イヌときどきネコ

イヌときどきネコ

PR

Profile

Yasichi

Yasichi

Favorite Blog

アニマル通信 アニマル007さん
チワワンにゃん れおにゃんさん
もなかの庭 ゆきもなかさん
maria's room 爬虫… Muchittoさん
カニスキ的楽天 chao-chanさん

Category

カテゴリ未分類

(30)

病院でのできごと

(21)

うちの猫様

(0)

Comments

Yasichi @ Re:数年振りの更新とご連絡(12/04) フレンチブルのハナさん ----- ようこ…
フレンチブルのハナ@ 数年振りの更新とご連絡 いままでありがとうございました。先生の…
Yasichi @ Re:先程はありがとうございました。(12/04) コタロウの父さん ----- 早速の訪問、…

Freepage List

Jun 18, 2005
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類
メシマコブという名前を耳にした事はあるでしょうか?

元は長崎県男女群島の女島(めしま)の桑の木に生育するタバコウロコタケ科のキノコだそうです。(6/19追記)

このキノコから抽出した成分に自己免疫能力を高める効果があると言うことで、数年前から抗癌治療の代替療法などで注目をあつめている健康食品ですが、3~4年前から獣医療の間でも使われ始めています。
癌だけでなく、私自身の経験ではネコの糖尿病で、特にインシュリン治療でのコントロールの難しいケースで、中にはメシマコブだけで状態を維持できるようになった子もいますし、エイズやFIPの子で症状の改善がはっきりと見られた子もいました。
現在はたくさんの症例検討もなされていて、いわゆる「民間療法」とは一線を画す治療法になってきています。
民間療法に科学的な検証が加えられてさらに信憑性が増してきた、と言い換えたほうが良いかも知れません。

さらには最近では、このメシマコブに加えて核酸というDNAやRNAの素を使った治療法の報告も見られるようになってきました。
元々はどちらも人間用の栄養補助食品であり(核酸については海外ではすでに医薬品として認可されている国もあります)、この10数年来治療を受けてきた人たちの間から、自分に良かったのでペットに与えてみたところ、色んな症状の改善に効果があったという、飼い主サイドからの多数の情報が元になって研究されはじめたものです。
どうやら核酸には、小腸の新陳代謝を促進して消化吸収を促進するという作用があるらしく、メシマコブと併用すればその有効成分をもっと有効に吸収させる事ができそうです。


普段の食事からきちんと核酸を摂取できている人やペットには逆に、この核酸療法はあまり効果を示さないかも知れません。
元々足りているわけですから、そりゃそうですね。
それでもこの核酸療法を使って、例えばFIPやエイズのネコの80%以上に改善が認められたという報告もあります。
しかし一方で、核酸によって活性化された臓器が活発に活動し始めるために一時的にウンチが柔らかくなったり、アレルギー症状が酷くなったりといった好転反応と呼ばれる症状もあって、不用意に使用するとそうした症状に戸惑ってしまう事もあるようです。
それ以外では、いわゆる化学薬品ではありませんから、特に副作用の心配はないようです。

特にネコのFIP(ネコ伝染性腹膜炎)・FeLV(ネコ白血病)・FIV(ネコエイズ)では一度かかってしまうと根治は難しく、これらの代替療法でも「治す」事はできませんが、その子本来の免疫力や自然治癒力を引き出す事で病気を押さえ込んだり、Q.O.L(Quality of Life:生活の質)の向上を図ることで普段の生活で出来る限りストレスがないようにする事は可能です。

「動物臨床栄養研究所」 ではヌクレオエンジェルという動物向けの核酸栄養食品やメシマコブを使った症例の情報が詳しく載っています。
その他にもメシマコブはともかく、核酸を特に多く含む食品として、ブタの肝臓・魚類の白子・ビール酵母・のり・はまぐり・牡蠣・大豆・いりこ・さば・いわし・ちりめんじゃこ などがあるようですから、例えば普段与えているペットフードの1/3をおからに代えて、いりこなどをひとつまみトッピングとか、そういうひと手間をかけて毎日与えれるなら、アレルギーの問題がなければそれでも良いのかも知れませんね。
ただし、健康な子の健康維持ならともかく、病気の改善目的ならかなり思い切った量が必要なようで、核酸を抽出したサプリメントが必要になると思います。

サプリメントですから基本的にどんな子に与えても差し支えはないと思いますが、もしも今何かの病気で投薬を続けている子に与えるとしたら、好転反応の事もありますし念のためにかかりつけの獣医さんに相談して、双方の理解の上で試したほうが良いでしょう。

(6/19追記)

好転反応は、もともと東洋医学の言葉ですが、症状が改善していく上での一段階であり、一時的なものです。体内の細胞が活性化されたことによって起こります。

からだの自然治癒力が高まり、症状が快方へ向かう際にからだの中に蓄積されていた老廃物や毒素が一気に体外に排出されるために起こる現象で、
アレルギーの場合は細胞活性の高まりと共に一時的にヒスタミンの分泌量が増えてかゆみが増すなど、症状が一見悪化したように見えます。
また、腎臓病の場合に血尿が出たり、腸の悪い子では下痢や血便が出たりすることもありますが、いずれも一過性のもので、好転反応が治まるとその後一気に回復に向かうことが多いです。
(好転反応が見られる時は、反応の程度を抑えるためにしばらくは少ない量を与えます)








お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  Jun 19, 2005 07:06:26 AM
コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: