AIH11回までと顕微授精を決心まで


 普通にしてなきゃって思って、普通のメールを送った。「おばあちゃんになった心境はどんな?」って。母からメールが着た。「まこの生まれた姿を思い出しました」と。母も私の子を抱っこしたかったろうに・・・
 兄嫁さんも、初診で先生を変えさせて本当に申し訳なかった。感謝でいっぱいだ。子供好きの両親に孫を見せてあげてくれた兄嫁さんには、本当に感謝だ。
 今週末に最後のAIHなのに、兄嫁さんは金曜日まで入院して実家に帰るらしいから、今週行くべきか・・・自信はないけど・・・でもお礼だけは言いたい。
 T君はどんな気持ちなんだろう・・・また私に対して謝ることしかしないけど・・・悪いのは不妊治療をたいしたことないって言いふらす人なんよ。
 22日。卵の大きさを見るために病院に行く。土曜日か日曜日にAIHの予定だった。しかし「もう卵が出てますよ。排卵してます」と。いつもは17日ごろ排卵だからAIHはその頃にしていた。まだ11日だった。もうすんでる?8日頃排卵したらしい。1週間も排卵が早まった?!頭の中があの台の上で真っ白になった。先生と話のときに「クロミッドの副作用でもう、膜が薄すぎです。」と。「次にIVFって言ってましたけど、どうします?もう1回AIHでいきますか?」と。膜の治療は「薬を替えましょう」だった。また薬を替えたら副作用は?膜は大丈夫なのか・・・ショックが大きすぎて結局お見舞いには行けなかった。笑顔で顔を出す勇気がなかった。
 T君はもう1度O大の先生に診てもらおうってことになった。この土曜日だ。同じ日にIVFの説明もうける。診てもらったところでIVFにしか進めない数だというのに。
 薬が替わった。T君も私も。。。T君は漢方がでた。私のは子宮に影響の少ない薬だというが、吐き気と腹痛に悩まされる。これを1週間も飲むのか。
 検査ももう1度したほうがいいと言われ「もう1回人工授精しますから」って言うと、「それで数をみましょう。今までのはあわなかったんですね」と。そんな一言のためにこんなに努力をしてたというのに・・・
 私の早期排卵は「極度のストレスをもっていた?」「寝不足とかは?」と質問された。お正月に家に行かなかったことを悩んでた時期があった。姪が生まれたことも。どれも当てはまる・・・
 これから家の頭金を崩すことになるだろう。「墓が困るでしょ」って言うと「しょぼくていいんじゃ」って。ふと気がついたのだ。先天性なら生まれてくる子供が男の子ならその子供も苦労する・・・それならそんな遺伝は私らで絶つほうが子供のためにもなるのかもしれないとも。
 11日目。卵の検査に病院に行った。すると「明日排卵しそうです」って「まだ、卵を大きくする薬飲んでますよ?いつもは17日目に排卵です」って言っても「薬はすぐ止めて。卵が大きくなってるから明日です。」と3連休の初日に言われ急きょAIHになった。いつもより5日も早いのに、卵が出来てる?どうなってるの・・・卵が勿体なくて、休むなら薬も飲まずにすんだはずだと思って、することにした。
 日曜日、結果は相変わらずで、AIHをするために台に上って股を開いてる状態の時に先生に「この数じゃ、厳しいね」と言われながら行われ、看護婦に注射を打たれ、先生に「体外をするなら3週間後に来て」と言われた。AIHをして、かすかな希望をもとうとしてるのに、数が悪いためそんなことしか言われない。11450円払って帰ってきた。抗生物質がきつくて吐き気をもよおしながら情けなく、悲しく、でも少しの希望をもって数日過ごすことになった。
 穏やかに過ごさなきゃいけない日々なのに、母からメールが来た。Tの親が家に来たと。まこの体を心配してたよと。そんなんで騙される簡単な親!縁を切ったくせによく行ってるわとT君は言った。
 そんなん世間体を気にする人。そういうことはするだろう・・・どんな顔して行ってるのだろう・・・と考えるにつれだんだん私の怒りがフツフツと湧いてきた。外堀の親から根掘り葉掘り聞くわけ?・・・と思うと、悪いのはT君ではないのはわかってる。でもでもまたあたってしまった。「子供を生めない30女を不憫がってるのか!」と怒鳴ってしまった。お腹も痛くて眠れなかった。痛みを押さえるためにコタツでお腹を温めて寝た。
 今日、出て行こうかとも考えた。でもでもT君は悪くないんだ。。。って思うと出て行けなかった。それに行くところもない。私ってなんでこんなに不器用な生き方しかできないんだろう・・・
