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流石にイ・ウンジュの最後の作品だけあって、インパクトの有る大人の映画でした。映画自体も謎めいた雰囲気がとっても魅惑的なのですが、『彼女の遺作』ということが、それ以上に秘められた何かを映し出しているように感じられて、より魅惑的なのかもしれません。終盤の狂気のシーンは、ヒロインの死と彼女の自殺という非現実と現実とが交錯し合い、なんとも衝撃的です。謎が解き明かされたことで、よりヒロインが哀れに思えて、心が重ーくなってしまいました。ハードな撮影が自殺の原因ともささやかれた過激なベットシーンは、今までの彼女の役柄からするとかなりの挑戦だったであろうとは思いますが、全体の流れの中ではとっても自然で、キレイに描かれていると思います。彼女の美しさをより魅力的に映し出しているので、この挑戦は今までの殻を破って、ベテラン女優への第一歩を踏み出す良い足掛かりとなったと思うのですが・・・。とにかく残念ですね。それに、役の上での死をこんなに経験している女優さんも珍しいのではないでしょうか。「愛と死を見つめて」、「ブラザー・フッド」「永遠の片思い」「バンジージャンプをする」。こうしてみると、彼女が劇中で亡くなった作品しか見たことがないことに気付きました。・・・。主人公の男性は、どこかで見たことも名前を聞いたこともあるのになぜかピンとこなくて、見終わった後にやっと気付きました。ハン・ソッキュ。八月のクリスマスの主人公だったんですね。あまりのイメージの違いに驚きました。これまた流石です。
January 31, 2006
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全米、ヨーロッパで大ヒットを記録!韓国最高の栄誉「大鐘賞」「青龍賞」最優秀作品賞を制覇!この世を生きる全ての人々に贈る、美しく感動的な人生の四季の物語。"東洋の美"に心、潤す。・・・などなど。レンタルショップに並んだDVDに、沢山書き連ねられた賞賛と賛美の声に何も分からず手を伸ばしてみました。予想以上に美しく静かで深い作品でした。四季を通して、一人の男の人生が淡々と綴られています。BGMの『アリラン』の響き渡る歌声と澄み切ったメロディとともに見る自然の美、湖の中にひっそりとたたずむ寺院の四季の移り変わりは、荘厳で息を呑むほどの美しさです。沢山賞を取ってる作品ほどイマイチ楽しめなかったり、???って感じのものが多いので、覚悟してはいましたが・・・、世俗的なドラマや映画ばかりに浸っている中で、原点回帰、新鮮で懐かしい感覚です。メリハリの少ない進行の割りには、眠くもならなかったのが不思議ではあります。今更ながらに感じたのは、四季を愛でる感覚や倫理観など、日本と何ら変わらないこと。日本人も韓国人も心の根底の部分は全く同じアジア人なのだということでした。難点といえば、1人の男を4人の男性が演じてるわけですが、あまりにも顔や体格など、雰囲気の共通性を感じない4人だった為、四季の移り変わり毎に気持ちがリセットされてしまうことでしょうか。最後に、賞賛の声をもう1つ。【優美に映像化された宝石のような映画。静けさと暴力、神聖にして深遠な愛、向こう見ずさと叡智・・・多岐にわたるテーマを完璧に表現した傑作。≪シカゴ・トリビューン≫】この作品、ちょっと寄り道してみてはいかがですか?
