Noctilux-M 50mm

＊Noctilux-M 50mm f/1

現在市販されているレンズの中では、大口径。
もっとも、昔は、Canon のf/0.95 も市販されていたし、
軍事用ではもっと大口径なものもあるようだ。
噂によると、Zeiss からは
もっと大口径なものも市販されていたようだ。

カメラに装着するとかなり重い。
レンズだけでも630gという重さを誇る。
M型は小型という概念を根底から覆す一本である。

ただ、写りについては、一度使うと手放せない。
現在のレンズのようにハイコントラストではないが、
穏やかな写りは新鮮である。
色についても、独特の物がある。
ぼけに関しては、開放で撮影すると
背景が穏やかに溶けていくという感じである。
ポートレートにも向いていると思うが、
最短撮影距離では、被写界深度は1cmに満たないので、
なかなかピントを合わせるのは難しい。
僕自身もピンぼけを量産している。

もちろん、通常に絞り込んでいけば、
現代標準レンズと違った、個性的な写りをする。
また、個体による差が激しいと言う噂であるが、
僕の持っている個体は、周辺光量の低下は見られるが、
これも個性と言うことで気に入ってる。
ネットでは、当たりを探して数本購入する方も見受けられるが、
なんとも裕福な話である。
重さ・金額を考慮に入れても、一度は使って欲しいレンズである。
by Nfactory

Noctilux-M 50mm f/1で撮った作例です。