 生理が来て1週間が経ってしまった。あと1週間後に点鼻薬をもらいに行かなきゃいけない。体外をするんだなぁって段々実感が沸いて着始めた昨日、「針とかして、体外はせん」って言い出した。なぜ?・・・人工は意味がない段階まできてるのに、体外を渋るのはなんで?・・・「まこちゃんはしたくないじゃろ」って「どちらでもいいよ。私が悪いわけでないから。T君が決めて。しろって言うならするつもり」って言うと・・・何日かかけて「やめておこう」と言った。なんでだろう・・・体外は不妊治療の近道なのに・・・欲しいからって2年も治療を続けたのに・・・今更なんで?なんでなの?・・・と頭の中がグルグルした。
 先生に「体外はしない」と言いに病院に行った。「仕方ないですね」といわれ内診をした。「卵できてますよ。明日しましょうか」と言われた。びっくりした。ここ2年間ずっと薬と注射づけの排卵だった。今回はなんも飲んでもないし打ってもなかった。嬉しくて10回目を快くお願いし、注射を打って帰る。
 翌日T君のことを考え3時にしてもらった。朝早く焦らすからいけないんだ!って思って挑んでもらった。しかし数は500万だった。普通の人は1億。最悪じゃんか・・・台の上で泣きそうになった。女医がAIHをすることになった。「この数じゃぁ」と同じことを言われたが、耐えた。女医はヘタくそでチューブを何度も替えてそのたびに「いたたた・・・」と連発した。看護婦は「我慢して」っていい、女医は私の股のほうで「あれれ?」の連発だった。最悪だった。何分もかけてのAIHで本当痛くて痛くて、いつもはベットで休めるのに夕方にしたがためベッドがいっぱいと言われ台の上での20分だった。耐えていたらT君が来た。「これ、どーいうこと?」と紙を見せて痛みに耐えながら伝えた。出血は2日間続いた。前のヤブ並に痛かった。T君が「子供が欲しかったら別れる」って言葉を思い出していた。一度別れて連れ子がいる私と再婚なんてどう?って聞いてみたりする自分がいた。この痛みなら体外なんてとんでもない!って思った。女医にあたったら最後だ。。。
 AIHから3日たち落ち着いた。それにしても・・・医者で決まるとは本当だ。舅の言ったように一つの病院にずっとかかっていたら炎症の騒ぎではなかったくらい私はおかしくなっていたに違いない。人の話なんぞ聞くものではないなと改めて思った。
 24日生理が来た。10回目も撃沈だ。前の日にイライラがいっぱいになった。鬼子母神のえんじゅ様に夜中拝みに行ったけど落ち着かなかった。やっぱり来てしまった。神にも頼んだのに。神も仏もいないのか。私がなんでここまでしなきゃいけないのか悶々としてる。
 子供は生んでみたい。でも一緒にいる以上無理な話なのか?結婚は子供だけではないけど、女として生みたいってのは本能ではないのだろうか?私の思いはひたすら殺して一緒に過ごしていかなきゃいけないのだろうか?
 先生に誘発剤の薬をもらった時に「まだ、するんですか?」と言われた。子供ができてたらしたくはない!私だってしたくはない!腹がたった。もし今死んでも顔だって見たくもない。涙ひとつでそうにない。T君が悪いんではない・・・じゃぁ誰が悪いの?私は誰に訴えられるの?姑たちには治療をすればするほど顔もみたくない。思い出したくもない。声も聞きたくない。そう思うことでT君のために頑張ろうと思う。
 11回目のAIHが来た。とうとうここまで・・・する前の日にお参りに行く。
 先生が休みでK大学の教授が代診だった。また知らない人に股を見られるのか・・・屈辱感がいっぱいになった。逃げ出したい気持ちだった。はじめましてが股向こうにいた。でもさすが教授だ。前回の女医よりは上手かった。次の日にもT君とお参りに行った。少しでも何かにすがりたい自分がいた。
 生理予定日。完璧にずれることなくやってきた。よくも11回もしたもんだと自分を褒めて、再検査に行ってもらうと決意。
4 月30日。K医大に行ってもらった。T君は私が入るのを嫌った。出てきて言葉をかけれなかった。会計の椅子に座ってるとき、「どうだった?」と聞いてみた。「子供が欲しいなら後悔しないようにステップアップをするように」と言われたらしい。種がない。種がなくなる。小さくなれば「石灰化」大きくなれば「癌」進行次第らしいが、後悔しないように子供を作らなくてはならない。
 男の子を作るわけにはいかない。こんな先天性で遺伝の病気をまた、引き継ぐわけにはいかない。T君はそこまで考えていないのか、子供が自分にできないとわかったから欲しいだけなのか・・・私にステップアップを言ってくると言う事は子供を犠牲にするのかな?



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