今回は文楽初春公演の第一部を見に行った。
新版歌祭文(しんぱんうたざいもん)お染久松の話
豆知識
商家の丁稚久松が店の娘そめと心中をしたという事件をもとに書かれた話
これについては色んな作者が歌舞伎・浄瑠璃にとりあげているが、このはなしがもっとも有名。
5段の話からなっているが、今回はそのうちの2段が上演されている
座摩社の段(ざまやしろのだん)
大阪の本町に実在する神社である。
油屋の丁稚久松と下人小助が代金の受け取りにでかけているところだが、小助というのは悪党で、久松の集金した金の横領をたくらんでいる。仮病を使って、自分は茶店に残り代金を久松一人に取りに行かせる。
さらに小助は神社で山家屋佐四郎 がお染と夫婦になりたいとお百度を踏んでいるのをみて、門前で占い・祈祷をしているインチキ山伏に、山家屋を利用して金儲けをしようともちかける。山伏のところに山家屋を連れていくからそれまで待てと指示をする。
小助は以前から山家屋から小遣いをもらいながら、お染の動静などを報告していたのだった。そして山家屋に、お染からの手紙を預かってきたと、気を持たせながらまた金をせびりとる。しかしその手紙は、「ご厚意はありがたいが、私はあなたと結婚する気はない。」とつれないものだった。ショックを受ける山家屋。
小助はあそこに立派な山伏がいる、あの人に祈祷してもらえば状況が好転するかもしれないと言葉巧みに誘う。
山伏は小助からの情報を得ているので、ずばりずばりと山家屋のことを当てていき、信用した山家屋に家で祈祷をし恋が成就するようにしてやるから、それなりの祈祷料を出せとと連れだって去っていく。
小助は、待ち合わせていた悪仲間鈴木弥忠太と勘六と久松が集金してきた金を奪う手筈を密談しに行く。
久松が集金して戻ってきたところを、神社にお参りに来たお染と出会う。二人でゆっくり話をしたいとせがむお染に一目もあるからと、山伏が占いをしていた小屋があいていたので、そこへ入っていくのだった。
その後久松はお染とともに小助を探し出し、さあお店に帰ろうとしたところ弥忠太と勘六が登場する。久松のそばでわざとけんかをはじめ、どさくさにまぎれて、久松の集金した金を入れた袋をつかんで贋金とすりかえる。
なんとか金を取り戻した久松だが、これ以上変な事に巻き込まれてはいけないからと小助たちは店へといそぐのであった。
弥忠太は勘六に礼金を2両やり小助にも礼金をやってあとは自分のものにするつもりでいる。久松の集金先の用人という侍が現れ、丁稚が無事に帰ったかと見届けにきたら、お前たちが金をとったのかと詰め寄る。勘六は侍に切りかかり、相手を倒す。
驚く弥忠太。「侍を切ってしまったからは、ただでは済まない。なんとか私がすべてのの罪をかぶるから、この金持って、奉行所に出頭します。あなたのことは絶対に口がさけてもいいません。」と勘六の言葉に。「すまない」といってとるものもとりあえず逃げていく弥忠太だった。
弥忠太がいなくなると、倒れたはずの侍が起き出して勘六は「上手く行ったと。」大笑い。侍に礼金を渡して、勘六は金を独り占めにしたのだった。
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