫という、人間として当たり前と言えば当たり前な欲望も見え隠れする。

私に一番似ていた結婚回数相当数の叔母が、一番最後となった一回り年下の遊び人夫を
「旦那や恋人が浮気したって減るものじゃナシ・・・浮気は一種のお遊びで、私の元に帰ってくるので問題ない!」
と自信満々言っていた。
この「いずれ戻る」というのは、浮気相手は本気ではなく、
≪彼が本気で居てくれるのは私だけ≫
という自尊心の表れのような気もする。他の女とSEXはしたけれど、
≪彼の気持ちは常に私にあるわ≫
という、逆に言えば、これらの浮気により、彼の自分に対する気持ちが確実性の高いモノと感じ、許していたのではないか?と想像する。

「アノ女とSEXはしたかもしれないけれど、彼の気持ちは私にあるの。だって、お前が一番!って彼が言ってくれたもの・・・」
な~んて言って優越感に浸っているのも、女性独特であろう。

「アイツとはSEXしたらしいけれど、結局俺の元に彼女は戻って、貴方が最高!と言ってくれたんだ」
な~んてのは、男の中では余り聞かないセリフである。
男は、もうこの時点で自尊心を傷つけられているのだ。

相手への感情がそんなに無いにもかかわらず、変な自尊心や独占欲のみで≪ジェラシー≫を感じる人も多い。
≪ジェラシー強度≫イコール≪愛情の深さ≫ではないように思うのだが・・・
ヤキモチを焼かれて喜んでいる女性諸君も男性諸君も、相手の≪ジェラシー≫がただの 独占欲や自尊心 の表れか否か、
よ~く、見極めなさいませ!

イタリア人ほとんどが
「Sono geloso/a」(私は嫉妬深い)と、自分自身でお認めになっているが
仮面の日本人男と比べて、イタリア男達の方が≪ジェラシー≫が強いようには感じるが、 自尊心 の裏返しとして発症する≪ジェラシー≫は、日本の男達の方が強いような気がする。

イタリア女の異常なほどのジェラシーの強さも、愛情の深さもさることながら、 独占欲 の強さの象徴であると私は思う。
イタリア女は
「やっぱりお前が最高!」なんて浮気の言い訳には、銅のフライパンが飛んでくるに違いない。

≪ジェラシー≫を起因とする殺傷事件だが、
日本では、多くの男達は相手の女に矛先を向けるが、女達は相手の男ではなく女に向ける。
イタリアは、男達は日本と変らないが、女達は女ではなく直接的に相手の男に矛先を向ける事が多い。

昨年、此処イタリアでジェラシーによる殺人事件が起きて話題になったのだが、これは間に全く を介さず、女が仕事や容姿の面で感じた嫉妬心により、同僚の女性に刃物を向けた事件であり、イタリア人には特異に写ったようであった。


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