January 22, 2006
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キム・ハヌルとユ・ジテの2人が「さらば愛しき人-Bye June-」と同じく共演していると、こちらで教えてもらって知った原題「同感」という映画です。流石に日本でもリメイクされ、今回台湾でもF4のケン・チュウ(朱考天)主演でリメイクされただけに、印象深い設定の作品です。この雰囲気は、名作と呼ばれる類いにも入るのでは?時を隔てた2人の愛の物語だと勝手に思い込んでいたので、軽ーく見れるものだと思っていましたが、時の隔たりとともに予想以上に重く切ない年月の長さを感じてしまいました。穏やかで静かなストーリーの流れの中に、どうすることも出来ないという切なさが、激しい胸の痛みとなって押し寄せます。ヒロインの人生が一気に・・・。見ている間も、見終わってからしばらくも胸の痛みが消えませんでした。欲を言えば、ラストもう少し彼女の幸せぶりか、現代での2人の絡みを入れてくれても良かったのではと思います。ちょっと消化不良気味ではありました。この主演の2人は、「さらば愛しき人-Bye June-」と同じですが、それぞれ全く雰囲気の違う作品です。ストーリーやスタッフが違うので、当然といえば当然なのでしょうが、2人の演技力のなせる業なのではとも思います。流石です。だって「猟奇的な彼女」と「僕の彼女を紹介します」のチョン・ジヒョンの演技方の違いなんて、全く感じませんでしたから。このところ偶然キム・ハヌル作品が続きましたが、どれを見てもいいですねぇ。どんな役でも、自然体な感じがしてすごく好感持てます。今、女優さんの中では一番好きかも。ハ・ジウォンも共演してました。可愛かったんですが、いまひとつ彼女の境遇などがよく分からぬまま。存在感、有りげで無さげな・・・。3カ国でリメイクされてる作品も珍しいと思いますので、機会があれば日本・台湾のリメイク版も是非見比べてみたいと思います。
January 20, 2006
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キム・ハヌルとカン・ドンウォン主演の映画。どうせラブコメとあまり期待もせずに見始めましたが、いやぁー久しぶりに大満足です。気持ち良く笑えて、泣けて、最後ハッピーエンド。これぞまさしく、ラブコメの王道を行く作品でしょう。見終わった後に感じる久々の爽快感!超お薦めです。キム・ハヌルは清楚な役より、やはりこの手の役がピッタリですね。イキイキしてて見てて気持ちいいです。カン・ドンウォンは、決してカッコよくは見えない頼りなーい情けなーい役なのですが、純朴な青年としてとってもいい味出してます。「オオカミの誘惑」よりビジュアル的にはどうかと思いますが、俳優としては数段良いと思います。ボケたおばあちゃんをはじめ、たくさんの脇の俳優さんたちがそれぞれいい味出してて、それがほのぼの感をも生み出してます。全体を通して引っかかりが少なくて、とっても素直に入っていけるので、結構細かいところまで計算され配慮されているのだと思います。ほんと久しぶりに思い切り楽しめました。
January 19, 2006
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チェ・ジウとアン・ジェウク主演の映画。なぜか他の作品と勘違いして借りてきてしまったので、途中まで『えっ?』って思ってて集中できず・・・。似てるとこってカタカナってことだけなのに・・・情けない。だいたいタイトル画像見ても、アン・ジェウクって分からないです。映画自体は、ベテランの2人が主演なだけに、落ち着いた演技にそうそう文句言いたい程の所も少なくて、まあまあ面白くは有りました。あえて言えば、今回もイメージ的に韓国の原題のままにしてて欲しかったって事と、このベテラン達が何を今更ファーストキスぐらいでって感じですか。それに、アン・ジェウクの風貌が・・・。「星に願いを」の時も奇抜ではありましたが、今回はどうも薄汚くて好きになれない感じでした。現在、『脱アイドル』を目指しているキム・ジェウォンにも合い通じるような・・・。彼もそういう時期の作品だったのかも知れませんね。あと、チェ・ジウとアン・ジェウクの身長差がたった3cm!うーん・・・。話題のイ・ヨンエとチャン・ドンゴンもチラッとだけ出てましたね。特に、チャンドンゴンはほんとにチラッとだけ。
January 18, 2006
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「パリの恋人」と「グッバイ・マイ・ラブ」で、主演の2人のイメージが私の中でそれぞれかなり強烈に固まってしまっているので、なかなか入り込みにくかったですが、コメディですから何でも許せる感じです。キム・ジョンウンは「パリの恋人」とそう変わらず、コミッククイーンらしいオーバーな表情や動きが光ってました。彼女のシリアスものは、もう受け入れられないかも・・・。チョン・ジュノは、申し訳ないけど「グッバイ・マイ・ラブ」ですごくイヤーな憎い男としてインプットされてしまってて・・・。同じく肝っ玉の小さい男の役ではありますが、仕事は出来るけれど人がいいって言う正反対の部分が、素直に入ってこなくて・・・。内容は『有り得なーい』ほどの薄さですが、ほんとお気楽に楽しめてよかったです。まぁ途中睡魔に襲われて寝てしまいましたけど・・・。韓国では興行成績が良かったようです。日本でいうところの「釣りバカ」や「寅さん」の類いと同じノリで大衆娯楽作品として楽しんでいただけるのではと思います。
