Pすけ☆の気まま日記

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I am sam



2005年3月8日(火)


■タイトル

I am sam


■本文

久しぶりにやさしい映画に出会いました。

“やさしい”っていうのはもちろん「簡単」っていう意味じゃなくて。「人のや
さしさ」のほうで。

SAMは自分の娘が生まれて、すぐにその子の母親に逃げられてしまいます。
その人はホームレスの女性でSAMに泊めてもらったらしいのですが。
自分の子どもを産み落として逃げるなんて…野生動物じゃないんですから…って
言いたくなりましたが、それが話の始まりです。知的障害があるSAMは、友人達の
協力で何とか娘を育てようとするのですが………。


ショーン・ペンは演技上手いですね!!演じたSAMは、7歳児ぐらいの頭脳しかな
い男性の役なんだけど。
すごく感情に敏感で、やさしい人だった。泣いている人がいると抱きしめて「大
丈夫だよ」って言ってあげたり。「あー子供の感覚ってこんなんだったかな…。
」って。
でもちゃんと親心って言う感情らしきものもあって、こうしたらルーシー(娘)
に喜んでもらえるとか、幸せになってもらえるとかを一生懸命考えていた。


実はこの映画。見るつもりは無かったんです。公開当時私が見ないって理由で友
人達に言っていたのは「子供と障害者。泣かせる気満々じゃない!!お金なんか
出さないー。」でした。そうね。映画館で泣くのが苦手なんです。泣くのは目に
見えてましたから。
お金も出さない気だったからレンタルもしなかった。地上波初登場で見ようと思
っていて。これでやっと実現。


この映画を見るほとんどの人が一番共感・感情移入できるのは誰なんでしょう?

だれかなぁ?
私が一番共感したのはミッシェル・ファイファーが演じた、リタって名前の弁護
士さんでした。一番泣いたシーンの台詞。
「私は完璧なんかじゃない!!息子にも嫌われている。毎朝今日こそは頑張ろう
って思うのに。息子に怒鳴ってしまう。どんなにがんばっても!!がんばっても
!!何かが足りない!!」
親じゃない私が泣くのはおかしいシーンかなぁ?でも、
こう思っている親がいったい世の中にどれだけいるんだろうって思います。子育
ての難しさに途方にくれたり。みんな手探りで子育てしているんですよね。
最後のほうに彼女はこう言ってました。
「私のほうがあなたに救われている気がする。」

SAMのやさしさに救われた?そうかもしれません。
そうそう、ハンディキャップを持っている人たちって、英語では「Challenged」
とか「Gifted」って呼ばれたりするみたいです。
”Gifted”なんてまさに【与えられし者】
神様から特別な何かを与えられた人々。
なんか大げさだなぁ???
私だって神様から 沢山いいものもらっているよ!!(^ワ^)


健常者と何が違うってわけじゃないけど。

SAMは、やさしさを持っていてそれをふりまいているのかな。

そしてダコタ・ファニング。「あぁ!なんてかわいいの!!大きくならないでそ
のままでいてよ!!」ってぐらい可愛かったです。あんな完璧なシンメトリーな
顔はないわ!!ってぐらい。言い過ぎかもしれないけど“愛らしい”って言葉を
生物にしちゃったイメージでした…。お人形さんみたい(^^)
ルーシーのはじめの方の台詞。私も両親にしたなーと感じた方。大勢いると思い
ます。
「パパ、なぜ雪はヒラヒラするの?」「パパ、どうして空は青いの?」
この質問じゃなくてもしたことが無くても、両親に他の質問をしまくったはず。
子供の口癖「なぜ?」「なんで?」これに対して面倒くさがらずに一つ一つ答え
る親は立派です。

最後に
ルーシーの里親になる女性(ランディー)に対して
「ルーシーの絵の中の赤い水玉はきっとランディ-のことだと思うんだ。」
なんて言っていたこの台詞もすごく好きでした。
ランディーは初めこそSAMが邪魔って感じで、はやくルーシーを自分の娘にしたく
てしょうがないって感じでした。でもきっと「自分はルーシーには受け入れても
らえない。」って自身を無くしたんでしょう。初めは「今までに与えられたこと
のない愛情をこの子に与える」って考えていたようですが…。
そんなときに、SAMからこう言われて、どれだけ救われたんだろうって思いました



いい映画じゃん!!






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