January 14, 2006
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クォン・サンウ主演の映画。DVD化されたので早速見てみましたが、うーん、よく分かりませんでした。1978年の韓国の高校生のお話でしたが、なんかピンとこなくて。私自身、世代的にそうそう遠くも無い気がするのですが、韓国と日本の78年当時の学校は、お国柄の違いが大きいようです。学校に軍人がいたりして、まるで戦時下。ブルースリーの映像なども取り入れられ、韓国では30代~40代の人たちに高校時代を思い出させて懐かしいと好評だったとか。でも、社会的状況の違いは大きく、日本のこの世代からは懐かしいという言葉は聞かれないのではないかと思います。それに、この映画、青春時代の葛藤や初恋のほろ苦さ等を表現したかったのかも知れませんが、既にその頃の記憶もおぼつかないせいか、いまひとつ同調できない自分がいます。その上、喧嘩のシーンなども多く、全体の流れが少年マンガのような感じなので、かなりの距離を感じました。イマイチ好きになれないジャンルの作品でした。見ものといえば、クォン・サンウのモムチャンぶりくらいでしょうか。あと、ヒロインのハン・ガインは、「悲しき恋歌」のヨン・ジュンフンと結婚した女優として名前は認知していましたが、今回初めて顔がわかりました。
January 13, 2006
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チャ・テヒョンが主演のこのドラマ、Gyaoで始まったのでとりあえず1話見てみてからと何気に見始めましたが、のっけからとっても面白くて毎週の更新を楽しみにしていました。企業買収を舞台に恋愛が絡み合い、ダイナミックで白熱した展開の割りにコメディ的な要素も有りで、見てて飽きのこないドラマでした。メインの4人以外にも、脇を固める俳優さんたちが何れもどこかで見たことのありそうな人ばかりが揃っていて、隅々までガッチリ抜かり無しって感じでした。私の中でイマイチ高感度の低かったチャ・テヒョンは、このドラマで急上昇!気取らず飾り気のないその演技とテンポ良く大声の早口でまくし立てるあのしゃべりがとっても見てて気持ちよかったです。役どころもピッタリ合って、私の知る出演作品の中では一番良かったです。これ以上に彼がカッコよく見える作品が有ったら是非お薦めいただきたいものです。「純粋の時代」のキム・ミンヒは今回は前半とってもおきゃんな女の子役でした。後半は随分面白くない落ち着いた雰囲気に変わり、役柄自体が2人の間に入って邪魔な存在でしたね。このドラマで初めて出逢ったチ・ジニは、すごくソフトで優しそうな男性で好感持てました。が、あの野太い眉とヅラかと思わせるあの髪型が気になって気になって・・・。ほんとに自毛なのでしょうか?最後まで企業買収も恋愛も展開が読めず、ハラハラドキドキ。最後の最後までどんでん返しが有って、気の抜けないとっても面白いドラマでした。最終的な結論は気持ち良く受け止められるものでは有りませんが、理解できると思いました。
January 9, 2006
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明けましておめでとうございます。皆様今年も宜しくお願い致します。温かーい目で見守ってくださいね。バタバタと忙しい年末年始を過ごした後、韓ドラへの飢えを感じて後半を一気に見終わりました。しばらく韓ドラを断っていた反動もあってか、前半に比べると結構楽に見ることが出来ました。が、相変わらず単調で間の抜けた感の有る全体のリズムはそのままでしたが・・・。ストーリーは、前半の小さな食堂から大きな企業買収に舞台が移ってからは、少しずつ面白い展開になってきて、最後は純愛に結構泣けました。それにしても、32話はちょっと長過ぎ。とっても間延びした感があるし、ストーリーの展開からして半分くらいだった方がテンポ良く進んでよかったんじゃないかと思いました。キム・ジェウォンもカッコよくなったりだらしなくなったり、撮影の度に髪形が安定しなかったようで、シーン毎にコロコロ雰囲気が変わってすごく違和感有りました。それに、後半の衣装のアンバランスなド派手さにはまいりました。「冬のソナタ」のヨン様以上、「悲しき恋歌」のキム・ヒソン並みといったところでしょうか。・・・でもファンですから許しちゃいます。ファンじゃない人、温かい目で見てあげて下さいね。お願い!!結局、頑張って見た割りには、あまりコメントの出てこないドラマで残念でした。
January 8, 2006
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